18卒 本選考ES
生産技術職
18卒 | 神戸大学大学院 | 男性
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Q.
志望理由
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A.
就職活動にあたって化学以外の様々な業界も研究しましたが、やはりその裾野の広さに改めて惹かれました。中でも貴社は快適な社会の実現に向けて、モノマーから機能性製品に至るまで幅広く事業を展開しており、その明確な特徴のある製品群に魅力を感じます。グローバル化により競争環境が変化する化学業界において、貴社の統合からどの企業にも勝るグローバル戦略の本気度を感じたため、貴社を第一に志望しております。 続きを読む
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Q.
職種志望理由
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A.
大規模なプラントを動かす責任とやりがいのある仕事に魅力を感じ、自らの工学的な知識をここで活かしたいと考えたため、生産技術職を志望しました。高機能で革新的な製品も、高価であることが原因で広く用いられない恐れがあります。様々な関連部署と連携を図りながら、高品質かつ低コストに量産化する製造プロセスを構築することで、貴社の製品を世界各国に送り出し、世界のモノづくりを支えることに貢献したいです。 続きを読む
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Q.
現在行っている研究概要を簡潔に記述してください。 その際、従来技術(研究室の保有技術)とご自身の研究テーマ部分を明確に区別して記述してください。
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A.
抗体は、体内に侵入してきた細菌やウイルスと特異的に結合し、無毒化または体外へ除去する働きを持ちます。抗体を用いた医薬品は少ない副作用で高い効果が期待でき、がんやリウマチなどの治療薬として需要が増加している一方、その膨大な製造コストが招く高額な医療費が問題となっています。抗体医薬は遺伝子組み換え動物細胞の培養で生産されるため、大量に含まれる夾雑物と目的の抗体を分別することが必須であり、そこでは抗体の定常部位に強い親和性を持つ吸着剤が用いられます。この吸着剤の性能が抗体医薬の収量や純度、ひいては製造コストを大きく左右することから、多くの化学メーカーが高性能吸着剤の開発に取り組んでいます。 吸着剤の高性能化を実現するには、吸着剤粒子内部の拡散・吸着特性を把握することが重要ですが、吸着剤を充填したカラムを用いた従来法では吸着量の評価は行えるものの、こうした粒子内特性は評価できませんでした。 私は、抗体が粒子内を拡散しつつ吸着する様子を細胞の蛍光断面観察に用いられる共焦点レーザー走査顕微鏡を利用して追跡し、これを数値シミュレーションすることにより、吸着剤粒子内における抗体の拡散・吸着特性を定量的に評価しています。研究結果を基に、当研究室ではより高性能な吸着剤の新規開発を試みています。抗体医薬の製造コストを減らし、より多くの方に抗体治療を届けることが私の研究の最終目標です。 続きを読む
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Q.
上記の研究に取り組むうえで、あなた自身が考えて行った解決手段と、解決手段に至った背景(発想)について記述してください。 例えば、どのような実験中(解析中)に、どのような事象に気付いて(誰のアドバイスで)、何を考えた、など具体例を挙げて分かりやすく記述してください。
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A.
研究を進める中で、従来の概念とは異なる吸着挙動を確認しました。吸着剤粒子内の拡散が吸着の律速段階と見なされる場合、粒子内における抗体の吸着は粒子表面から中心に向かって漸進的に進行し、中心まで一定の吸着率を示した時点で平衡に達するとこれまでは考えられていましたが、私の実験結果では吸着率が中心までほぼ一定値を示したのちも吸着が進行していることが見出されました。 これを説明することに私は勿論、教授も頭を悩ませていた中、テレビ番組の経営者インタビューで、過去の方法に囚われずに白紙の状態から考える「ゼロベース思考」が紹介されていました。解決策を模索するにあたり、私もこの「ゼロベース思考」を取り入れ、固定概念や定説に囚われない考察を意識しました。これまで当然だと認識していた「吸着速度定数は一様である」ことを疑い、速度の遅い二次的な吸着を提議しました。教授も始めは懐疑的な意見でしたが、検証した結果そうした吸着挙動を確かめることができ、これが吸着性向上に向けた課題の提示に繋がりました。もちろん、仮説を検証する上で、技術的な面で土台がしっかりとできている必要があります。数値シミュレーションを行うためのVBAプログラミングスキルの向上も私にとって大きな課題でした。時間をかけながらも、1つ1つ知識を増やしていく中で、自らが処理できることが徐々に増えていくことに喜びを感じながら日々の研究生活を送りました。 続きを読む
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Q.
学生時代に課外活動で挑戦したことを通じて、あなたを自由に自己PRしてください
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A.
部活動において、達成困難な目標に挑戦したことが印象に残っています。顧問の先生がいない私たちハンドボール部は代々、自分たちのみでチーム作りを行っていました。しかし私の学年は個人の力・チーム力共に乏しく、最高学年になって初めてのリーグ戦では2部降格という屈辱を味わいました。 近畿大会出場を目標に掲げていた私たちはこのままでは目標達成は到底難しいと考え、練習量・内容を根本的に見直しました。自身の提案で新たに早朝練習を取り入れ、これを毎日継続しました。目標達成のため、自らの能力向上のため、チームの士気を常に高く保つため、以来1日も休まず練習に励みました。 また私はチームの「潤滑油」としての役割も担いました。ハードな練習から部員の数名が休みがちになり、チームの士気が低下しかけたときは、彼らのもとへ行き、部員全員で目標に向かうことの重要性を熱弁しました。辛い時期もありましたが、最後は念願の近畿大会出場を果たし、さらに同大会で我が校史上初の勝利を挙げる快挙も成し遂げました。 部活動から「継続」と「目標の共有」の重要性を学んだ私は、大学での研究やアルバイト活動ですぐに成果が得られないようなことがあっても、根気強く取り組むことを意識しました。 仕事ではこれまで以上の困難や壁に直面すると考えます。今後もこの姿勢を大切にし、目の前の課題解決のため、長期的な目標の達成のため、ひたむきに取り組んで参ります。 続きを読む