私には、根気強く相手に合わせて柔軟に対応する能力があります。
この能力は、約1年半、中学3年生を相手に家庭教師として英語を教えていた経験から身につきました。
私を雇った理由は成績向上ではなく、不登校を脱するリハビリのためだと説明を受けました。
そこで、学校に通う学生と勉強面で差をつけられていない自信を持たせ、少しでも学校に通いたいと思わせることを目標としました。
よって受験対策の内容ではなく、勉強そのものが楽しいと思え、外の世界や人間に興味を抱くような、また不登校への引け目を無くし自信を持たせられる授業になるよう心掛けました。
具体的には、
1 指導方法における取り組み(勉強の苦手意識を作らないため教材の応用問題は飛ばす・繊細なメンタルを考慮し、解答が正解でも誤答でも褒めて伸ばすを徹底する・教材で表現を学んだらその場で使って対話する、という学習方式を導入する)
2 学習面以外における取り組み(大学生活や開催される街のイベント、世界の独特な祭や文化、自身の留学経験等を授業の合間に話し、英語と外の世界に興味をもたせる・心の距離を縮め、家族以外の人と話す楽しさを感じさせるため、雑談の時間を毎回とる・相手をよく知ることが対人関係において重要だと考え、教え子の趣味を学び会話の糸口を探す)
以上を工夫しました。
結果として、初めは私の問いかけに対して頷くだけでしたが、次第に心を開くようになりました。それをきっかけに社会との繋がりを意識し、通信制高校へ進学することになりました。大学の授業の話を私がよくしていたことから、専門学校に進学するという希望も持ち、更には高校で自ら希望制語学研修に参加し、夏季休暇中にカナダへ短期留学をしました。
最適なアプローチは何かと試行錯誤した結果、熱意が伝わり努力が実ったのだと、大きな達成感を感じました。
この経験を通して、真剣に寄り添いながら関わる対人能力を養うことができました。
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