3年生の夏に福岡市の屋台を中心としたフィールドワークがきっかけでした。観光で屋台を訪れた際に観光客と常連客が交流できる点に惹かれました。また当時福岡市の屋台制度が過渡期を迎えているという話を聞き、屋台の持続可能性について調査することにしました。屋台の店主や客や市の職員にヒアリングする中で、課題であったのが相手の気持ちを上手く引き出せる質問を考えることでした。現に、ヒアリング初日は私が投げかけた質問と相手の返答が上手くかみ合いませんでした。私はこの原因を抽象的な質問の多さにあると考えました。そこで「質問の質」を上げることに全力を尽くしました。前日にした質問とその応答から質問のブラッシュアップを図りました。また屋台に入ってすぐに質問するのではなく、数十分の間は世間話に時間を割き、相手がどういう人物かを分析しました。相手の話に出てきた単語を質問の中に織り交ぜることによって、質問の具体性を上げました。結果、ヒアリングを重ねるにつれて相手の答えやすい質問をすることができるようになりました。失敗を糧に成功へと繋げていく修正力をこの経験から学ぶことができました。そしてこれは取材に関係してくると思います。学生時代に経験したことを活かしたいと思い、記者を志しました。
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