日本と世界を文化で繋ぎ、日本と他国の友好的な国際関係の構築に貢献したいと考えている。このように考える理由は、米国への留学中、日本文化を通じてのコミュニケーション、日本文化の発信、という大きく2つの経験をしたためだ。同大学には日本語学科があり、日本語を専攻する学生が多数在籍している。留学前私は、自身の語学力に劣等感を持ち、現地学生とのコミュニケーションに不安を抱えていた。しかし、日本語学科の学生達と交流した際、言語の壁がありながらも、日本のアニメの話題で会話が弾み、すぐに打ち解けることができた。初めの会話をきっかけとして更に交流を重ね、親友と呼べる程の仲になった。また、日本語学科では毎年文化祭を開催しており、私は浴衣を着ながら、日本の人気アニメの主題歌を演奏、歌唱した。演奏中、観客から手拍子が起こり、会場一体となって盛り上がった、演奏後、面識のない学生や日本語専攻ではない学生から、素敵な演奏だった、日本に興味を持ったとの声を聞くことができ、会話や友達の輪が広がっていった。これらの経験を通じて、日本文化が持つ、言語を越えて人々の心を繋げる力と、世界の人々を魅了する可能性を実感したことから、日本と他国の文化交流が生まれる場を創り、日本と世界を繋ぐ事業に携わりたいと考えるようになった。そして現在、国際的な往来の減少、軍事的・政治的な緊張感や軋轢の高まりに伴い、排他的な思想や自国主義に走る動きが見られる国際情勢において、ソフトパワーの重要性はさらに高まっていると考える。ソフトパワーの柱となる国際文化交流の継続・拡大を図ることで、国際相互理解を促進し、各国の親密でより長期的な関係構築に貢献できると信じている。特定の国・地域や利益に囚われず、中立的な立場から継続的に国際文化交流事業を実施する貴構であれば、文化の力で世界各国と日本の繋がり、平和を支えることが可能だと考えている。
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