ゼミナール活動を通じて学んだこと
私が大学のゼミナール(以下ゼミ)で専門的に学んできたことは、「働くこと」についてです。日本国内で長時間労働や過労死などの労働問題が発生している原因や、それらが社会・労働者にもたらす影響を学び、考えてきました。ゼミ内での係は、副ゼミ長 と論文係 を兼任しています。
ゼミは討論形式をとっており、課題図書を読んで思ったことや感じたことを教員と全ゼミ生で共有し、話し合っていく形式で進めています。そして、毎年末には各自1万字前後(学年×4000字)の論文を作成しています。専修大学経済学部では2年次から任意でゼミに所属するシステムとなっているため、卒業までに3枚の論文を書くことになります。
私は毎回の討論では、自ら積極的に発言することを心がけていました。ただがむしゃらに発言回数を増やすのではなく、ゼミ生からの発言が途絶えて沈黙が生まれた時を狙って発言をするようにしていました。なぜなら、こうして沈黙を破ることで発言しやすい空気が生まれ、討論が活性化するからです。私はこの経験から、自身の周りの雰囲気を変えたい時に自ら動くことが重要であると学びました。
また、論文作成に関しては特に力を入れて取り組みました。2年次には「ブラックバイト」、3年次には「教員のメンタルヘルス」をそれぞれテーマに設定して作成しました。
なぜこれらをテーマとして選択したのかというと、身近な労働問題についての論文を書きたいと思ったからです。灯台下暗しという言葉にあるように、自分の身近なところにこそ見えていない問題が隠れているのではないかと思い、大学生のアルバイトや今まで接してきた学校教員の働き方に着目しました。また、教員の働き方に興味をもった理由については、私の父親が高校教師であることも挙げられます。
それら2つの論文を書いたことで、自分の身近なところにも労働問題が潜んでいることを知り、学生アルバイトや教員、父親を見る目がそれ以前と変わりました。さらに、自身の文章力の向上にも繋がりました。
最期に、討論や論文などを通じてゼミで学んできたことが貴社で働く上でどのように役立つかということについて述べたいと思います。
前述のとおり、私はゼミで労働問題を題材にして「働くこと」について学んできました。ですが、貴社のように残業時間が比較的短く、離職率も低い企業内では、直接的に労働問題の知識やそれに対する考え方を活用する機会はほとんど無いと思います。しかし、困難な状況におかれた労働者の立場に立って、労働問題について考えてきた経験は活かせるのではないかと思います。
なぜなら、事務職として技術職をバックアップするためには、工場現場で働く技術職のことを考えて業務にあたる必要があるからです。それが出来なければ、現場の技術職の社員の労働環境を悪化させてしまいます。それを防ぐために、上記の経験が活かせると思います。もちろん、労働環境の悪化を防ぐだけでなく、より良い労働環境を作ることにも活かしたいと思います。工場現場に良好な環境を作り、さらなる生産性の向上に貢献できればと考えています。
以上で、私がゼミナール活動を通じて学んできたことのPRを終えたいと思います。お忙しい中、最後までお読みいただきありがとうございました。
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