「ワークルールブック」の作成です。
静岡労働局から依頼を受け、私も競馬騎手の夢の挫折という経験もあり、「離職して人生設計を壊してほしくない」という思いで作成しました。およそ13人のメンバーで作成を行ない、私は原稿の編集作業を中心に携わりました。しかし、指導教官から、理屈や法律だけを並べた、極めて不親切な内容であることを指摘され、具体的な例を考えることに悩みました。しかし、私の「人の為に全力で頑張る」という信念が課題解決のアイデアを生むことになりました。高校生にも身近な、アルバイト先での疑問をケーススタディ形式にして、労働法を学んで貰うという形式をひらめきました。他に苦労した点は、高校生のアルバイト経験の調査です。初めは信憑性あるデータ収集方法が思い浮かばず、悩んだことで、チームのモチベーションが下がってしまいました。しかし、労働局と、静岡県の社労士の方々に相談を行ない、労働局と社労士のお力添えで、調査の依頼を高校へ伝えて頂き、正確な情報を得る機会を頂く事が出来ました。
その際に工夫したことは、まず私自身が労働局や社労士事務所に通い続けて他のメンバーに行動で示したこと。また、編集班と資料作成班との連携を取るため、メンバー一人一人とコミュニケーションを取ることを、私から進んで行いました。そうすることで、後輩が一緒に労働局や社労士事務所へ通ってくれるようになり、メンバー間の意思疎通も活発に行なわれることになりました。その話を聞いた他の社労士様や労働連合組合の方々も次々と協力をしてくれるようになり、結果として正確な情報を得るための、惜しみない協力を得ることができました。
この経験を通して、まずは自分自身が行動する大切さと、執念深く物事を取り組む姿勢は、必ず課題解決のチャンスを導き出すことができるということを学びました。
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