2018年4月から1年間、大学を休学してバングラデシュの日系IT企業にてインターンシップに取り組んだ際に行った、オフショア開発チームのワークフローの改善への取り組みが変化を主導した経験です。
企業名は株式会社Seazoo。主にWebアプリの受託開発や自社サービス開発を行うIT企業です。日本に本社があり、バングラデシュにオフショア開発拠点を有しています。
私はバングラデシュ法人にて、オフショア開発チームのコミュニケーターとしてインターンに取り組みました。
私のミッションは、日本のお客様から渡された仕様を現地のエンジニアに共有し、日本の品質基準を満たしたプロダクトをバングラデシュで開発することでした。
私がインターンを始めた当初、現地エンジニアは日本のPMから渡された仕様と、自分に与えられたタスクを、言われた通りにやることを徹底しており、自分のタスクの範囲外となる不具合の修正に対しても指示を待っているという状況でした。
日本のPMも物理的な距離から、現地の様子を把握することが難しく、現地エンジニアの指示待ちの時間が多くなっている課題がありました。
私はそのような状況に対して、現地エンジニアに主体性を持たせ、先を見越したタスク管理ができるように以下のことに取り組みました。
まずは開発チームの再編です。現地の総勢15人の開発チームを、フロントエンド、バックエンド、テストチームの3つのグループに分け、それぞれのグループにリーダー役となる人員を任命しました。さらに、グループ全体のリーダーとして一番技術的にスキルのある人材を指名し、技術的な不明点は日本からの指示を待たずとも、現地で解決できる体制を作りました。
次に、不具合に迅速に対応できる体制を整えました。
テストチームが見つけた不具合を、現地ですぐに修正できるもの、修正した後日本側に確認するもの、日本側に確認が必要なものの3つに分類し、日本側に確認が必要なもの以外は、すべて現地で修正できるようにしました。これにより現地エンジニアは自らコードをテストし、バグを減らす努力が見られるようになりました。
これらの取り組みを日本のPMからの力を借りつつ行ったことで、開発で求めらえる知識やワークフローだけでなく、与えられた指示に対していかに効率よく取り組むか、そのために周りの力を最大限に活用するにはどうすればよいかということを学びました。
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