私はこれまでバスケットボールに力を入れてきた。中学・高校と全国大会に出場し、最高成績は全国3位である。現在は指導する立場に移り、大学の研究の一環として横浜市金沢区の中学生向けに、「バスケットボール教室」を開設した。昨春生徒10名とスタートしたものが、学校への宣伝活動や口コミを通じて、生徒数3倍の30名に成長することができた。開設の準備段階として、中学校を計10校訪問し、先生方との打ち合わせから体育館の使用許可や生徒の確保を行った。特に顧問の先生が不在の中での取り組みということもあり、生徒の安全面への配慮に全力で取り組んだ。こうして様々な人の力を借りることでこの活動が軌道に乗った頃、新たな発見があった。教育の現場に対する働き方改革の浸透度が極めて低いということである。そこで、以下の施策を打ち立てた。「中学部活動と外部コーチのマッチングサービス」というものだ。部活動の顧問は、希望通りの部活に就けないことがあることから、競技経験が無く困っている人が一定数存在する。そこに、私のように大学で研究の被験者集めに手を焼いている学生が、被験者を中学生で補う代わりに外部コーチの役割を果たすことで、WINWINの関係が構築できるのではないかと考え、そちらも並行して取り組んでいる。このように、目に見える問題点を伝えていくこととともに、埋もれてしまっている潜在的問題にアプローチをかけ続け、世の中を変えていく努力を続けていこうと思う。
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