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農林水産省 報酬UP

【未来の農業を担う】【21卒】農林水産省の国家公務員総合職農業技術系の本選考体験記 No.10586(東北大学大学院/男性)(2020/7/17公開)

農林水産省の本選考における、説明会の参加からWebテスト、エントリーシート、面接、内定までの選考内容や注意すべき点などを公開しています。面接の実施時期や評価されたと感じたポイントなど先輩のアドバイスを見て、選考対策に役立ててください。

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2021卒農林水産省のレポート

公開日:2020年7月17日

選考概要

年度
  • 2021年度
結果
  • 内定入社
職種
  • 国家公務員総合職農業技術系

投稿者

大学
  • 東北大学大学院
インターン
  • 未登録
内定先
入社予定

選考フロー

企業研究

農林水産省が毎年出している白書を、興味があるところをピックアップし読んでおくことを進めます。白書はとても長いので全部を読もうとしてもおそらく無理です。興味がるところだけ読むのでも面接で話せることがだいぶ違うと思うので、少しずつ読みましょう。
また、インターンやそれに類する各種イベントに足しげく通うことも重要であると思います。農林水産省の仕事内容はとても幅広いので、様々なイベントに通うことで、どんなことをしているのかを知ることができ、また、どんな仕事を自分がしたいかを考えるいい機会になると思います。
ちなみに私はインターンに2回応募しましたが、2回とも落ちてしまいましたが、無事に内定をもらえました。インターンに行けなかったからといって諦めなくても大丈夫だと思います。

志望動機

 私が御省を志望する理由は、幅広い視点から農林水産業が抱える課題に挑戦し、国民に貢献できる環境に魅力を感じたからです。
 日本の農林水産業の使命は、海外から食糧の輸入ができなくなるといった緊急事態が起きたとしても、国民を養っていくことができるだけの食料供給力を常に維持していくことであると考えています。農林水産業によって生み出される産品には2つの側面があると考えています。1つ目は人間の生命維持に直結する必須産品としての側面、そして2つ目が市場経済に高度に取り込まれ、消費者の趣味嗜好によって価格や需要量が大きく変化する消費産品としての側面です。日本は海外から輸入出来ている必須産品が潤沢であり、平時においては2つ目の消費産品としての側面が極めて強い状態であると感じています。非常時に国民の胃袋を満たすことができる食糧供給力を担保するためには、平時において市場経済に適応して、できるだけ低コストで生産し、高い付加価値をつけることができる儲かる産業構造に向けて変えていかなければならないと考えます。日本の農業を儲かる産業構造に変えていくために取り組まなければならない課題としては、農地取得の難しさ、従事者の高齢化、IT化の遅れなど多くあります。
 私はこれらの数多くの課題に対し、法律の改正、補助金の支給、農業ベンチャー企業の支援など様々な政策を用いて真正面から取り組むことができる御省に大きな魅力を感じています。御省で働くことを通して日本の農業を成長産業にし、日本の農業と食を守りたいと考えています。  

筆記試験 通過

実施時期
2019年04月
通知方法
メール
通知期間
1週間以上

筆記試験対策で行ったこと

スーパー過去問ゼミを中心に過去問を解きまくりました。期間としては半年くらい勉強しました。一般教養は範囲があまりにも広いので、専門を中心に勉強しました。

筆記試験の内容・科目

一般教養 3時間
専門試験 3時間半
多肢選択式

筆記試験 通過

実施時期
2019年05月
通知方法
メール
通知期間
1週間以上

筆記試験対策で行ったこと

小論文試験と専門の筆記試験があるが、小論文は対策のしようがないので、専門の勉強だけしていた。これも過去問を中心に勉強した。

筆記試験の内容・科目

専門筆記試験 3時間半
政策論文試験 2時間

1次面接 通過

実施時期
2019年05月
形式
学生1 面接官2
面接時間
30分
面接官の肩書
人事院の職員が二人
通知方法
メール
通知期間
1週間以上

評価されたと感じたポイントや、注意したこと

全ての質問に詰まらずに答えられたこと。この面接で差をつけようという意識は感じなかったので、面接対策をしている暇があるなら試験勉強をしたほうがいい。

面接の雰囲気

特に難しい質問はなく、オーソドックスな質問ばかりだった。よほどのことがない限りこの面接で差はつかないと思う。

1次面接で聞かれた質問と回答

なぜ国家公務員を志望していますか?

一企業の利益のためではなく、国家全体の利益を考えて働きたいと考えたからです。私は、特に農林水産省に入省することを希望しています。私は現在大学院でゲノム編集を植物育種に応用するための研究を行っています。ゲノム編集をはじめとした遺伝子工学技術は、農業の生産性を高められる可能性や、化学肥料や農薬の使用量低減につながる可能性があると考えられています。一方で、なんとなくこわいというイメージがあり、多くの消費者には受け入れられていない現状があります。私が所属する農学部のオープンキャンパスが行われた際、市民団体の方から、遺伝子組み換えやゲノム編集は危ないからやめろという抗議の電話がかかってきたと言う話を聞きました。私は、農林水産省に入省して、多くの人に正しく情報を伝え、正確な情報を基にして考えてほしいと思っています。

学生時代に頑張ったことを教えてください。

私はアメリカンフットボ-ル部での活動で、裏方としてチームに貢献できるよう工夫しました。初めは選手として入部しましたが、一年生の終わりに頭部を怪我し、選手として活躍することは諦めざるを得ませんでした。しかし、関東の強豪校に勝利し、東日本制覇を成し遂げるという大きな目標に向けて懸命に努力する仲間の役に少しでも立ちたいと思い、以降は学生トレーナーになりチームを裏方として支えようと決めました。テーピングの技術や疲労軽減のためのマッサージ方法などを一から学んで実践し、練習中に厳しい言葉をかけられ落ち込んでいる選手に積極的に声をかけるようにするなど、選手がより良い状態で練習や試合に臨めるよう努めました。関東の強豪校に勝つという目標は達成できませんでしたが、4年連続で全国ベスト4にまで駒を進めることができました。

最終面接 通過

実施時期
2020年06月
形式
学生1 面接官1
面接時間
20分
面接官の肩書
農林水産省の職員
通知方法
直接
通知期間
即日

評価されたと感じたポイントや、注意したこと

農業に関する本を自粛期間中にとにかくたくさん読み、知識を増やし、自分なりに考えられたこと。また、実家が農家であり、その経験に基づく話を説得力をもって話せたことが大きかったと思う。

面接の雰囲気

官庁訪問は第1クールから第3クールまであった。第1,2クールはウェブで、第3クールは農林水産省のなかで行った。

最終面接で聞かれた質問と回答

農林水産省がこれから取り組むべきことは何ですか?

私は、耕作放棄地が増加しているという課題に対して対応すべきであると考えています。
従事者の高齢化等により耕作放棄地が増えることは、日本の食糧自給力を大きく低下させてしまいます。一方で、増える耕作放棄地を地域の農業の担い手となる農家や、新規就農者、企業等に集積することができれば、生産の効率化を図ることができます。平成26年に、各都道府県に農地中間管理機構が設置され、地域内の分散した農地利用を整理し、担い手ごとに農地を集約化する必要がある場合に、出し手から借り受けた農地をまとめて担い手に貸し付ける役割を担い、一定の効果をあげているということを知りました。また一方で、特に中山間地域では農地中間管理機構に貸し付けられている農地は基盤整備が十分に行われていない場合が多く、借り手が見つからずに貸すことができず、維持管理する費用ばかりが嵩んでいるという課題があることも同時に知りました。増える耕作放棄地を有効に利用するためには、農地中間管理機構が借り入れている農地の基盤整備と区画整理が綿密に行われることが解決方法のひとつであると考えます。また、担い手が不足する地域へ担い手となる農業者を呼び込むことや、新規就農者を生み出す取り組みも重要です。農地所有適格法人の要件の緩和や、新規就農者への資金的・技術的な支援の拡充、高付加価値化と販路確保を後押しすること等が担い手不足という課題の解決策のひとつとして有効であると考えます。

ラオスに行ったことがあるとのことですが、何か感じたことはありましたか?

私は、ラオスの農業を現地で見学したことで、日本の農業が抱える課題の解決を目指すことにはグローバルな意味もあると考えるようになりました。私は昨年、2週間をかけて、首都から自給自足の生活に近い農村まで、ラオスのあらゆる場所を見る機会に恵まれました。その中で、農林水産業と他産業の間で所得の格差が広がっていること、また若者が地方から都市へ流出していることを知り、ラオスは日本がこれまで歩んできた道と同じ道を歩み始めているのではないかと感じました。現在の日本の農業が抱えているのと同じような課題を、経済発展を遂げた後のラオスをはじめとした途上国が抱える可能性は十分にあると考えます。農業においても課題先進国と言われる日本は、いち早くその解決に取り組み、国際社会に範を示すことが求められていると感じました。

内定者のアドバイス

内定後の企業のスタンス

全ての就活を終えるよう言われた。私は農林水産省が第一志望だったので全く問題なかったが、嫌がる人もいた。

内定に必要なことは何だと思うか

自分の言葉で農林水産業に対する思いを熱く語れること。政策に関する細かい知識は必要ないとは言われるが、興味があるならば必ず調べるはずなので、政策に関する知識はある程度絶対に必要。
また、試験に受からないと面接に進めないので、まずは試験勉強をしっかりやるべき。過去問を中心に解いていれば問題ないが、全体的に時間が足りないので素早く解けるように訓練が必要。必要ならば、大学の公務員講座などを受講するとよい。

内定が出る人と出ない人の違いは何だと思うか

どれだけ社会の問題を自分事として捉えられるかかが重要であると思う。間違っていてもいいので、課題解決のために必要な政策を自分なりに考え、それを論理的に伝えられることが大事。日頃からニュースはチェックしておくべし。

内定したからこそ分かる選考の注意点

第3クールは意思確認程度と思っていたが、意外と落ちる人がいる。また、第1,2クールとは違い、第3クールは少し圧迫面接のような雰囲気があった。うまく答えられず落ち込むこともあるかもしれないが、切り替えが必要。

内定後、社員や人事からのフォロー

フォローというようなものは特にありませんでした。

内定後入社を決めた理由

入社を決めたポイント

  • 会社の事業内容・サービス・やりたいことが実現できる

入社を迷った企業

農林中央金庫

迷った会社と比較して農林水産省に入社を決めた理由

やはり、一つの企業のためではなく、この国全体のために働きたいと思ったから。国家公務員は薄給で激務という話も聞くが、決して暮らしていけないほど給料が安いわけではなく、また、昔に比べてかなり残業は減ったという話を聞けたのも、農林水産省に決めるうえでの後押しになった。
また、官僚は民間企業に比べて会うことができる人が多いということも決め手になった。これから生きていくうえで最も重要になるのは人脈だと考えているので、入省してからは人脈を広げていきたい。

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基本データ
会社名 農林水産省
フリガナ ノウリンスイサンショウ
本社所在地 〒100-0013 東京都千代田区霞が関1丁目2-1
URL https://www.maff.go.jp/
NOKIZAL ID: 1552790

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