CREATED ON 2026.05.12 | UPDATED ON 2026.05.28

400字の志望動機のまとめ方|内定者ES28選を業界・職種・エピソード別に紹介

書類選考
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テンプレートですぐ書ける!400字の志望動機

こんにちは。就活会議編集部の飯塚です。 ESの志望動機欄に「400字以内」と指定されていると、何をどこまで書くべきか迷いますよね。私も就活中、何度も書いては消してを繰り返した経験があります。 400字の志望動機を書くコツは、構成の型を先に決めてから書くことです。この記事では4つのパートで組み立てるテンプレートと、実際に内定を獲得した先輩のES回答28選を紹介します。自分に近い業界や経験の例文を見つけて、志望動機作成に役立ててください。

この記事は、就活会議の会員が投稿した体験記にもとづいて作成・編集をしています。就活会議の会員は現役の学生であることを確認しています。

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400字の志望動機が必要になるのはどんなとき?

400字の志望動機が求められるのは、おもに次の2つの場面です。

  • エントリーシート(ES)の文字数指定が「400字以内」「400字程度」のとき
  • 面接で「1分程度で志望動機を教えてください」と言われたとき

ESでは企業ごとに文字数の指定が異なりますが、200字・400字・600字あたりが代表的です。なかでも400字は、志望理由と具体的なエピソードをバランス良く盛り込める分量として、多くの企業が採用しています。

また、面接で「1分程度で」と求められた場合も、目安はおよそ300~400字です。ESで400字の志望動機を作り込んでおけば、面接の回答にもそのまま活用できます。

つまり、400字の志望動機を一つしっかり用意しておけば、ESと面接の両方に対応できるということ。本記事でしっかりとポイントを学び、効果的な志望動機を作りましょう。

以下の記事では200字の志望動機や面接での答え方を詳しく解説しています。気になる人はこちらもチェックしてみてください。

200字で志望動機を伝えきる方法|内定者の回答15選付きで解説面接の志望動機の答え方とコツ4選|内定者回答10選付き

400字の志望動機の回答構成|テンプレート付き

400字の志望動機は、以下の4つのパートで組み立てると過不足なくまとまります。

パート 書く内容 字数の目安
①結論 志望理由を一文で 40~60字
②理由 なぜその企業に惹かれたか 80~100字
③エピソード 理由を裏付ける経験 150~180字
④展望 入社後にやりたいこと 60~80字

200字、300字の場合との最大の違いは、③エピソード部分のボリュームです。志望理由に説得力を持たせるには、自分の経験という具体的な根拠が欠かせません。

ではここからは、それぞれのパートで何を書けば良いか、順番に見ていきましょう。

①志望理由を一文で述べる(40~60字)

まず最初の一文で、その企業を志望する理由を端的に伝えましょう。

採用担当者がESに目を通す時間は限られているため、冒頭で結論がわかる構成が好まれます。読み始めてすぐに「この学生は何に惹かれているのか」が伝わる状態が理想です

書き出しは「貴社を志望する理由は、〇〇だからです」が基本です。

  • 貴社の〇〇という理念に共感し、志望いたしました
  • 〇〇を通じて社会に貢献できる点に魅力を感じ、志望いたしました

ここで背景や補足までを無理やり詰め込むと、言いたいことの焦点がぼやけてしまいます。そのため、まずは「なぜ志望するのか」という結論だけをシンプルに述べましょう。

書き出しの型をもっと知りたい人は、こちらの記事も参考にしてみてください。

志望動機の「書き出し」5つの型|内定者ESから差がつくコツを解説

②なぜ志望企業に惹かれたかを述べる(80~100字)

続いては、結論で述べた志望理由を、もう一段掘り下げて説明するパートです。

「なぜ同業他社ではなく、この企業なのか」をはっきり伝えられれば、採用担当者にも志望度の高さを示せます。そのためには、企業の特徴を自分なりの言葉で語らなければなりません。

たとえば、企業理念への共感を理由にした場合は、理念のどの部分にどう共感したのかを具体的に書いてみましょう。「〇〇という理念のもと、△△に取り組む姿勢に共感しました」のように、企業の取り組みまでセットで触れると説得力が高まります

一方、企業HPの文言をそのまま引用するだけでは、企業研究の浅さが見えてしまいます。自分が調べたこと・感じたことを、自分の言葉で表現するよう心掛けてみてください。

③理由を裏付ける経験を述べる(150~180字)

4つのパートのなかで最も多くの字数を割くべきなのが、このエピソードパートです。

志望理由がどれだけ立派でも、根拠となる経験がなければ「誰でも書ける内容」に見えてしまいます。自分だけの原体験を添えることで、志望動機に説得力と独自性が生まれるでしょう。

書くべき要素は「状況・課題」「自分がとった行動」「得られた成果や気付き」の3つです。たとえば以下のような流れで組み立ててみましょう。

  • ゼミの研究で〇〇という課題に直面した(状況・課題)
  • 〇〇を実践して改善に取り組んだ(行動)
  • 結果として〇〇を達成し、△△の大切さを実感した(成果・気付き)

150~180字に収めるには、背景の説明を最小限にとどめ、行動と成果に字数を集中させるのがおすすめです。書き終えたら、②の理由との結び付きが感じられるか読み返して確認してみてください。

④入社後の展望を述べる(60~80字)

最後に、入社後にどう活躍したいかを伝えて志望動機を締めくくりましょう。

展望を添えることで、採用担当者は「この学生が入社したらどう働くか」を具体的にイメージしやすくなります。企業側が志望動機を通して知りたいのは過去の実績だけではなく、入社後の貢献可能性でもあるのです。

60~80字と短いパートなので、やりたいことを一つに絞って書くのがおすすめです。エピソードで得た学びや強みと、入社後にやりたいことがつながる形で締めると、志望動機全体に一貫性が出ます。

たとえば「〇〇の経験を活かし、貴社の△△事業で□□に取り組みたいと考えています」のように、自分の強みと企業の事業を結び付ける書き方が効果的でしょう。

400字の志望動機を書くときの4つのコツ

テンプレートに当てはめれば志望動機の骨格は完成しますが、それだけでは「型通りに書いただけ」という印象になりかねません。

ここからは、400字の志望動機をもう一段磨き上げるためのコツを4つ紹介します。書き終えた後の仕上げとして、一つずつチェックしてみてください。

①志望理由は1つに絞る

400字という限られた字数では、伝える理由を一つに絞ったほうが効果的です。

理由を複数挙げると一つひとつの説明が浅くなり、結局どの要素も印象に残りません。もし心から「技術力にも惹かれるし、社風も好き」と感じていたとしても、より強い理由を一つ選び、エピソードや展望と結び付けて深く書くほうが説得力は高くなります

絞り方に迷ったときは、「自分の経験と最もつながりが強いのはどれか」を基準にしてみてください。エピソードで裏付けしやすい理由を選ぶと、志望動機全体の一貫性もアップするはずです。

②エピソードでは動機や過程も書く

エピソードパートでは、結果だけでなく「なぜその行動をとったのか」「どう考えて取り組んだのか」まで書くことを意識してみましょう。

採用担当者が知りたいのは、華やかな成果よりもその人の思考や価値観です。たとえば「売上を〇%伸ばした」という結果は素晴らしいですが、それだけでは人柄が見えません。

400字のなかで過程まで書くのは大変に感じるかもしれませんが、行動の理由を一文添えるだけでも印象は大きく変わります。「現状に〇〇という課題を感じ、△△の方法を試した」と動機や過程を加え、どんな場面でどう考える人なのかをはっきり伝えましょう。

③一文を60字以内に収めて読みやすくする

志望動機などの書類では、一文60字以内を目安にテンポ良くまとめましょう。一つの文が長すぎると、読み手は一目で内容を把握しづらくなり、ストレスを感じてしまうからです

志望動機を書き終えたら一度読み返し、長すぎて読みづらい箇所がないか確認してみましょう。句点で区切れる箇所があれば、二文に分けるだけで格段に読みやすくなります。

確かめる際には、声に出して読んでみるのもおすすめです。息継ぎなしでは読みにくいと感じた場合は、分割することを検討してみましょう。

④抽象的な表現を固有名詞や数字に置き換える

「さまざまな経験」「多くの人」「大きな成果」といった抽象的な表現は、具体性に欠けるため読み手の印象に残りにくいもの。固有名詞や数字に置き換えるだけで、説得力はぐっと高まります。

たとえば、以下のように書き換えてみましょう。

「さまざまな経験を積んだ」➡「ゼミ・留学・長期インターンの3つの経験を積んだ」
「大きな成果を出した」➡「前年比120%の成果を出した」
「多くの人と協力した」➡「5人のチームメンバーと協力した」

すべてを数字にする必要はありませんが、エピソードのなかに一つでも具体的な情報が入ると、読み手が場面をイメージしやすくなります。ここぞというポイントで、ぜひ取り入れてみてください。

【業界別】400字の志望動機の内定者ES18選

ここからは、実際に内定を獲得した先輩の400字の志望動機の回答を業界別に紹介します。すべてを読む必要はないので、まずは自分の志望業界から目を通してみてください。

メーカー(食品)

食品メーカーは、食や健康への思いを自分の体験と結びつけて語りやすい業界です。「なぜ食に関心があるのか」の原体験が伝わると、志望動機に説得力が出ます。

内定者の回答(早稲田大学大学院・明治)

私は働く上で「食を通じて1人でも多くの人の心と身体の健康向上に携わりたい。」という夢を達成したいと考えています。

理由は「大好きな祖父の食事量が減り、弱っていく状況に何も出来ず後悔した経験」と「顎の骨折をして流動食のみの生活をした経験」から食や健康の大切さを改めて感じ、食を通じて健康に関わりたいと思うようになった為です。

中でも明治を志望する理由は、グループ理念と事業領域に魅力を感じた為です。前者に対しては「食と健康のプロフェッショナル」として挑戦を続け、アイデアを形にし続ける姿勢に感銘を受けました。後者に対しては「貴社らしい健康価値」をお客様に届ける中で、赤ちゃんからお年寄りまで幅広い世代に「なおす・まもる・わかちあう」を届けることが出来る点は御社でしか達成することが出来ないと感じ魅力を感じました。

以上のことから貴社であれば、自身の夢を実現することが出来ると確信し応募させて頂きました。 (2024年卒 早稲田大学大学院 明治 酪農系 内定)

この志望動機では、祖父の食事量の減少や自身の骨折という身近かつリアルな体験が、食と健康への思いに強い説得力を与えています。この人にしか書けないエピソードだからこそ、読み手の印象に残りやすい志望動機です。

内定者の回答(名古屋大学大学院・アサヒ飲料)

モノづくりを通して、幅広いライフステージの方の健康と充実した生活を支えたいという夢を持っているためだ。大学の研究活動を通して、自身の行っている研究が世の役に立つことにやりがいを感じ、将来働く上で社会貢献に繋がる研究を行いたいと考えるようになった。

そのため、乳酸菌を用いたカルピスのようなおいしさ+αの健康飲料を数多く創出する貴社に魅力を感じている。また、バスケットボール部の活動や筋トレを通じて、飲料は運動を通じた充実した生活を支えるものであると考えるようになった。

私は飲料分野の中でも、100年以上愛される商品を複数有する貴社の一員として、商品に磨きをかけるとともに、新たな付加価値を持つ飲料を生み出すことで、人々の健康を支えたいと考えている。

併せてインターンシップによって得た貴社で働くことが社会課題解決とワクワクの提供に繋がるという実感から、貴社でこそ自身の夢を実現できると確信し、貴社を志望する。 (2025年卒 名古屋大学大学院 アサヒ飲料 生産研究コース 内定)

研究と部活動の両方から「健康を支える飲料」への関心に至っている点に厚みがあります。インターンでの実感にも触れており、企業への理解が表面的でないことが伝わってきます。

2つの例文に共通しているのは、「なぜ食品業界なのか」が個人的な体験に根ざしている点です。食品メーカーの志望動機では、食や健康にまつわる自分ならではの原体験を盛り込むと、ほかの就活生との差別化につながるでしょう

メーカー(電子・電気機器)

電子・電気機器メーカーでは、自分の研究や技術的な関心と企業の事業領域がどう重なるかが問われます。「なぜその技術に惹かれるのか」を自分の経験から語れると強い志望動機になります。

内定者の回答(東北大学大学院・TOPPANホールディングス)

貴社の分野を跨った技術運用に魅力を感じたからだ。

私は電気化学とバイオを融合した研究を通じ、異分野の技術を融合して社会に貢献する可能性に気づき、強い関心を持っている。貴社は先進的な印刷技術を基盤に、パッケージング、透明バリアフィルム、5G/6G通信、医療分野の3D細胞培養技術など、幅広い分野や技術から社会に貢献する取り組みを行っている点で感銘を受けた。

私は現在研究室で、細胞を対象とした解析手法の確立を行い、医療・創薬分野での応用・貢献を目指している。今まで培ってきた電気化学や細胞、評価などに関する知識や経験は、異分野技術の融合による新たな価値の創造に活かすことができると考えている。また、風通しが良く、活発にコミュニケーションが行われる貴社の職場環境にも強く魅力を感じている。

貴社の巧みな技術運用の考え方を学び、自身の成長に還元していくことで、社会に貢献できる新しい価値を創出していけると考えている。 (2026年卒 東北大学大学院 TOPPANホールディングス 技術系 内定)

この志望動機は、「印刷技術」を起点にパッケージングから医療まで広がるTOPPANの事業領域を的確にとらえており、企業研究の深さが際立っています。自身の研究との接点も具体的で、入社後の活躍イメージが湧きやすい内容です。

内定者の回答(東京農工大学大学院・ソニーグループ)

私はイメージセンサー技術を活用し、誰もが安心して移動できる社会の実現に貢献したいと考えています。

自動運転技術や高度な運転支援システムの発展により、運転経験の少ない人や高齢者、障がいを持つ方々でも安全に移動できる世界を実現したいです。しかし、現在の車載センサー技術には、悪天候や夜間の低照度環境での認識精度の低下、予測困難なシナリオへの対応など、多くの課題が残っています。

私はこれまで、低照度環境における物体検出率の向上を目指し、限られた光量でも正確に認識できるアルゴリズムの開発に取り組んできました。試行錯誤を重ねる中で、センサー技術の難しさと同時に、小さな改善が大きな成果につながる面白さを実感しました。

この経験を活かし、世界最先端のセンシング技術を持つ貴社のもとで技術開発に携わり、どのような環境でも安定した認識を実現するイメージセンサーの開発に貢献したいと考えています。 (2026年卒 東京農工大学大学院 ソニーグループ 技術系コース:半導体・デバイス・材料 内定)

「誰もが安心して移動できる社会」というビジョンが明確で、社会的意義のある目標を持っていることが伝わる志望動機です。「小さな改善が大きな成果につながる面白さ」という実感は、地道な技術開発に向き合える人柄をよく表しています。

どちらの例文も、自分の研究内容と企業の技術領域が重なるポイントを具体的に示している点が参考になります。電子・電気機器メーカーの志望動機を書くときは、「自分の専門性がその企業でどう活きるか」を軸にすれば、説得力のある志望動機に仕上がるでしょう。

メーカー(自動車・輸送機器)

自動車・輸送機器メーカーは、モビリティや移動の価値に対する思いが志望動機の軸になりやすい業界です。日常生活や海外経験など、「移動」にまつわる自分なりの原体験があると書きやすくなります。

内定者の回答(名古屋工業大学大学院・デンソー)

私はマレーシアでの留学中、公共交通機関の不足や渋滞、そして環境問題を間近で体験し、「人とモビリティの在り方を変える技術」の重要性を強く感じました。特に都市部での交通インフラの遅れや排気ガスによる大気汚染を目の当たりにし、効率的で環境負荷の少ない移動手段を世界に広めていく必要性を痛感しました。

こうした経験から、自動車やモビリティの領域で「環境性能」と「安全性」を両立する技術を生み出し、人々の暮らしを支えたいと考えるようになりました。その中でもDENSOは、電動化や自動運転において世界をリードしており、トヨタグループの一員として幅広い自動車メーカーに技術を供給することで、社会全体への影響力が大きい企業と感じています。

私は貴社で、留学で培った異文化理解力と柔軟な思考を活かし、グローバルな環境で人と社会をつなぐモビリティの進化に貢献したいと考えています。 (2026年卒 名古屋工業大学大学院 デンソー モノづくりエンジニア(生産技術)コース 内定)

この志望動機は、マレーシアで実際に目にした交通問題や大気汚染がきっかけになったと述べられており、モビリティへの問題意識に実感がこもっています。留学経験をグローバルな働き方への意欲にもつなげている点が巧みです。

内定者の回答(埼玉大学大学院・トヨタ自動車)

私は、社会や人の生活に深く関わる「移動の自由」に貢献したいと考え、自動車業界の中でも世界中に影響を与えるトヨタ自動車を志望しています。

学生時代にNSR250Rのレストアに挑戦した経験から、自分の手で課題を解決し、機械を動かすことの楽しさや達成感を強く感じました。また研究では量子センサを用いたデバイスの開発に取り組み、半導体やセンサの応用技術について実践的に学びました。これらの経験を通して得た整備力と技術的探究心を、クルマづくりの現場で活かしたいと考えています。

トヨタは、電動化や自動運転、MaaSなど次世代モビリティへの挑戦を続ける中でも、「もっといいクルマをつくろう」という原点を大切にしており、自分の価値観と一致していると感じました。将来的には、使いやすく整備性の高い車両構造の開発に携わり、技術とユーザーの橋渡しができる技術者を目指していきたいです。 (2026年卒 埼玉大学大学院 トヨタ自動車 技術職 内定)

この志望動機では、バイクのレストアという経験から「機械を動かす楽しさ」が語られており、モノづくりへの情熱がストレートに伝わります。「使いやすく整備性の高い車両構造」という将来像も具体的で、入社後に何をしたいかが明確です。

2つの例文はどちらも、大学の授業以外の活動から志望理由を導いています。自動車業界の志望動機では、「移動」や「モノづくり」に対する自分なりの原体験を掘り下げてみると、あなたらしい志望動機が書けるはずです

メーカー(薬品・化粧品)

薬品・化粧品メーカーでは、「人の健康や美にどうかかわりたいか」という価値観が問われます。自分の考えと企業の理念がどう重なるかを丁寧に示せれば、説得力の高い志望動機に仕上がるはずです。

また、化粧品業界への就職を希望している人は、こちらの記事も参考にしてみてください。業界の基礎知識から大手各社の特徴、選考対策のポイントまで幅広く解説しています。

化粧品会社に就職するには? 業界知識や適性・選考のコツを徹底解説

内定者の回答(関西学院大学・コーセー)

私がKOSEを志望する理由は、「美」を通じて人々の心を動かし、前向きな変化を与えるという理念に深く共感したからです。

私はこれまで、K-POPダンスサークルの立ち上げや飲食店での売上改善など、誰かの魅力を引き出し、組織や人にロマンを与えることに情熱を注いできました。その経験から、美容業界には単に見た目を整える以上に、人の内面に働きかける力があると感じています。

中でもKOSEは、「美しい知恵 人へ、地球へ。」という企業メッセージのもと、ブランドごとの世界観づくりや高付加価値な商品設計、そしてアジアを中心とした海外展開に注力しており、感性と論理の両面から"美"を社会に届けていると感じました。

私は文系総合職として、ブランドと顧客の間に立ち、消費者の声を起点とした商品企画やプロモーションに携わることで、人々の心に寄り添いながら社会にポジティブな影響を生み出す存在を目指したいと考えています。 (2026年卒 関西学院大学 コーセー 文系総合職 内定)

この志望動機は、サークルの立ち上げや売上改善の経験を「誰かの魅力を引き出すこと」と結びつけており、化粧品業界への志望理由に独自の説得力があります。「感性と論理の両面」という表現でコーセーの特徴を的確にとらえている点も好印象です。

内定者の回答(鳥取大学大学院・大塚製薬)

「世界の人々の健康を支えたい」という夢を実現できると思えたからです。この夢は野球部でチームを支えた経験と海外での経験に基づいています。

この背景から製薬業界を志望し、人々の健康に貢献したいと考えています。特に貴社は能力開発研究所など、社内において常識を疑い「大塚にしかできないこと」を日々考え行動する工夫をされており、変化し続ける環境をピンチではなく、チャンスと捉えるチャレンジングな環境がある点に魅力を感じました。

私自身、大学野球では「試合に出ることがチームへ貢献する方法」「学年の垣根」といった自身の「常識」を捨て、後輩と共に道具の手入れや管理など、プレー以外でチームを支えました。そして、常識や立場に縛られず、変化し続ける環境をチャンスと捉える重要性を痛感しました。

この経験を活かし常識を疑い「大塚にしかできないもの」を生み出す文化の中で自身の力を最大限発揮し、夢を実現できると確信し志望します。 (2025年卒 鳥取大学大学院 大塚製薬 研究技術職・生産職 内定)

「常識を疑う」という自分の価値観と大塚製薬の企業文化を重ね合わせており、なぜこの企業なのかが自然に伝わる志望動機です。野球部で「試合に出ること=貢献」という思い込みを捨てたエピソードが、人としての柔軟さを感じさせます。

化粧品と製薬という異なる分野の例文ですが、共通しているのは自分の価値観と企業文化の一致を丁寧に示している点です。薬品・化粧品メーカーの志望動機では、「健康」や「美」に対する自分なりの考えを持ったうえで、その考えと企業の理念がどう重なるかを言葉にしてみましょう。

また、理念を志望動機に盛り込むコツは以下で解説しています。

【例文15選】志望動機で企業理念への共感を示す方法|浅くならないコツも解説

金融

金融業界は、形のない「お金」という商材を扱うからこそ、「誰をどう支えたいか」が志望動機の軸になりやすい業界です。業界全体の話で終わらず、その企業ならではの強みまで踏み込めると差がつきます。

内定者の回答(早稲田大学・三井住友銀行)

貴行のお客様に寄り添って身近な生活を支えることができる点と、仕事を通じて成長できる風土に魅力を感じました。

学生時代、テニスサークルの初心者のコーチを担当した経験がきっかけで「人の成長を密にサポートする仕事がしたい」という思いを抱きました。

より良いアドバイスをするために幅広いテニスの知識を獲得し、指導相手に合わせた練習メニューを考案するなどして密な指導を続けました。自分が指導した後輩が試合に勝った際に、「先輩がコーチで良かったです」と言われたことに大きな喜びとやりがいを感じました。

この経験から、自らの工夫と人間力で勝負し、お客様の身近な生活や挑戦を支えたいと感じ、銀行を志望しました。中でも、少数精鋭で一人一人に求められる質が高いことと、向上心の強い行員の方々が多いことに魅力を感じており、自分自身が成長する環境に恵まれていると思い貴行を強く志望しています。 (2017年卒 早稲田大学 三井住友銀行 グループリテールコース 内定)

この志望動機では、テニスコーチの経験から「人の成長を密にサポートしたい」という思いが導かれており、銀行の仕事とも自然に結びついているのが印象的です。後輩からの「先輩がコーチで良かったです」という言葉も、やりがいの原点として説得力を持っています。

三井住友銀行については、就活会議で元社員・現役社員の方にインタビューをおこない、リアルな年収事情を聞いてみました。志望している人はぜひチェックしてみてください。

三井住友銀行の年収はいくら? 平均年収や1,000万に届くタイミングを社員が明かす

内定者の回答(早稲田大学・三菱UFJ銀行)

私が三菱UFJ銀行を志望する理由は、国内最大の顧客基盤を持ちながら、海外展開やデジタル戦略を通じて銀行の新しい形を模索している点に魅力を感じたからです。

私はこれまで、地域企業の成長を支える金融の役割に関心を持ってきましたが、貴行は日本企業の海外進出支援や、デジタルサービスを通じた顧客体験の向上に力を入れており、伝統と革新の両立を実践していると感じました。

特に、中小企業の課題を金融とデジタルの両面から支援する取り組みは、自分が将来関わりたい分野と重なります。また、職員インタビューで見られた「挑戦を歓迎する風土」や、多様なキャリアパスを形成できる環境にも魅力を感じました。

私は、顧客の課題に寄り添いながら、最適な金融ソリューションを提案し、企業の成長に並走できる人材になりたいと考えています。貴行であれば、その挑戦を最も大きなフィールドで実現できると確信しています。 (2026年卒 早稲田大学 三菱UFJ銀行 全国コース 内定)

この志望動機は、「伝統と革新の両立」という切り口で三菱UFJ銀行の強みをとらえており、企業研究が丁寧におこなわれていることが伝わります。中小企業支援やデジタル戦略など、具体的な事業領域に言及している点も説得力を高めています。

就活会議では、三菱UFJ銀行で働いている方に直接インタビューをおこない、選考時の様子や入社後の年収についてなど、さまざまな情報を紹介しています。志望している人はぜひ一度目を通してみてください。

三菱UFJ銀行への就職はすごい? 難易度・採用大学・年収・選考対策まで徹底解説!

2つの例文に共通するのは、「人を支えたい」という思いを軸にしつつ、志望先の強みや特徴にしっかり触れている点です。金融業界の志望動機を書くときは、「なぜ金融なのか」に加えて「なぜこの銀行・この会社なのか」まで掘り下げると、志望度の高さが伝わるでしょう

なお、以下の記事ではメガバンク3社について詳しく解説しています。志望している人は企業研究に役立ててみてください。

【メガバンク比較】三菱UFJ・三井住友・みずほの違い|業績比較・動向・平均年収・社風・選考難易度まで解説

コンサル

コンサル業界は、課題を見つけて解決に導いた経験が志望動機の土台になりやすい業界です。自分なりに課題と向き合った経験があれば、それをコンサルタントの仕事と結び付けて語ってみましょう。

内定者の回答(上智大学・日本総合研究所)

私は、ITを活用して金融インフラを支え、多くの人が安心して生活できる環境づくりに貢献したい。特に、金融サービスは社会の基盤であり、人々が意識せずに利用できるからこそ、その安定性や利便性を支えることが重要だと考える。

高校時代、廃部寸前のテニス部を立て直した経験を通じて、「当たり前の環境がどれほど人の成長や挑戦を支えているか」を実感した。

この経験から、人々が意識しないほど当たり前に機能する環境こそ、継続的な支えが必要であり、その基盤を守ることにこそ価値があると学んだ。 そのためには、専門技術を磨くだけでなく、システム全体を見渡し、根本的な課題を発見しながら、一貫して解決に向き合う力が必要である。

貴社のITソリューション部門は、金融インフラの根幹を支え、若手のうちから専門性を高め、上流工程から一貫して課題解決に取り組める環境がある。将来は、安全で利便性の高い金融サービスの実現に貢献したいと考えている。 (2026年卒 上智大学 日本総合研究所 ITソリューション(オープンコース) 内定)

金融インフラを守る仕事への志望理由として、「当たり前の環境こそ支える価値がある」というフレーズは非常に説得力があります。さらに廃部寸前のテニス部を立て直した経験から得た気付きも、社会インフラへの関心へと自然につながっている優れた志望動機です。

内定者の回答(慶應義塾大学・PwCコンサルティング)

私のなりたい将来の姿である、他者貢献の精神を持ち、クライアントと強い信頼関係を築けるようなコンサルタントへ成長することを高い水準で達成することができると考えるからだ。

以前、家庭教師において高校生の勉強を指導した際、学力面だけでなく生徒と保護者様含め、勉強も気軽な相談もしやすい環境づくりを徹底したことで、成績を底上げし、受験で結果を残させることができた。学習している内容だけでなく勉強が捗っていなかった根本の原因から改善することに視点を置いて成績向上の課題を捉えたことで解決に繋げられたと考える。

この経験から、幅広い視点から課題解決の提案ができる本職を志望する。また、貴社はPwCの膨大な知見と幅広いネットワークを持ち、常に新しい分野に挑戦する先進的な環境で、若手の挑戦や専門家育成を支援する風土がある。本職で働くことで自身の専門性を磨き、顧客に寄り添うことで価値提供できる人材になりたい。 (2026年卒 慶應義塾大学 PwCコンサルティング デジタルコンサルタント職 内定)

この志望動機で述べられている、家庭教師の指導で「勉強が捗らない根本の原因」から改善に取り組んだというエピソードは、コンサルタントの課題解決アプローチそのものです。表面的な問題ではなく本質に目を向ける姿勢が、この学生の強みとしてよく伝わります。

2つの例文に共通するのは、自分の経験から得た「課題解決の本質」を志望理由に結び付けている点です。コンサル業界の志望動機では、自分が課題に向き合った経験を振り返り、そこで感じたやりがいをコンサルタントの仕事と結び付けてみましょう

コンサル業界については、こちらの記事でさらに多くの内定者の志望動機を分野別に紹介しています。

コンサルの志望動機の書き方|大手コンサル内定者の回答14選付き

IT・通信

IT・通信業界は事業領域が幅広いため、「テクノロジーを使って何を実現したいか」というビジョンが問われます。自分の興味関心と企業の事業を具体的に結びつけるよう意識してみてください。

内定者の回答(同志社大学・コナミグループ)

日本のe-sportsの発展に貢献したい。世界中でe-sports人気に火が付いて来たにも関わらず、国内では「所詮は遊び」と捉える状況にもどかしさを感じた。

しかし2018年にアメリカで開催されたE3の大会を配信で視聴し、衝撃を受けた。スタジアムの観客全員が試合の行方に熱狂する光景は、日本では想像もできなかった。それを機に海外と日本での市場規模や競技人口の差を知り、日本のe-sportsの発展に貢献したいと強く思った。

未発展の主な原因は「認知度の低さ」であると推測する。貴社は日本の名作を生んだゲーム会社の中でも特にスポーツタイトルを多く持つ。そのため、スポーツファンを取り込みe-sportsの認知度向上に繋げられると考える。

また貴社なら、社外タイトルであってもゲーム会社としての圧倒的な知名度を活かし、大会運営を行うことで発展に貢献できると考える。貴社でなら私の想いを叶えられると考える。 (2024年卒 同志社大学 コナミグループ ビジネス職 内定)

この志望動機は、E3の大会で受けた衝撃が志望のきっかけとして非常にリアルで、e-sportsへの熱意がストレートに伝わります。「スポーツタイトルが多い」というコナミならではの強みに着目している点も、企業選びの理由として説得力があります。

内定者の回答(早稲田大学・楽天グループ)

複数の事業を掛け合わせて新しい事業を生み出し、人々の生活をより便利にさせたい。

近年、グローバル化や情報化の進展に伴い、人々のライフスタイルは多様化しており、それに合わせて、人々が抱えるニーズや課題もより一層多様化し、複雑になっている。そのため1つの事業ではなく、複数の事業を組み合わせて新しいビジネスを創出することが多様な課題を解決するためには必要になっている。

そこで、ITを主軸に人々の生活を支える事業を多様な分野で展開している貴社で、多くの企業と関わり合いながら、人々の暮らしをより便利にさせる新たなサービスを生み出したい。

そのために、まずは営業として顧客と向き合うことを通して社会に潜むニーズを肌で感じ、状況に応じた最適な解決策を提示していく経験を積みたい。その後、営業で積んだ経験を活かし、ITと他分野の事業を組み合わせて社会に新たな価値を生み出し、より利便性のある暮らしを提供したい。 (2021年卒 早稲田大学 楽天グループ ビジネス職 ビジネス総合コース 内定)

この志望動機は「複数の事業を掛け合わせる」という視点で楽天のエコシステムの強みをとらえており、企業理解の深さがうかがえます。営業からスタートして将来的に事業創出へ進むというキャリアプランも具体的で、入社後の姿が見えやすい内容です。

IT・通信業界は事業の幅が広いからこそ、「その企業のどの事業・どの強みに惹かれたのか」を具体的に示すことが重要です。2つの例文のように、自分の興味関心と企業の事業を結び付けて書いてみましょう。

なお、以下の記事ではIT業界についてさらに詳しく解説しているので、志望している人は確認しましょう。

3分でわかるIT業界|職種・将来性・向いている人など徹底解説

商社

商社は、モノやサービスに限定されず幅広い事業に携われるのが特徴です。だからこそ「なぜ商社でなければいけないのか」を自分の経験から語れるかどうかで、志望動機の説得力が大きく変わります。

内定者の回答(立教大学・住友商事)

私は就職活動を通して、「単なるモノの売買ではなく、社会課題の解決と持続的なビジネスの両立に挑める仕事」に携わりたいと考えていました。

住友商事は、「信用・確実」という不変の理念を大切にしながら、エネルギー・インフラ・ヘルスケア・食料など人々の暮らしに直結する領域で長期的に事業を育てている点に強く惹かれました。また、グローバルでの社会課題への対応に真剣に取り組む姿勢も魅力的であり、単に経済合理性だけでなく、「社会にとって必要とされるか」を重視する住友商事の姿勢に、自分も共感し、将来はそうした軸を持ったビジネスパーソンになりたいと思いました。

加えて、OB訪問を通じて感じたのは、社員の方々が「人」を大切にし、誰に対しても誠実で真摯な姿勢を持っていることです。そうしたカルチャーの中で、自分も信頼される人間として、長く社会に価値を届けていきたいと思い、志望いたしました。 (2026年卒 立教大学 住友商事 プロフェッショナル職 内定)

「社会にとって必要とされるか」という住友商事の判断軸に共感している点から、企業文化への深い理解が感じられる志望動機です。さらにOB訪問で得た社員の印象にも触れており、実際に足を運んで情報を集めた姿勢が好印象です。

内定者の回答(東京外国語大学・丸紅)

自分の発想と行動力でもって、ビジネスを通じて人の生活をより楽しく便利でバリエーション豊かにしたいと、留学時の経験から思うようになった。

留学中、ソ連圏でのサービス、職業、製品、娯楽などの選択肢の少なさが目立ったことからそう考えるように。そのための方法としていくつか事業のアイデアがある。また、冷水のシャワーや停電下での勉強を強いられたことで、世界のどこでも同じ水準の便利さを享受できるようにしたいと考えるように。また食べ物や飲み物、産業のバリエーションも非常に少なかった。

それを解決するためには、製品やサービスの種類、分野に規定されず、色んな物を繋ぐことで多方面に利益を生む総合商社が適当だと判断。

中でも社員から話を伺って、丸紅には、そんなのもあるんだというような事業もあり、個々の社員のアイデア、挑戦への意欲といったものを、「じゃあやってみろ」と言ってくれそうな風土があると判断した。 (2021年卒 東京外国語大学 丸紅 総合職(グローバルコース)オープン採用 内定)

留学中に感じた「選択肢の少なさ」というリアルな体験が、商社を志望する理由に強い実感を与えています。冷水のシャワーや停電といった具体的な場面描写が読み手の記憶に残りやすく、「この学生ならではの志望動機」になっています。

どちらの回答例も、商社という業態を選ぶ理由が明確なのが特徴です。商社の志望動機では、「なぜ商社でなければいけないのか」を自分の経験から語ることを意識してみましょう。

インフラ

インフラ業界は、電力や交通など人々の暮らしの土台を支える業界です。「あたりまえの日常がどれほど大切か」を実感した経験などがあれば、志望動機にさらに説得力が生まれます。

内定者の回答(早稲田大学・東京電力ホールディングス)

あらゆる人の日常に潜む『あたりまえ』を支え続けたいため志望する。

私は東北を中心に活動するボランティアサークルで、東日本大震災の被災者の方々に当時の経験をお伺いする機会を頂いた。その中で「電灯やテレビ、冷蔵庫の使えない生活は本当に辛く恐かった」という話を聞き、「私達の日常は"電力"により支えられているのだ」と痛感した。

そこで私は「安定的な"電力"の供給により、あらゆる人の日常に潜む『あたりまえ』を支えたい」と強く思い、電力業界を志望している。

その中でも貴社は、事業規模の大きさ、長年培った技術やノウハウにより、多くの人々を確実に支えている。この点において、上記の想いを実現できると考えたため第一に志望する。

そして入社後は、「ひとつのことに対して成果が出なくとも断念せず最後の最後まで貫徹する」強みを活かして営業に携わり、お客様に最後まで伴走し最適なご提案ができる人材になりたい。 (2024年卒 早稲田大学 東京電力ホールディングス 事務系総合職 内定)

この志望動機は、東日本大震災の被災者から聞いた「電灯やテレビが使えない生活の辛さ」が、電力インフラへの使命感を強く裏付けています。「あたりまえを支える」という言葉に、ボランティア活動を通じて得た実感がこもっている志望動機です。

内定者の回答(駒澤大学・日本航空)

私が日本航空の客室乗務職を志望する理由は、「挑戦し続ける心」と「お客さま一人ひとりに寄り添う心」を大切にする姿勢に強く共感したからです。

私自身、学生時代に接客業のアルバイトを通じて、相手の立場に立って行動することの大切さを学びました。小さな気配りや言葉の選び方が相手の安心や笑顔につながることにやりがいを感じ、その積み重ねが信頼を築くことを実感しました。

JALが掲げる「お客さまに寄り添う心」とはまさにその延長線上にあり、私の目指す接客の理想と一致します。また、JALが挑戦を恐れず、新路線の開拓やサステナビリティへの取り組みに積極的である点にも魅力を感じました。

客室乗務職としても、安全を守る責任を果たしながら、常に変化を前向きに受け入れる柔軟さと、どのような状況でもお客さまを第一に考える強さが求められると考えています。私もその一員として、心を込めたサービスで世界中のお客さまに安心と感動を届けたいと強く願っています。 (2026年卒 駒澤大学 日本航空(JAL) 客室乗務職 内定)

この志望動機では、アルバイトでの「小さな気配りが安心や笑顔につながる」という気付きが、JALの「お客さまに寄り添う心」への共感に自然とつながっています。接客経験から得た実感をもとに語っているため、言葉に温かみがあります。

電力と航空という異なる分野の例文ですが、どちらも「人々の日常を支える」ことへの強い思いが共通しています。インフラ業界の志望動機を書くときは、自分の生活や経験のなかで「あたりまえの大切さ」を感じた瞬間を振り返り、説得力のある志望理由を見つけてみましょう。

【職種別】400字の志望動機の内定者ES6選

ここからは営業・企画系、技術・研究開発系、SE・エンジニア職の3つに分けて内定者の志望動機を紹介するので、自分が志望する職種に近いものを読んでみてください。

営業・企画系

営業・企画系は、顧客や市場と直接向き合うポジションです。そのため志望動機では、「誰に対して、どんな価値を届けたいか」が具体的に語れると、入社後の姿がイメージしやすくなります。

内定者の回答(大阪大学・トヨタ自動車)

私は世界中の人々に幸せの価値を届けたいという想いがあります。この想いが御社で実現できると考えているため御社を志望しています。

私にとって幸せとは、家族や友人など大事な人たちと一緒に過ごす時間にあると考えています。私はそのような時間を今までよく、車の中で過ごしてきました。そんな快適で幸せな時間を、世界中の人々に届けたいです。

御社は180以上の国と地域で車を販売し、海外売上高比率は85%と高く、世界中の人々の生活に大きな影響を与えています。その中で、単に車を届けるのではなく、「幸せの量産」という考えのもと、人々の暮らしをより豊かにすることを追求されている点に共感しました。グローバルに影響力を持つ御社だからこそ、世界中の人々に幸せの価値を提供できると考えています。

御社の一員として、人々の暮らしを豊かにしながら、自分のこの想いを実現させたいです。 (2026年卒 大阪大学 トヨタ自動車 事務職 海外営業 内定)

「車のなかで過ごした家族との時間」という身近な原体験から始まっており、「幸せの量産」というトヨタの理念への共感に温かみがあります。海外売上高比率85%という数字も自然に盛り込まれていて、企業理解と個人の思いがうまく重なった志望動機です。

「実力が評価されやすい」「直接お客様の役に立てる」といった理由から、営業職を志望している人は多いのではないでしょうか。こちらの記事では、営業職の志望動機だけを業界別に集め、分析を交えながら紹介しているので、併せてチェックしてみてください。

業界別12例文|営業職の志望動機の書き方を解説! 受かるコツ付き

内定者の回答(東京工業大学大学院・インテージ)

私が御社を志望する理由は、貴社の膨大なデータを活用し、顧客企業に効率的な提案をすることを通して、世の中の人々の消費価値を高めたいからである。

私は大学で経営工学を専攻しており、顧客満足度について研究している。研究を進める中で、マーケティングとはただ物を売ることではなく、より効率的に消費者の価値を高めることであると学んだ。

それを達成するためには、思いつきではなく数字や統計を用いながら論理的に物事を分析することが必要であり、私の培ってきた力が活かせると強く感じた。また、研究をしていく中で、より一般性の高い研究をしている時が一番やりがいを感じた。

そのため、顧客企業を通すことで社会により大きなインパクトを与え、多くの人に感謝されるために働きたいと考えている。人々のニーズを正しく捉え、顧客企業を通して期待以上の製品の提供につなげることで、世の中の人々の価値を高めていきたい。 (2022年卒 東京工業大学大学院 インテージ 総合職 マーケティングリサーチコース 内定)

大学での研究を通じて「マーケティングとは消費者の価値を高めること」という気づきを得ており、専攻と志望職種の結び付きに納得感があります。「一般性の高い研究にやりがいを感じる」という自己分析も、顧客企業を通じて広く社会に貢献したいという志望理由を裏付けている志望動機です。

営業・企画系の志望動機では、「誰に対して、どんな価値を届けたいか」が伝わるかどうかがポイントです。2つの例文のように、自分の経験や学びから「届けたい価値」を具体的に言葉にしてみましょう。

技術・研究開発系

技術・研究開発系は、自分の専門性が仕事に直結しやすい職種です。大学での研究や製品に触れた経験を起点に、「その技術で何を実現したいか」まで踏み込んで書くと、志望動機に厚みが出ます。

内定者の回答(岐阜大学大学院・トヨタ紡織)

私はモノづくりを通して人々の生活を豊かにしたいと考えており、その中でも人々の生活に必要不可欠である自動車業界に携わりたいという思いがあります。

私は、貴社が製作したレクサスLSのシートに初めて座った時の感動が忘れられません。長時間乗車していても、全く疲れを感じず、ドライブが今まで以上に快適になりました。この経験から、人々のためにシートを改善し続ける貴社の姿勢に魅力を感じました。

また、実際に夏インターンシップに参加して、貴社が自動車のシートや内外装部品などの車内の快適な空間を提供していることを知り、よりよい車内空間の構築に携わりたいと考えました。夏インターンシップでは、主にリアシートのアームレストの設計業務を体験させていただきました。

その体験の中で貴社の社員の方々がお客様に寄り添って開発・設計を行っている姿勢に魅力を感じ、貴社であれば製品を通じて、世の中の人々に喜びを届けることができると考え、貴社を志望します。 (2026年卒 岐阜大学大学院 トヨタ紡織 事技職 技術系(総合職) 内定)

この志望動機では、レクサスLSのシートに座ったときの感動という具体的な体験が、製品への関心を生き生きと伝えています。さらにインターンで実際に設計業務を体験したことで、「この会社で何をしたいか」が現実味を持って語られている志望動機です。

内定者の回答(東京大学大学院・三菱総合研究所)

環境技術に関する研究をする中で、技術的に解決可能な社会課題が、経済・制度的あるいはその他の要因で解決していない現状を知り、その解決に研究開発以外の角度から携わりたいと考え志望しました。

コンサルティング業界を志望した理由は、2点あります。1点目は、特定領域に専門性を持ちつつも、その中で幅広い業界と接点を持てる点が、新しいことを学ぶ際にモチベーションが高まる自身の性格に合うと考えたためです。

2点目は、第三者的な立場を活かし、企業の価値向上に柔軟に取り組むことができる点に魅力を感じたためです。これは、家庭教師として小学生の復学を支援し、勉強を教えるという役割にとらわれずに柔軟に、粘り強く取り組み、成果を上げることにやりがいを感じたことに起因します。

その中でも貴社を志望する理由は、政府委託調査の落札数がコンサルタントの人数に対して多く、官公庁との接点を活かして社会課題解決に携われると考えたためです。 (2025年卒 東京大学大学院 三菱総合研究所 事業部門:研究員・コンサルタント 内定)

この志望動機は、「技術的に解決可能なのに解決されていない課題がある」という問題意識が鋭く、研究の経験から得た視点に深みが感じられます。家庭教師での「役割にとらわれない柔軟な取り組み」というエピソードも、コンサルタントとしての素養を示しています。

技術・研究開発系の志望動機では、自分の研究や製品体験を起点に「何を実現したいか」を語ることが重要です。2つの例文のように、研究や現場での具体的な経験に触れながら、技術への関心を伝えられれば、効果的な志望動機に仕上がるでしょう。

SE・エンジニア職

SE・エンジニア職は、技術力そのものだけでなく、「技術を使って何を解決したいか」というビジョンが問われる職種です。技術への関心と社会や顧客への貢献を結びつけて語ることで、志望動機に奥行きが生まれます。

内定者の回答(慶應義塾大学・フューチャー)

私は日本のITを担う産業に携わり、ITの活用・運用に課題を抱えている企業の変革を手助けしたいと考えている。そうして新しい日本のITの実現に貢献するとともに、その最前線にいるというやりがいを得たい。

この目標を達成するには、多くの能力が必要だろう。技術力は当然のことながら、企業が抱える課題を見抜きそれに合わせたITの活用方法を探る力も必要だ。

したがって貴社においては技術的な難度の高い大規模な開発に携わること、そして顧客とともにグランドデザインを描くことの両方がしたい。こと技術領域に関しては、他社では難しい技術的難度の高い開発に挑戦したい。

これらを通して実際に手を動かせるエンジニアとしても、顧客と接しながら課題解決ができるコンサルタントとしても成長の実感を得たい。技術力に裏打ちされた提案でこそ、顧客を変えることができるのだと私は信じている。これらは経営とITを一貫して担う特徴ある貴社であればこそ実現できるものだと考えている。 (2022年卒 慶應義塾大学 フューチャー ITコンサルタント 内定)

この志望動機は、「技術力に裏打ちされた提案でこそ、顧客を変えることができる」という信念が力強く、エンジニアとコンサルタントの両面で成長したいという意欲が明確です。技術と経営を一貫して担うフューチャーの特徴と、自分の目指すキャリアがしっかり重なっています。

内定者の回答(青山学院大学・日本総合研究所)

私のビジョンである「生活に安定を与え、心にゆとりがある社会の創出」を実現する環境として貴社が最適である。

貴社では、生活の基盤である金融を、IT活用によって成長させ、社会に深く貢献できる。私が中学生の頃、父親の会社で大規模なリストラ騒動が発生した。生活が一変し、忙しく心に余裕のない日々が訪れた。私は、この経験から「安定した日常」がどれだけ大切かを強く実感した。

私のビジョン実現のため、初めは金融業界を志望していた。しかし、昨今のシステム障害やキャッシュレス化の背景を踏まえ、金融インフラの充実、そしてお金を人々に適切・快適に与えるためにはIT技術が必要であると考えた。

そこで、金融機関の基幹業務システムを保守・運用している貴社に魅力を感じた。SMBCグループとして膨大な事業基盤と影響力を持ち、社会に金融・ITの両面から貢献できる。貴社であれば、私のビジョンを達成できると確信している。 (2023年卒 青山学院大学 日本総合研究所 ITソリューション 内定)

この志望動機では、原体験から「安定した日常の大切さ」を実感し、それが金融インフラをITで支えたいという志望理由へとつながっています。個人的な経験から社会的な課題意識へと広がる展開に、この学生ならではの必然性が感じられる志望動機です。

SE・エンジニア職の志望動機では、「技術を使って何を実現したいか」というビジョンが重要です。2つの例文のように、技術そのものへの関心だけでなく、その先にある社会や顧客への貢献まで語れると、志望動機に奥行きが出ます。

【エピソード別】400字の志望動機の内定者ES4選

志望動機に使えるエピソードは、ゼミや部活動、アルバイト、留学などさまざまです。どんな経験でも「そこから何を感じ、何を実現したいと思ったか」まで掘り下げれば、志望動機の強い裏付けにつながります。

ここからは、エピソードの種類別に内定者の志望動機を紹介します。自分に近いものがないか、ぜひ参考にしてみてください。

ゼミ・研究活動

ゼミや研究で得た専門的な知見は、志望動機のエピソードとして説得力の高い素材です。研究を通じてどんな課題に気づき、それがなぜ志望先への関心につながったのかを丁寧に語ると、あなたならではの志望動機になります。

内定者の回答(慶応義塾大学大学院・アビームコンサルティング)

DX技術で医療業界を変革し、世界中の人々に医療の恩恵を届けたいからです。私は有機化学の研究に取り組む中で、新薬開発が10年以上の時間と巨額のコストを要し、その結果として治療費が高騰し、多くの人がその恩恵を受けられない現状を知りました。

この課題に対し、研究者として貢献するだけでなく、DX技術を用いて研究プロセス全体を効率化し、業界の変革を目指したいと考えています。

貴社はヘルスケア業界のDX推進に豊富な実績を持ち、私が目指す医療業界の課題解決に貢献できる環境が整っていると感じています。また、人材育成に注力し、社員同士の勉強会が活発なため、未経験分野であるITやプログラミングを学ぶのに最適な環境だと考えています。

有機合成化学の研究経験を通じて、現場の課題を深く理解し、ITコンサルと研究者双方の視点から課題解決に取り組む力を活かして、一人でも多くの人が健康と幸せを手にできる社会を実現したいです。 (2026年卒 慶應義塾大学大学院 アビームコンサルティング コンサルタント職 テクノロジーコンサルタントコース 内定)

研究を通じて知った「新薬開発のコストと時間」という課題が、DX(デジタルトランスフォーメーション)で医療を変えたいという志望理由に直結しています。研究者とITコンサルの視点を掛け合わせるという将来像にも独自性があり、この人だからこそ目指せるキャリアだと感じさせる内容です。

部活・サークル

部活やサークルでの経験は、チームのなかで自分がどんな役割を果たしたかを伝えやすいエピソードです。成功体験だけでなく、うまくいかなかった経験から何を学んだかまで書くと、人柄がよく伝わります

内定者の回答(早稲田大学・オリエントコーポレーション)

私がオリエントコーポレーションを志望する理由は、人々、社会に幅広く価値を提供したいと考えるからです。

私は、テニスサークルでキャプテンを務めており、団体戦で勝利することを目標にして活動しておりました。その際、後輩などサークル員にテニスを教えることが自分の役割だったのですが、自分に実力が足りずに、教えてほしいといわれた期待に応えられないことが何度かありました。自分が高い技術と豊富な知見を持っていれば教えられたものを、そうでないばかりに逃すこと、目標達成に近づけないことを悔やみました。

この経験から、自社、そして自分自身が多くの商品・サービスを持ち、お客様の求めていることに対して最適な提案をできる仕事がしたいと考えております。

オリエントコーポレーションは、金融にかかわるさまざまな商品、特に、個品割賦やカード、銀行保証など、人々の生活に寄り添った多様なサービスを保有しており、私の軸とマッチしていると感じたため、志望しております。 (2022年卒 早稲田大学 オリエントコーポレーション 営業推進職 内定)

「期待に応えられなかった悔しさ」から「幅広い商品を持って最適な提案をしたい」という志望理由を導いており、失敗体験を前向きな動機に変えている点に好感が持てます。サークルでの経験と金融サービスという一見離れた分野が、「提案の幅広さ」で自然につながっている点が好印象です。

アルバイト

アルバイト経験は、現場で感じた気づきを志望理由に結びつけやすいのが強みです。日常的な業務のなかで「もっとこうしたい」と感じた瞬間があれば、それが志望動機の出発点になります。

内定者の回答(明治大学・楽天カード)

「日本のキャッシュレス化を推進し、より便利な社会の実現に挑戦したい」という想いで貴社を志望する。

クレープ屋でアルバイトをしていた際、常に混雑している中で現金のやり取りに不便を感じていた。しかし、キャッシュレス決済を導入したことで、手間の解消を実現し、効率性を実感した。この経験から、キャッシュレス化を進めることで支払いを快適にし、便利な社会を実現できるカード業界を志望している。

中でも貴社を志望する理由は2点ある。1点目は、「ID」×「ポイント」×「マーチャント」の強みを掛け合わせた独自のビジネスモデルを強みとしており、より多くの価値をより多くの人々に届けることができるためだ。2点目は、"One Team"をスローガンに、社員一丸となって新たなことにチャレンジできる風土があるためだ。

以上の理由から、貴社であれば私の想いを実現できると確信しており、貴社で働くことを強く志望する。 (2024年卒 明治大学 楽天カード 総合職(全国地区勤務) 内定)

この志望動機は、クレープ屋での「現金のやり取りが不便だった」という日常的な気づきから、キャッシュレス化への関心に至る流れがとても自然です。身近なアルバイト経験を社会課題と結びつけており、読み手が共感しやすい志望動機になっています

留学・国際交流

留学や国際交流の経験は、異文化のなかで感じた課題意識やギャップを志望動機に活かしやすい素材です。海外で何を見て、何を感じ、それがなぜこの企業を志望する理由につながるのかを具体的に語ってみましょう。

内定者の回答(早稲田大学・アビームコンサルティング)

顧客と共に理想の世界を作りたいからです。自他が互いの理想を認め合って実現させることに私は喜びを感じ、その最たる例が留学中の部活動です。その中で私は、現状の問題点を分析して最後まで物事に取り組める強みを遺憾なく発揮できました。

これはコンサルタントに求められる重要な資質で、自身には備わっていると自負しています。その強みを活用して、入社後はデジタル企業のM&Aに従事し、従来のモノ作りから脱却した日系企業の創出を行います。

私は留学中に東芝やトヨタのプレゼンスの低下を現地学生から指摘される一方、日本の技術力はまだ世界に受け入れられていると実感しました。そして所属するゼミで、日系企業が再び国際競争力を高めるにはM&A、特にテクノロジーの発達により新規参入するデジタル企業のM&Aが重要だと学びました。

これまでに学んだ知識と長所を活かし、日系企業の国際競争力を高めて、顧客と私の望む未来を作りたいです。 (2018年卒 早稲田大学 アビームコンサルティング 総合職 内定)

留学先で日本企業のプレゼンス低下を指摘された実体験が、「日系企業の国際競争力を高めたい」という強い動機につながっています。留学での気づきとゼミでの学びを掛け合わせて、入社後にやりたいことまで具体的に描けている点が印象的です

400字にまとめられないときの文字数調整のコツ

テンプレートに沿って書いてみたものの、字数がうまく合わないことはよくあります。実際に書き始めると、エピソードを詰め込みすぎて500字を超えてしまったり、逆に理由が一言で終わって300字にも届かなかったりすることは珍しくありません。

ここからは、字数が多すぎるときと少なすぎるときの対処法をそれぞれ紹介します。書き終えた後の微調整に役立ててみてください。

足りないときはエピソードの背景を補う

字数が足りない場合は、エピソードパートに情報を足すのが最も効果的です。

「なぜその活動を始めたのか」「どんな状況だったのか」といった背景を一文加えるだけで、エピソードに奥行きが出ます。たとえば「ゼミで〇〇に取り組んだ」だけでは状況が伝わりにくいですが、「メンバー5人で半年間かけて〇〇に取り組んだ」と書き足すだけで、読み手がイメージしやすくなるでしょう。

また、展望パートで「入社後にやりたいこと」をもう少し具体的にするのも有効です。「貢献したい」で終わっている場合は、どの事業や職種でどう貢献したいかまで踏み込んでみてください。

多すぎるときは理由とエピソードの重複を削る

字数がオーバーしている場合は、理由パートとエピソードパートの内容が重複していないかを確認してみましょう。

よくあるのが、志望理由とエピソードで同じことを繰り返してしまうケースです。たとえば「御社の〇〇に共感しました」と書き、エピソードでも「〇〇に共感したきっかけは~」と始めると、内容が重なってしまいます。志望理由の要点だけに絞り、エピソードで具体的な経験を語るという役割分担を意識すると、無駄なく400字に収まります。

それでも収まらない場合は、一文ごとに「この情報は本当に必要か」を問いかけてみてください。志望理由と直接つながらない情報は、思い切って削ってしまって問題ありません

やりがちな3つのNG志望動機

志望動機を書き終えたら、提出前にNG例に当てはまっていないかチェックしておきましょう。

ここで紹介する3つは、就活生がやりがちなパターンです。どれも書いている本人は気づきにくいものばかりなので、完成したと思ったタイミングで一度読み返してみてください。

①志望理由が「業界の魅力」で止まっている

志望動機でよく見られるのが、「食品業界は人々の健康を支える魅力的な業界です」のように、業界全体の魅力を語るだけで終わってしまうケースです。業界の魅力だけでは、同じ業界のどの企業にも当てはまる志望動機になってしまいます。

採用担当者が知りたいのは「なぜこの業界か」ではなく、「なぜうちの会社なのか」です。業界の魅力に触れた後は、その企業ならではの特徴や取り組みにまで踏み込み、その企業を志望先として選んだ理由を明確にしましょう。

②エピソードと志望先のつながりが見えない

エピソード自体は具体的なのに、それがなぜその企業への志望につながるのかが読み取れないケースも少なくありません。

たとえば「サークルでリーダーを務めた経験があります」と書いても、それがなぜその企業を志望する理由になるのかが伝わらなければ、エピソードが浮いてしまいます。「リーダーとして〇〇に取り組んだ経験から、△△に関心を持ち、それを実現できる貴社を志望しています」のように、経験と志望先をつなぐ一文を意識的に入れてみましょう

エピソードを書き終えたら、「この経験があるから、だからこの企業を志望する」という流れが読み手に伝わるかを確認してみてください。

③「貢献したい」で終わり具体性がない

「貴社に貢献したいです」「社会に貢献したいと考えています」という締めくくりは、志望動機の中で最もよく見られる表現の一つです。

しかし、「貢献したい」だけでは何をどうしたいのかが伝わりません。採用担当者は「この学生が入社したら具体的に何をしてくれるのか」を知りたいと考えています

「〇〇の経験を活かして、貴社の△△事業で□□に取り組みたい」のように、職種や事業領域まで踏み込んで書くと、入社後の姿がイメージしやすくなります。展望パートを書き終えたら、「貢献」を別の言葉に置き換えられないか一度試してみてください。

400字の志望動機でよくある質問

最後に、400字の志望動機を書くときによくある疑問にまとめて答えます。文字数の解釈や改行の扱いなど、細かいけれど気になるポイントを確認しておきましょう。

Q:「400字以内」と「400字程度」で書く量は変わる?

「400字以内」と「400字程度」では、書くべき分量が変わります。「400字以内」は400字を超えてはいけないという意味なので、360~400字(9割以上)を目安に書きましょう。一方「400字程度」は多少の前後が許容されるため、380~420字程度が目安になります。

いずれの場合も、指定文字数の8割を下回ると「志望度が低い」「伝えたいことがない」と受け取られかねません。最低でも8割以上、できれば9割以上を埋めることを心掛けてみてください。

Q:ChatGPTなどの生成AIで志望動機を作ってもいい?

生成AIで志望動機を丸ごと作成するのはおすすめしません。構成の整理やアイデア出しの補助としては活用できますが、AIが出力する文章は一般的な表現にまとまりやすく、その人ならではの経験や価値観が反映されにくいためです。

採用担当者は多くのESを読んでいるため、テンプレート的な文章は見抜かれてしまう可能性が高いです。活用するのであれば、「自分で書いた文章の構成チェック」や「表現のブラッシュアップ」など、あくまで補助的な使い方にとどめましょう。

Q:400字以上の志望動機は改行したほうがいい?

400字以上の志望動機では、段落ごとに改行を入れるのがおすすめです。改行なしで400字以上の文章が続くと、読み手にとって圧迫感があり、内容を把握しにくくなります。

結論・理由・エピソード・展望の各パートの切れ目で改行を入れると、文章の構造が視覚的にも伝わりやすくなり効果的です。ただし、文字数制限がある場合は改行も1文字としてカウントされることがあります。字数に余裕がないときは、改行を入れずに提出しても問題ありません。

400字の志望動機は構成を先に決めてから書き始めよう

400字の志望動機は、結論・理由・エピソード・展望の4つのパートで構成を先に決めてから書き始めると、過不足なくまとまります。

構成が決まったら、テンプレートに沿って一度書き出してみましょう。最初から完璧を目指す必要はありません。まずは情報を振り分け、そこから字数を調整していくほうが、スムーズに仕上がります。

この記事で紹介した書き方のコツや内定者の例文も参考にしながら、あなたらしい志望動機を作り上げてみてください。

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この記事の編集担当者

飯塚 千弘

横浜市立大学国際教養学部卒。新卒で介護・保育領域の人材紹介会社に入社。人材コンサルタントとして従事したのちに、経営企画部にて集客及び登録者データの分析を担当。記事のチェックや訴求内容の提案等を行う中で記事制作に関心を持ち、ライターへと転身。現在は就活会議の編集ディレクターを務めている。

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編集責任者

江副 裕斗

大学卒業後、2018年にパーソルキャリアに入社。中途人材紹介事業において、4,000名以上の求職者と100社以上の企業を支援。2022年に就活会議のグループ会社であるポートに入社。キャリアアドバイザーとして学生の就活支援に従事し、新規事業である就活会議エージェントの立ち上げにも参画。現在は約100名規模となるキャリアアドバイザーグループの責任者を務める

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