私は中高時代の4年間半、テニス部で活動していました。中学3年間は学年責任者、高校2年次に留学するまでは、副部長を務め、週に4回の練習に励んでいました。しかし、テニス部は大きな問題を一つ抱えていました。部員が100人以上いるのに対し、テニスコートが2面しかなかったのです。そのため、練習効率が非常に悪く、部員の中には部活を辞めてテニススクールに通い始める人もいました。そこで私は、部の発足後初めて、練習体制の改革を行いました。以前は月水金土の週に4回、全学年で練習を行っていたものを、試行錯誤した結果、月曜日を中等部練習、金曜日を高等部練習の日とし、水曜日と練習時間の長い土曜日を全体練習の日と定めました。改革の過程で、全体練習が減ると中等部の生徒の技術が下がるのではないか、という懸念の声もありましたが、中等部練習に高等部の先輩何人かが球出しの補助に入るなどして、サポートしました。また、中等部のAグループと高等部のAグループが月曜日などと学年内でグループを作って分けるという案もありました。しかし、テニスの団体戦は基本的に同学年でチームを組んで出ること、部活を仕切るのも同学年ということで一緒に練習をすることで団結力をつけた方がいいという結論に至りました。この体制を取り入れたことによって生まれたメリットは主に2つありました。まず、少人数での効率の良い練習が実現し、部員の技術力向上とやる気の向上に繋がりました。また、練習体制が毎回変わるため、部員たちも常に新鮮な気持ちで部活に臨めたようです。さらに、中等部練習は中等部最高学年である3年生が中心となって仕切ります。中学3年生という真ん中の学年が責任感を持ち、部活に対する姿勢が変わったことで、部全体の意識も引き締まったとコーチ感じています。結果として、無駄な時間が削減され、今後も引き継がれていく体制を作る事ができ、より良い部活の構築に貢献することができたのではないかと考えています。
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