【熱量溢れる瞬間を共有】【18卒】東北放送のアナウンサー職の本選考体験記 No.2904（日本大学/男性）（2017/12/13公開）

資格・免許・特技などを記入/学業について（専攻、卒論など）記入/学生時代に一番力を入れた事を記入/アナウンス研修の経験を記入/10年後のあなたの目標と、そこに向かうまでのビジョンを書いてください。/東北放送を志望する理由を書いてください。/自己PR/課題企画書（テーマと説明：あなたは、水曜日の午後7時～8時の枠で放送される新しいテレビ番組の担当者です。有名なタレントを起用できない、という制約がある中でのあなたなりの番組企画書を本用紙1枚にまとめてください。様式は自由ですが、「番組がどんな人をターゲットとしているか」と言うことと「番組タイトル」は必ず書くようにしてください。）

放送局なので、まずは番組を見ることと聴くことを徹底した。入社後の自分の活躍イメージも具体的に持った。

一次面接ですが、内容は盛りだくさんでした。東北放送に関する質問と言うよりも、私のパーソナルな部分に関する質問がかなり多かったので、過去の経験や感じたことなどから私の分析をしているようでした。辛かった経験やアナウンスの練習に関する質問に回答した際、深くうなずいたり、話が広がったりしたので、上手く伝わったのだと思い安心しました。

東京支社で行った。社長室のような重厚な雰囲気も相まって、面接官の印象は堅い人。ただ、話が進んでいくにつれ、フランクな口調で話しかけてくれたり、時折笑いも起こった。ESに沿って、アナウンサーとしての素質を確かめているように感じた。

自己PRを30秒でお願いします。/なぜアナウンサーを志望するのですか。/他局の進捗を教えてください。/なぜ落ちてしまったのだと思いますか。アナウンスの練習は、具体的にどんなことをしてきましたか。

野球場に足を運び、選手の練習風景や紅白戦を実況し、練習しています。私には野球を本気でプレーした経験がないため、ルールや用語が曖昧なところがあります。弱点を補うためにも、実際に球場の雰囲気を感じ、自分で感じたことを言葉にしてみるのが一番だと思い、今でも行っています。雨が降り、練習や試合が中止になってしまった場合は、インターネットで過去の中継を観て、無音の状態で一人で喋る練習もしています。そこで気付くのは、思ったことを瞬時に言葉にする難しさと、球場を広い目で見ることの大切さです。野球は、プレーとプレーの間が長いため、その間隔を喋りでつなげなければなりません。特にラジオの場合は、アナウンサーが喋る行為をストップさせてしまうと、聴取者は不思議に感じてしまいます。何が起こったのかを目で確認できない人たちのためにも、思ったことを言葉にする瞬発力を身に付ける必要があると思い、出来る限り自分で練習するようにしています。

キックボクシングの魅力は何ですか。/何が一番の醍醐味ですか。/キックボクシングで一番辛かったことは何ですか。

私よりも10cm身長が高く、10㎏以上体重の重い選手とスパーリングをしたことです。猪の突進の如く重いパンチが顎を捉えると、たちまち衝撃が頭に伝わり、脳を揺らします。何が起こったのか分からないこの状況でも、スパーリング中なので当然次の技が私を襲います。こうして立てなくなるくらい追い込まれた経験が、私を強くしました。悔しさが痛みを上回り、何度も涙を流しましたが、規定通り3分3ラウンドを戦い、満身創痍で帰ったことは一生忘れません。たとえ相手が怖くても、相手の方が有利でも、逃げずに向き合うことで、味わったことのない達成感を味わうことが出来ます。同時に、こうした相手と戦わないと学べない自分の弱点も知りました。「苦しいこと」は何かを掴む最高の機会であるということを学びました。

SPIの本を一通り行った。過去にTOEICの勉強を行っていたので、係数と国語を中心に行った。また、放送局なので、時事問題に備え、ラジオ・新聞の定期購読、自主的な勉強は欠かさなかった。

局独自の試験問題（60分）、一般常識から最近の時事まで幅広く出題。「最近横綱になった茨城県出身の力士をフルネームで書け」「今期西武から楽天に加入した選手で、背番号11の投手と言えばだれか」等、スポーツに関する人物問題も出題。

カメラテスト、局長面接

『ウォッチン！みやぎ』のスタジオでカメラテスト。フリートークでは、「現在気になる社会的な事象について、あなたなりの考えを含め2分間で話しなさい。」という課題。宮城県内のニュース原稿読み。原稿読みは事前に準備する時間があるが、フリートークに関してはその場で言われるので、かなりの瞬発力を要する。また、日々の勉強がダイレクトに出る。

局長面接では、学生1人対面接官8人だった。かなり広い部屋で行うので、緊張してしまう。質問も鋭いものが多い。例えば「『復興した地域のポジティブな面を伝えることで、震災を力にしていく報道がしたい』って話していたけど、未だに仮設住宅で暮らしている人は無視するのか。」など、返答に時間を要するものもあった。

今回が最終面接でしたが、一次面接で聴かれたような基本的な質問もいくつかありました。その中で、気になった回答に関してはより深く聞き、あまり興味をそそらなかった回答は1つの質問で終わりました。メリハリのある面接だったという印象です。勉強もスポーツも頑張ってきた自負があったので、研究についても格闘技についても詳しく答えることが出来ましたが、少し文章が長くなってしまったと、後から反省しました。

口調が柔らかい人もいれば、きつい人もいた。社長と役員と言うこともあり、面接官からも緊張を感じるほどだった。

自己PRを30秒でお願いします。/なぜ東北放送を志望したのですか。/スポーツ実況の魅力は何だと思いますか。/キックボクシングを始めた理由は何ですか。/これまでアナウンス経験はありますか。

スポーツ実況の魅力は、台本がないことだと思います。常に生放送であり、試合の結果は誰にも分かりません。残り時間僅かのところで逆転することもあればされることも当然あります。予想を覆す展開に興奮することもあります。このように、人の熱量が最大になった瞬間を実況することで、スポーツ中継でしか味わえない達成感を感じることが出来ると思います。目の前のリアルについて描写した自分の感性と視聴者・聴取者の感情がシンクロした時、その盛り上がりは何倍にも何万倍にもなり、それこそ実況アナウンサーの魅力だと思います。事前に用意した言葉ではなく、その瞬間、そのプレーに対して思った言葉が、見ている人、聴いている人の共感や感動に繋がるよう、一生自分磨きを続けていきます。

ブラインドサッカーのラジオ実況を経験したと書いてありますが、実際どうでしたか。/宮城県に骨を埋める覚悟はありますか。/研究テーマについて、テーマと結論を簡潔に教えてください。

私が担当したのは、視覚障がいの方がブラインドサッカーを楽しめるよう、場内で配布していた簡易ラジオの実況です。当日まで選手データを収集したり、チームごとの過去の戦績を調べたりするのですが、実際の試合スピードがあまりにも速く、その場その場のプレーを喋ることに必死でした。ある試合で、下馬評では最弱と言われていたチームが、強豪を相手に1点取ったシーンがありました。私は思わず叫ぶように実況してしまい、大声を出しすぎたと反省したのですが、試合後、聴取者の方から「暑くて最高だった！」とリアクションを頂き、ありのままで実況することの大切さを感じました。また、ラジオ実況なので、常に喋り続けなければならないという難しさも同時に学び、スポーツ中継の奥深さ、面白さを感じました。