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【地域魅力を発信!】【20卒】福島民友新聞の総合職の本選考体験記 No.7771(東京学芸大学/男性)(2019/7/23公開)

福島民友新聞株式会社の本選考における、説明会の参加からWebテスト、エントリーシート、面接、内定までの選考内容や注意すべき点などを公開しています。面接の実施時期や評価されたと感じたポイントなど先輩のアドバイスを見て、選考対策に役立ててください。

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2020卒福島民友新聞株式会社のレポート

公開日:2019年7月23日

選考概要

年度
  • 2020年度
結果
  • 内定入社
職種
  • 総合職

投稿者

大学
  • 東京学芸大学
インターン
  • 未登録
内定先
入社予定

選考フロー

企業研究

まず企業研究についてです。マスコミなので当然刊行する新聞を読むのが基本。地方紙なのでその土地の細かいニュースを掴む必要があります。実際筆記試験にも県の人口や市町村数を問う問題が出ました。そのためにも朝刊を読むことが効率的だと思います。私は地元出身だったので朝刊を3日ほど読んだだけで対策できましたが、県外出身の方はよく読み込んでおくと良いと思います。
マスコミは社会に対する影響力が大きく、業務内容がイメージしやすいです。その分会社ごとの色は実際に働く人と会って話さないと分からないです。この色を理解しないと面接で「なぜウチなのか?」と聞かれて困ってしまいますので、必ず行くようにしてください。福島県は県紙が2紙あるので、比較検討することで企業の姿がわかりやすくなると思います。するとこの会社は読売資本の影響なのか、まったりとした社風であることが判ると思います。このことは朝刊にも、会社サイトにも載っていない情報です。自分の足で仕入れた情報です。やはり現場の人と会える機会を持つと強いです。
次にES・筆記対策です。ESは癖のないもので、やはりローカルニュースについて徹底的に聞かれます。また、志望動機については発行部数減少の状況でもなぜ志望するのかを自分の言葉で語れるようになるのが理想です。私は志望動機についてはあまり深く突っ込まれなかったですが、やはり大切だと思います。良くない言い方をすると、沈みつつある泥舟に乗らんとする訳ですから。しかも、乗りたいのは自分だけではありません。ただ「乗りたい」というだけでは弱いですよね。
筆記試験は作文を頑張ることが一番です。問題作成者の方は「福島県のこと勉強してね」と仰っていましたが、実際差が出るのは作文です。起承転結を意識し、短文を重ねてシンプルな文章を作ることを心がけましょう。新聞・出版社共に作文ができれば筆記試験は制したも同じです。
GD・面接対策ですが、新聞が直面する危機的状況と、福島県についての自分なりの意見を持つと強いです。「最近気になっている福島県のニュースは?」「追ってみたい県の事件は?」こういったことは必ず聞かれます。面接官はローカルニュースのデパートで働く方なので原発や復興といった福島県ならではのニュースについて答えるのも手です。
しかし私はマニアックなニュースについて掘り下げるのも良いと思います。あくまで個人的な意見ですが、私は県の豊かな自然をアウトドアアクティビティの素材として考え、県外に新たな外遊びの場としてPRしては如何か?と答えました。具体的な場所まで指定し、実行する上での新聞社としてどのような役をやるのかについてまで具体的な企画を展開しました。事前の準備はこれぐらいのレベルまでやっておいた方がいいと思います。特に編集以外の事業部や広告部に入りたい学生は尚更です。

志望動機

福島県の魅力をPRしたいことが御社を志望する理由です。現在の部数減少の状況から見て、今後も新聞離れが加速することは間違いないと思います。そこで私は、県下一番の影響力を持つ御社から魅力的な情報を県外に発信していことが新聞社に必要なことではないかと思います。イベントの開催や商品開発などを御社が主体になるか、協賛という形になるかは拘りませんが広告や事業を強化して、そこから生み出されたものを記事にするやり方を今後のビジネスモデルにしていきたいです。いくら震災で発行部数が減少したり、観光客が減少したりしても福島県の魅力が0になった訳ではありません。PRできるノウハウ、人材がいないだけです。現在、PRに必要な魅力は十分にあります。今後全く新しいものができるとは思えません。それならば、五輪が終わろうとも復興する県の様子を上手に宣伝できる持続可能な枠の整備が必要ではないかと考えます。全国的なマスコミでは県外から見た福島県のアピールポイントしかわからないと思いますのでやはり地元に密着した新聞社が中心となって実現していきたいと思います。

説明会・セミナー

時間
- -
実施時期
2019年04月

エントリーシート 通過

実施時期
2019年05月
通知方法
メール
通知期間
1週間以上

ESの内容・テーマ

志望動機(なぜ民有なのか)・入社してから取り組みたいこと・スポーツ・文化活動・社会活動から得たもの・趣味や特技など・自己PRの

ES対策で行ったこと

刊行する新聞を徹底的に読む。特に地域面と政治面、編集日記。それで必要なニュースを集めることができる。あと、マスコミ塾にも通っていた。作文やESの基本的な書き方はここで学習した。

筆記試験 通過

実施時期
2019年06月
通知方法
電話
通知期間
3日以内

筆記試験対策で行ったこと

時事問題の対策。新聞ダイジェストの1年分を3周ぐらい読む。作文はテーマを決めて1週に5回ぐらい書いてた。

筆記試験の内容・科目

80分の中で社オリジナルの一般常識問題と作文800字以内。一般常識は時事問題が10問ほど、福島県に関する選択問題が5,6問、漢字の書き取りや諺を答える問題もあった。

グループディスカッション 通過

実施時期
2019年06月
形式
学生6 面接官不明
時間
80分
通知方法
電話
通知期間
3日以内

テーマ

「復興五輪と福島の未来」

評価されたと感じたポイントや、注意したこと

テーマに関する観点と、自分なりの意見は当然。発表の仕方、共感できる意見に対する反応。それ以上に、全体の進行が行き詰まったときや、対立した意見が出たときの反応を評価されている気がした。言っている内容については正解不正解が無いので進行していく中で自分なりの意見をどこまで折衷していくかが勝負。もう一つは聞く姿勢。私が役割を持っていなかったせいかもしれないが、それぞれの役割については評価されていないと思う。

1次面接 通過

実施時期
2019年06月
形式
学生1 面接官2
面接時間
20分
面接官の肩書
デスクレベル。編集と広告部/事業部それぞれ一人ずつ。
通知方法
電話
通知期間
3日以内

評価されたと感じたポイントや、注意したこと

1次面接なのでその人の基本的な人となりを見ていると思う。人事の方も「人物重視です笑」と仰っていたのでその通りだと思う。評価されていたのは基本的な受け答えができているかということ、自分の言葉を相手に判る形で話せているかということだと思う。

面接の雰囲気

とにかく聞き上手。記者がマスコミならではの抜群の傾聴力を感じた。私はその日最後に面接を受ける学生だったが、お手洗いから帰ってきた面接官が控室まで迎えに来てくれた。ちなみに控え室ではお茶とお菓子、そして人事労務部のベテランの方からのとっておきの話でもてなしを受ける。緊張しいの方には良いかもしれない。

1次面接で聞かれた質問と回答

(GDが同日開催だったので)GDの感想・新聞が直面している危機的状況についての意見。

新聞社が直面している状況はやはり深刻です。ますます苦しくなると思います。新聞に載ったから偉い、とか新聞を刷れば売れるという状況はもう終わりです。これは、テレビ、広告、出版といった他の旧メディアに共通して言えることだと思いす。新たなメディアの出現は今後拡大しますし、それらとの時間の奪い合いに勝たなくてはなりません。そこで必要なのが、いかに読者との接点を作っていくかということです。そこで私は広告と事業を強化する必要があると思います。我が県は県紙が2紙あるので、読者の獲得が熾烈になることが予想されます。その中で取材力を競ってもあまり差が出ないと思います。やはり新聞社としては地元も魅力をいかにしてPRのできるかが勝負になると思います。

もし入社したら、希望の部署はどうする?

編集ではなく、事業部です。私が御社でしたいことは新聞社が掘り下げてきた地域の魅力を他県にPERすることです。ですので事業部で他の企業と共同でイベントを開催して県外からの参加者を募ったり、美術展を開いて記事へと利用したりしたいです。外勤の仕事についても興味があります。新聞が売れない時代なので、販売や営業の観点を養ってから記者になりたいと思います。
ポイントは2つ。報道部を志望する学生が多い中でなぜ事業部を希望するのか。そして具体的にやれることの説明。これらを判りやすく話した。実現したい企画などは必ず質問されると予想していたので付け加えて説明した。面接官もその部分はメモをとっていたようなので結果としてよかったと感じる。

最終面接 通過

実施時期
2019年06月
形式
学生1 面接官3
面接時間
30分
面接官の肩書
役員(2人)と社長(読売出身)
通知方法
電話
通知期間
即日

評価されたと感じたポイントや、注意したこと

後から振り返るとやはり地元出身だということは多少優遇されたと思います。数年前まではこの会社は地元出身者しか採用しないようでしたし、県勢について理解があると思われたのでしょう。
ですが、それ以上に評価の対象となったのは2番めの質問での答えで場が一気に和んだところです。マスコミはコミュニケーションの仕方を徹底的に見られる業界です。新聞社もそうです。人間性を重視すると言われるのは、本当は(コミュニケーションがとれる)人間性を重視と同義だと思って面接に望んでいます。
そんな中で今回、ムスッとして硬そうな印象を受ける役員から笑いを取れたということは、先方の心を動かしたということです。メディアは良くも悪くも人の心を揺さぶる仕事です。面接官はおそらく学生からの揺さぶりを期待している筈です。私はどの段階の面接でも必ず一笑いを取るようにしてきました。失敗することも多くありますが、成功すれば一気に相手との距離が近くなります。更に、後から思いだしても印象に残ると思います。相手や場の雰囲気に圧倒されず、自分の世界を魅せることも評価されたのだと思います。面接官から笑顔を引き出すことなんて小手先の魅せ方の一つに過ぎません。自分の世界をきっちり準備すればきっとうまく行きます。

面接の雰囲気

まずは控室で人事部のお話から。柔らかく、脱力している。しかしここで緩んではいけない。役員会議室と書かれた部屋に入ると大きな円卓に役員が間を開けて座っている。これだけで少し萎縮してしまう。面接はとにかく硬い。こちらの話を聞こうとするというより、観察されているような気持ち。そして真正面に座った社長がかなり話す。その中からどのような質問が飛んでくるか分からないので聞くこと、そして返しの瞬発力が必要。人間性というより、切り返しができているかどうかを見られていたと思う。

最終面接で聞かれた質問と回答

追ってみたい事件は?

高齢者の自動車事故についてです。上京すると全く分からなくなる問題ですが、こうして地元に帰ってきてみると状況の深刻さを痛感してしまいます。昨日姉と一緒に中古車販売店に行きました。すると店の中にはネットには載っていないような商品がたくさん並んでいました。まだまだ地方では車は優秀な移動手段であるし、ライフラインの一つであると感じた光景でした。今後も高齢化が進んでいく中で事故は増えていくと考えられます。首都圏の事故ばかりが取り沙汰されますが寧ろ私は地方の方が危険な環境で注目すべきであると思います。以上のことから、私は交通事故について報道して見たいです。
私は地方と首都圏の視点の差を明らかにでき、今後より一層注意すべき内容のものを選んだ。そして何よりも県民に身近な問題であることを言ってみると良い。

周囲からどんな人間と言われる?

「拘りがあり、マニアだね」と言われます。私はアウトドアが好きなのですが、そういった趣味の話になると、待ってましたとばかりに聞かれてもいないことを私は話してしまいます。例えばハイキングやキャンプで着るジャッケット一つとってもメーカーや素材の違い、シルエットや値段、デザインなどを誰かに教えてしまうのです。自分の好きな部分の深く、狭い、ニッチな知識をあまり知らない人にまで話してしまうこともあり、同じ趣味の人には理解されやすいですがその方面に興味が無い人からは煙たがられることもしばしばです。○○くんは学校の勉強できないのに、そういう勉強だけは欠かしていないんだといった旨のこともよく言われます。(一同爆笑)その後「いや、そういうのって個人の趣味だからそっとしておいてほしいよね?」と言われ「本当にそのとおりです!」と答え、また笑われる。

内定者のアドバイス

内定後の企業のスタンス

先方からのアプローチは無い。皆無。出版社からスカウトを受け、実質内定をもらっている状況であることは面接でも話したにもかかわらず、一つに絞るかどうかの連絡は無い。

内定に必要なことは何だと思うか

普通の就活のようにOB訪問やマスコミ関係者とアポを取ってアドバイスをいただくことをしてほしい。彼らの思考は大変参考になるし、独特のマインドを感じられることができるので是非。
そして地方紙から内定する為に一番大切なのが自治体への理解。今その土地でどのような事件や課題があるのか。それを徹底的に把握すること。もし時間とお金に余裕があるなら試験前後に軽く旅行してみると良いのではないかと思う。私は福島県出身なので実家に帰るだけで十分だったが、他県からくるとどうしても原発や震災といったマイナスイメージや、フルーツ、復興五輪などの有名なものしか知ることができないと思う。なので実際に気になったもの―自然でもグルメでもファッションでも良い。ローカルなものをひとつやふたつ、チェックするだけでも面接のネタになるのではないか。県外出身者だからといって遠慮することは無い。今後は県内の者が考えられないような視点からニュースを切り取ることの面白さが必要になる筈だから。だって、県内の人が内輪で作った結果、読者が減ってる訳であって。きっと面接官も新しい風を吹かせてほしいと思ってるはず。

内定が出る人と出ない人の違いは何だと思うか

マスコミはやはりコミュ二ケーションが上手いか、どうか。努力するとか、やる・やらないの次元の話は一般企業と同様必要。それ以上に必要なのが自分の言葉で表現できる能力。特に活字メディアでは話し方だけでなく書き方もバッチリ見られている。

内定したからこそ分かる選考の注意点

間違って福島民報のビルへ行かないこと。福島民友社は福島駅東口。ライバルは西口。間違えて遅刻することの無いよう、気をつけて。あと、会社説明会は絶対参加した方が良い。会社の規模が小さいので、説明会で仲良くなった社員が面接官になっていたりする。狭い会社なので何があるか判らないし、説明会では最近刊行した朝刊や号外を見ることができる。会社の情勢や報道スタンスなどを実際に見たり聞いたりできるので絶対行くべき。但し、参加したからといって選考で有利になることは無い。
意外と注意したいのが総務部の方々。面接官以上に我々学生を見ている。控え室では砕けた世間話しかしていないように思えるが、話の中でこちらの人間性を見られている気がした。選考とは全く関係無い存在でも、先方と楽しそうに会話していた学生が最終選考まで残っていたりする。それだけのコミュニケーション能力がある学生が残っていると言えるので、媚を売る必要は全く無いが面接前に話してみるとうまくいくかもしれない。

内定後、社員や人事からのフォロー

内定承諾書を郵送されたのみ。まだ内定から日が浅いのでこれからになると思う。期待したい。

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福島民友新聞の 会社情報

基本データ
会社名 福島民友新聞株式会社
フリガナ フクシマミンユウシンブン
設立日 1895年5月
資本金 1億円
従業員数 230人
売上高 59億円
決算月 3月
代表者 五阿弥宏安
本社所在地 〒960-8063 福島県福島市柳町4番29号
URL https://www.minyu-net.com/
NOKIZAL ID: 1669247

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