私が夏季インターンシップへの参加を志望する理由は、国家公務員、とりわけ貴省の業務について理解を深めると共に、貴省の業務領域から日本のあるべき姿について考えたいからです。
私は今までの人生で、災害や環境問題について様々な人と話す中で、「自分の住居から離れているから関係ない」「自分が生きているうちは大丈夫だろうから関係ない」と、日本の問題を他人事として捉える人が多いことを実感しました。そのような価値観が絶対的に間違っているとは思いませんが、私はそれらを聞いて、将来は「自分個人や現世代に対してすぐに影響が無いとしても、今やるべき仕事」に取り組みたいと考えるようになりました。その仕事の選択肢として、短いスパンでの利潤を求めるのではなく、長期的な公益のために働く公務員に魅力を感じました。また、その中でも、日本国内における管轄内のあらゆる業務に対し、「自分事」として政策立案などを行うことができる国家公務員に強く惹かれました。
そして私は、国家公務員の中でもとりわけ貴省の業務に関心を抱きました。その理由は、自分が過去に経験した2つの出来事に起因します。
1つ目は、大きな震災です。〇〇県出身の私は、幼少期に〇〇地震などの震災を経験しました。道路が割れて通行できなくなり、情報を素早く得るための手段が無い中での生活を余儀なくされたことで、大きな恐怖を感じたと共に、万が一のことを心配せず、当たり前の日常を当然のように過ごせることの大切さに気付きました。そのため、貴省の取り組んでいる、ソフト対策とハード対策の両面によるインフラの機能確保や無電柱化といった様々な手段での防災に興味を持っています。
2つ目は、地元の衰退を目の当たりにしたことです。大学に入学するまで地方で過ごした私は、昔は活気のあった地元が年々廃れていくのを目の当たりにし、寂しく感じました。私は、東京への人口集中や少子化に直面している現代に地方を発展させるためには、地方に魅力的かつ利便性の高い場所をつくりあげることや労働・価値提供の生産性を向上させることが必要だと考えています。そのため、貴省の取り組む「多様な機能を集積した効率的な都市(コンパクトシティ)の推進」や「官民が融合した都市空間の創造」など、地方都市の利便性や生産性を向上させることによる地方創生に興味を持ち、また、自分なりに日本の経済を活性化させるための新たな政策を考えたいと思っています。
これらの理由から、私は貴省が取り組んでいる業務に興味を持っています。
私は是非とも貴省のインターンシップに参加し、人々の暮らしや安全を守るための政策および日本の経済を活性化させるための政策について理解を深め、また、日本が将来どうあるべきかについて、自分の関心のある防災やまちづくりの観点から考えたいと強く思っています。そして、第一線で働く職員の方々の考えや行動に触れることによって、業務で必要な能力が何かを感じ取りたいと考えています。
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