私がインターンシップで学びたいことは、貴省の業務に対する理解を深めたいからです。活力ある民間企業からニーズを汲み取り、発展に繋がる制度設計を他の規制省庁を巻き込みながら行っていく貴省では、複雑な利害調整を行わなければならない機会が多いと思われます。以前、学生団体が主催する政策立案コンテストで2泊3日、政策立案を行いました。テーマが経済に関わるものでなく、倫理的に正しいとされるゴールに向かって施策を立てる必要がありましたが、それでもかなり苦戦しました。本インターンシップでは、再び利害調整の難しさを体感すると主に職員の方々との交流を通じて、如何にしてそれを乗り越えることができるかを学びたいと考えています。そして、そこから貴省の業務への理解を深めることができればと考えます。
私のインターンシップにおける目標は二つあります。
一つ目は、貴省の業務に対する理解です。活力ある民間企業からニーズを汲み取り、発展に繋がる制度設計を他の規制省庁を巻き込みながら行っていく貴省では、複雑な利害調整を行わなければならない機会が多いと思われます。以前、学生団体が主催する政策立案コンテストで2泊3日、政策立案を行いました。テーマが経済に関わるものでなく、倫理的に正しいとされるゴールに向かって施策を立てる必要がありましたが、それでもかなり苦戦しました。本インターンシップでは、再び利害調整の難しさを体感すると主に職員の方々との交流を通じて、如何にしてそれを乗り越えることができるかを学びたいと考えています。そして、そこから貴省の業務への理解を深めることができればと考えます。
二つ目の目標は、貴省の意義について理解することです。貴省の存在意義が刻一刻と変化しつつあることを以前伺ったことがあります。その当時はよくわかりませんでしたが、自分なりに仮説があります。貴省の前身となった通商産業省は「官僚たちの夏」にあるように高度経済成長を産業振興政策によって牽引してきた省庁であると思います。しかし、米中対立からもわかるように特定産業の振興は他国から見れば政府による一方的な肩入れと捉えられかねず、規制緩和の流れに移っていったと理解しています。そして、規制緩和によって“規制官庁としての”通産省の役割が次第に低下したと解釈しております。しかし、私は貴省の意義がなくなったとは考えていません。昨今、国際社会ではGAFAなどの知識集約型、情報集積型の産業が勃興し、日本もキャッチアップを図らなければなりません。まず、イノベーションが生まれる環境整備、またその発展を支える政策的意義は大いに高まっておりある意味従来の産業振興的な側面が再び増してきています。これに加えて、育った産業を適切に統御する必要性が増していると考えます。
情報集積型産業の発展はその利便性の高さから忘れ去られがちですが、恣意的運用による人権侵害、情報流出といった問題点もあり諸刃の剣の側面もあると思います。更には、情報を持つものと持たざるものの間に経済格差が生じる危険性もあります。利便性とこれらの諸問題点はトレードオフの関係にあり、着地点を誰かが定める必要があると考えます。貴省のパンフレットからも他の規制官庁を巻き込みながら制度設計を行う旨の記述があったことから貴省の意義をこのように考えてみました。インターンシップで実務や職員の方々との交流を通じてこの仮説の検証し、今後のキャリア選択に生かすことができればと考えています。
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