【夢を包む喜びを】【16卒】王子マテリアの本選考体験記 No.355（明治大学/）（2017/6/13公開）

王子マテリアとして新たな会社のロゴを作るとしたら、どんなものがよいか。

会社の雰囲気自体が、どちらかというとおっとりとしていて、和やかな感じなので、自然と学生も似たような雰囲気の人が多かった気がします。なので、自分の意見をどんどん言える積極性よりもみんなとの和を大切にする協調性の方が重要視されているように感じました。本質的にとか、論理性とかよりも、どれだけ学生ならではの斬新な発想や考えを持っているかが見られていた気がします。私は、他社のグループディスカッションはほとんど通過できませんでしたが、こちらの会社では、スムーズに選考を通過することが出来ました。

決して圧迫ではないので、どれだけ自然体で臨めるかが勝負だと思います。一次面接で同じ時間帯だった人のほとんどを二次面接でも見かけたので、一次面接の通過率は高いように思います。特に聞かれたのは、「全国転勤あるし、得意だと聞いた英語を活かす機会はうちだと少ないけど平気か。」という質問でした。英語を活かせないことは正直残念だな、と思いましたが、頑張り次第では海外へのチャンスがあると信じて、入社後にどう頑張って、最終的には海外に行こうと思っているのかというビジョンを伝えました。

面接の前のちょっとした時間も、採用担当の人事の方が和やかな雰囲気をつくって下さり、そのままリラックスした状態で面接に臨めました。面接官が5人いて、最初は圧倒されましたが、時には笑いも起こるような居心地の良い面接でした。

なぜ、「製紙業界」を志望されるのですか。

「身近な物で人々を喜ばせたい」という夢を貴社で実現したいからです。学生時代には、趣味である海外旅行を存分に楽しむ中で、包装に対して強い興味を抱くようになりました。例えばアフリカや東南アジアでは、まだ日本の百貨店で行われるような商品に丁寧な包装をする文化はありませんでした。せっかくのお土産も粗雑なビニール袋に入れられていまい、商品そのものの魅力も下がってしまう印象を受けました。私は、商品自体の魅力に包装が大きく影響していると実感しました。就職活動を行う中で、印刷や紙の業界が商品の包装に関わっていると知りました。私は、特に食品の包装紙や買い物袋等、身近な製品の包装や素材に関わることで夢を実現させたいと考え、製紙業界を志望します。注意したのは、表面上の薄っぺらい志望動機ではなく、「実体験に基づいた、説得力のある志望動機」にするように心がけたことです。

旅行関係のゼミに所属しているなら、旅行会社への就職は考えないのですか。

「考えていません。就職活動を始めた当初は趣味の延長線上として旅行業界に興味を抱いていました。しかし、実際にいくつかの会社の説明会に参加したり、旅行業界に努めるOGの方に話を聞く中で、自分が思っているキャリアイメージと差異があることに気づきました。私は旅行が好きですが、あくまで自分の行きたい場所に、自分の立てた計画で友人等と楽しくいくことが好きなのであって、会社から割り当てられた国やエリアについてのプランを立てたいわけではないと強く感じました。そのため、旅行業界は考えていません。」 注意したのは、旅行業界での仕事をきちんと理解、把握したうえでの決断であることを面接官にわかってもらえるように、旅行業界の説明会にも足を運ぶようにしたことです。このことは、追々他の面接でも役立ちました。

一次面接と同様に、自然体でいることが大切だと思います。ですが、弱冠一次よりも突っ込みが多く、また深堀もされたのでそこは覚悟しておく必要があります。評価されたのは、やはりどんな質問がきてもどんな反応をされても動揺せずに、笑顔でハキハキと答えたことだと感じます。面接官の質問の意図をしっかりと理解し、それに対応するには自分のどんな面をだせばいいのか、を瞬時に判断する力が試されていると思いました。これはトレーニング次第でなんとか身に付きます。

一次面接よりも突っ込みや深堀は増えましたが、言い方は相変わらずソフトで、回答している際も笑顔で聞いてくれていたので、一次面接よりも緊張する、といったこともなくリラックスして肩の力を抜いて臨めました。

学生時代一番頑張ったことは？

「海外娯楽施設のインターンシップで同僚と協力をして人手不足を解消したことです。年末年始の繁忙期、家族との時間を大切にするスタッフの欠勤や早退が相次いだことで人手不足に陥り、その数は職場の２割弱に昇りました。その分、行き届いたサービスが出来なくなるという不安は大きくなりました。チームのミーティングで私は職場の同僚達と『お客様の特別な日を台無しにしない』という目標を掲げました。そこでまずは上司に積極的にシフト延長を申し出ました。また同系の施設が複数あったため、同僚の協力を得て他パークからも人手を確保しやすい仕組みを作りました。その結果、人手不足を最小限に抑えて年末年始を終える事が出来ました。」自分の経験を他人にもわかってもらえるように、イメージしやすいように何度も友人や知人にエピソードを聞いてもらうことで、面接官にもすぐにわかってもらえるように工夫しました。

製紙業界の弱みはなんだと思いますか。

「まず、原材料の高騰で、劇的な事業改善は見込めない事が挙げられます。更にネット・IT技術の進歩によって人々の紙媒体の使用頻度が減っており、今後も印刷・情報用紙などの需要は減少が見込まれています。国内で各社の生産能力に過剰感がある上、中国でも地元企業の大型工場が次々と稼働しており、将来的に日本への輸入が増える可能性があると思います。」弱みを聞かれると、あまり笑顔で話せないことがネックでした。その分、しっかりとした意見を持っていないと落ち度がはっきりと見ぬかれます。