内定者のアドバイス
【内定を承諾または辞退した決め手】まだ承諾書の提出はしていないが、最終面接後の面談というイレギュラーな手続きを踏んでまで私に真摯に向き合ってくれた企業の姿勢に感謝をした。人事の方や役員の方も、「採用する側」「される側」という立場を抜きにして一個人として接してくれたという点では自分のフィーリングと合っていると感じたため、内定を承諾するつもりである。【内定後の課題・研修・交流会等】なし【内定者の人数】不明。【内定者の所属大学】不明。【内定者の属性】不明。【内定後の企業のスタンス】最後の面談の中で就活の状況について訊かれ、もう1社内定をいただいている所としばらく悩みたい、という旨を伝えた。承諾書提出までは2週間程度設けてあり、悩む時間は十分に与えられたように感じた。【内定に必要なことは何だと思うか】特殊な働き方と専門性を持つ業界であるため、相応の覚悟を持って志望する必要がある会社だと感じた。私の場合だと「何かの分野のスペシャリストになりたい」という思いがあったことが自分なりの覚悟を決めるトリガーとなったが、魚市場という特殊さを飲み込んででも志望したいと思う理由があれば志望動機などは簡単に書けてしまうと思う。どのような経緯でこの企業を知ることになるかは人それぞれだと思うが、実際に受ける受けないに関わらず検討することで、大袈裟に言えば今後の自分の生き方を真剣に考えるためのきっかけになる企業だと感じている。選考フロー自体は短く、企業側からの連絡も早いものの、手っ取り早く内定が欲しい、というような人には不向きな業界と言える。【内定が出る人と出ない人の違いは何だと思うか】他の内定が出ている人が、どのように就活をしているかは私には分からない。私は進学を視野に入れていたこともあり就活のスタートは比較的遅い方であったため、所謂「模範的な」就活生ではなかった。内定が出た先の企業の方からも、「こんな経歴の人なら何十社も内定が出ているのかと思った」と言われた。こんな感想を貰うこと自体、ひょっとしたら「落ちこぼれ就活生」の部類なのかもしれない。かく言う私に内定が出たのは、自分の人生から逃げずに向き合ったからだと思う。「自分がこれからどうやって生きるのか」という問いはとてもシンプルだが、就活の段階で具体的にイメージできる人はそう多くないのではないか。そういったことを考えるのには大きな労力を使うし、先行き不透明のこの国では刹那的な快楽を求める方が自然なのかもしれない。しかし生きている限り「これから先」は必ずやってくる。内定が出ようが出まいが、就職活動は「これから先」を考えるこれ以上ないきっかけになるだろう。そのことだけでも就職活動は有意義なのだ。内定をいただいたとはいえ「落ちこぼれ就活生」かもしれない私は、自分の選択を全く悔いていない。なぜなら、自分の「これから先」を思い描くことができたからだ。「内定が出るか出ないか」ははっきり言って愚問である。「これから先」を考えずに得た内定は初めから必要ないし、「これから先」を考えた上で内定が出ないなら、それは言わば「名誉の無い内定」だと思う。そして「これから先」を考えることをやめなかった私は、なんとか「内定が出る人」になったのではないかと思う。就活はスイスイ進む人と難儀する人がくっきり分かれると思うし、その結果も悲喜こもごもだ。周りは一切関係なく、自分の「これから先」を粛々と、あくまで粛々と考えていれば、結果は自ずとついてくると感じている。【内定したからこそ分かる選考の注意点】早期選考については全く分からないため、対策が早ければいいというわけではないと思う。比較的容易な筆記試験・適性検査からいきなり役員面接、その後内定というかなりコンパクトな採用フローではあった(コロナ禍がなければ面接は2回実施予定だったそうである)ので、全体としては能力が云々というよりも魚市場という特殊な環境・業界で働く気持ちははあるのかが重視されるように感じた。【内定後、社員や人事からのフォロー】内定後のフォローはまだない。役員面接後の面談の中では、採用担当・専務が全ての質問を終えた後に雑談の時間を設けてくれ、こちらが訊きたいことを引き出してくださる時間があり、「この会社に入ったらこういう働き方ができる」といった話を多く聞くことができたのは有意義であった。
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