私が大学在学中に最も一生懸命取り組んだことは、3年間所属した軽音サークルでの学祭運営です。軽音サークルには他にも種類がありましたが、学祭で主体となって運営する役割を担って学祭に貢献したいと感じたため、この軽音サークルへの入部を決めました。私は特に受付業務とグループ内での情報伝達係を務め、パンフレットの配布や来場者に対する案内、ステージ上の進行状況やトラブルが発生した際の的確な伝達・共有をそれぞれ行いました。3年間通して同じ役職を務めたのですが、1年次では予測力や瞬時の判断力が欠如しており、負傷者の対応や機材トラブル等イレギュラーな問題が発生した際の適切な対処ができず、先輩方に任せてしまう結果となってしまいました。慣れていない1年生だから仕方ないと先輩方にフォローしていただきましたが、そのフォローがひどく情けなく感じ自分も戦力として動きたいと強く思いました。この反省を踏まえて、2年次では当日冷静に対応できるよう前年度の情報を整理しある程度の流れを掴み、対策を一冊のノートにまとめました。ノートには大まかな学祭4日間の流れから、その中で発生したトラブルの内容と先輩方が行った対処法、また予想されるトラブルに至るまでイラストなども交えながら書き出しました。この入念な事前対策により、伝達だけではなく的確な指示も合わせて出すことが出来るようになりました。仕事は数人体制で行っていたため、他の人に任せて私はここまで頑張らなくても良かったのかもしれません。しかし自分が一度やると決めたことは最後までやり遂げたい、そして自分の手で学祭の成功に導きたいと感じ、この思いが原動力と成り最後までやり遂げました。このノートは引退後の後輩への引き継ぎの際にも活躍し、学祭運営について明確に伝えることが出来ました。ノートの作成は自分自身の成長だけではなく、次の世代に繋げることが出来た経験は私の誇りです。この経験によって、裏方の仕事である運営の大変さや分析・準備の大切さ、そして先輩後輩関係なく協力し合い完成させることの喜びを学び得ることが出来ました。
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