22卒 本選考ES
研究職
22卒 | 京都工芸繊維大学大学院 | 男性
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Q.
高分子材料とあなたとのかかわり(400~600)
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A.
私は、現在リグニンと呼ばれる木材に天然高分子化合物についての研究を行っており、今後、リグニンを添加材として、同じく天然高分子化合物である漆との複合材料を開発することを計画しています。なぜ、この複合材料の開発を考えたかというと、リグニンは豊富な天然高分子化合物であるのにもかかわらず、複雑な構造のため材料としての利用がほとんどなく多くは紙パルプ製造プロセスにおいて廃液として大量に産出し廃棄されているのが現状であるため、リグニンを材料として利用するために計画しました。漆に着目をしたのは、漆は天然の硬化性樹脂原料であり環境にも優しい高分子化合物である、リグニンモノマーとウルシオールモノマーの構造式が比較的類似しているため混和性が良いのではないかと思い計画しました。漆の硬化には樹液中に含有されるラッカーゼ酵素と水分とが相互作用し、酸化重合反応により架橋・硬化が促進されます。リグニンを混ぜることにより、ラッカーゼ酵素は漆の重合反応を促進すると同時にリグニン分解酵素としても作用し、フィルム中にリグニンモノマーであるバニリンをでき芳香があるフィルムを生成できると考えています。その他、漆には耐紫外性が悪いという欠点があります。芳香族環が豊富に含まれるリグニンを添加材として利用することで耐紫外性の向上を図ります。 続きを読む
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Q.
最近一番興味を持ったニュース(400~600)
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A.
最近興味を持ったニュースとして、SNSでの誹謗中傷問題を挙げます。理由としては、私自身SNSを利用しているため関心をもちました。原因としては、スマートフォンの普及によるSNS利用者が増加し、インターネット上での自由なコミュニケーションが活発になった一方、匿名のまま不特定多数に向けて特定個人の誹謗中傷を書き込んだり、特定個人のアカウントに対して一方的に誹謗中傷のメッセージ等を発信したりする事例が多く発生しています。さらなる原因として、訴える準備として多額の弁護士費用、請求時に権利侵害が明らかでないと、匿名の中傷者の情報が開示されない、SNS事業者に対する投稿のIPアドレスの開示請求と、プロバイダやキャリアに対しIPアドレスの個人情報を求めた開示請求の両方の手続きが必要であることなどです。これらの原因により被害者が容易に被害を訴えることができずに泣き寝することが多いのが現状です。日本ではこの問題に対して、匿名で権利侵害情報が発信された際、被害者が加害者を特定して特定条件を満たした場合に開示できるよう取り組みが行われています。私は、インターネットで中傷している人が、心無い言葉により他人を傷つけてしまう意識がないからしてしまうのだと考えています。なぜなら、もし自分が同じことをされるならばそのようなことをしないと思うからです。なので、自分が言われて嫌なことを他人に言わないことが重要であると私は考えます。 続きを読む