- Q. 志望動機
- A.
農林水産省の本選考における、説明会の参加からWebテスト、エントリーシート、面接、内定までの選考内容や注意すべき点などを公開しています。面接の実施時期や評価されたと感じたポイントなど先輩のアドバイスを見て、選考対策に役立ててください。
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2021卒農林水産省のレポート
公開日:2021年1月20日
選考概要
- 年度
-
- 2021年度
- 結果
-
- 内定入社
- 職種
-
- 技術職
投稿者
選考フロー
企業研究
まず,人事院試験に合格することが最優先であったため,試験勉強を三年生の五月から始めました。余裕を持って勉強することでボーダーよりもはるかに高い点数で合格することができました。面接では,なぜ農林水産省を志望しているのかを何回も聞かれます。そのため,似ている業種,(例えば県庁など)ではなく,なぜ農林水産省なのか相手を納得させるような解答が必要です。そのため,農林水産省の仕事だけでなく,身近な県庁の仕事についても調べ,この仕事は県庁ではできない!といった仕事を見つけることが大切です。さらに,現在日本が抱える農林水産業の課題や,それを自分が入省した後にどう解決していきたいかなども聞かれます。これについては,自分が気になっている分野を詳しくネットや本などで調べることが必要だと思います。何もやりたいことが見つからない人は,農林水産省が発行している「農林水産白書」を購入し,眺めていると一つくらいは興味のある分野が見えてくると思います。私も白書を読んでこの対策をたてました。
志望動機
私が農林水産省を志望する理由は、日本の農業の現状を知る中、自分が仕事として関わることで現状の維持・改善に取り組みたいと考えるようになったからです。私の祖母が農業を営んでいたこともあり、幼い頃から農業に対して興味を抱いていました。それが影響し、大学では農学部に入学しました。そこで日本の食料自給率の低さや、現在の農業の課題を学び、これを改善していかなければ、将来安定的に食料を得ることができなくなってしまうという危機感を抱きました。そこで、自分の専門分野を活かし、貢献できる仕事は何かと考え、農業の支援という形で携わりたいと思い、志望しました。私が農林水産省で特に実現したいと考えていることは、我が国の食料自給率を向上させることです。食料の確保という点からも重要でありますが、やはり我が国の農産物の品質の高さや安全性という観点から特に重要であると感じております。他の志望先(県庁)でも農業支援などでかかわりを持てますが、食料自給率の向上という国全体の問題に対して、より影響力を持って取り組めるのは農林水産省であると考えております。以上の理由から、私は農林水産省を志望しております。
筆記試験 通過
- 実施時期
- 2020年08月
- 通知方法
- メール
- 通知期間
- 1週間以上
筆記試験対策で行ったこと
教養試験は,大学の公務員講座を受講し対策をたてた。専門試験に関しては独学で行った。具体的には過去問や,スーパー過去問ゼミを解いた。
筆記試験の内容・科目
教養試験(二時間二十分),専門試験(三時間),専門記述(一時間)
1次面接 通過
- 実施時期
- 2020年08月
- 形式
- 学生1 面接官1
- 面接時間
- 30分
- 面接官の肩書
- 不明
- 通知方法
- 直接
- 通知期間
- 即日
評価されたと感じたポイントや、注意したこと
農林水産省には様々な部署があり,仕事も多様だが,これがやりたい!という熱意があった方が評価されると感じた。また,農業についてもだが,自分なりの意見を持っている人が多く,そういった人が評価されるのかと感じた。
面接の雰囲気
堅そうな人だという第一印象があったが,話してみると優しく,私の話を頷いて聞いてくれた。農林水産省の志望理由よりも,学生時代にどんなことをやってきたかに興味を持たれた。
1次面接で聞かれた質問と回答
(私が日本酒好きということから)おすすめの日本酒を,私が飲みたくなるようにPRしてください。
まず,私が日本酒に興味を持った理由はその多様性に引かれたからです。ワインやビールにも様々な種類があるように,日本酒にも様々な種類が存在しています。そこで,今回はおすすめ日本酒を二つのジャンルに分けて紹介したいと思います。華やかなタイプのお酒では,「伯楽星」がおすすめです。日本酒業界は男社会で,なかなか女性の方が酒造りをするところはないのですが,伯楽星は女性,しかも入社ニ,三年の人が最高責任者として酒造りをしています。その理由は,一番知識があり,味覚がしっかりしているという理由です。このように,年齢や性別だけで判断せずに,能力で評価する酒蔵で,非常に高品質なお酒を毎年出荷しています。どっしりとしたタイプの日本酒では,「神亀」がおすすめです。日本酒は通常,出来たらすぐに出荷しますが,ここの日本酒は2~3年ほど熟成させてから出荷します。熟成をさせることで,米のうまみが凝縮され,味の濃い食べ物と一緒に飲んでも負けることがありません。日本酒には日本料理があうという通説がありますが,このお酒はそれを覆してくれます。日本料理だけでなく,中華などにもあうお酒で,多様な場面で好まれるお酒です。もちろん日本料理との相性もばっちりです。
あなたが考える農林水産省が対応していくべき課題とその解決方法を教えてください
私は食料自給率の低さを改善することが農林水産省が対応していくべき課題であると考えました。我が国の食料自給率は食の西欧化などの影響を受け低下し、先進国の中でも非常に低い水準にあります。こうした状況が続き、食料供給を外国に依存し続ければ、その供給が途絶えた時に食料危機が発生する可能性があります。こうしたことから食料自給率を高めていくことが必要であると考えました。そのため、農業教育や農地の集積が必要であると思います。農業教育により国内の農業に対する理解を深め、農地の集積により、作業の簡便化や所得の向上を狙っております。また、気候変動や災害への対応も課題であると感じております。近年の温暖化により、今まで栽培していた作物が栽培できなくなることが予想されています。これに対して、高温耐性品種への転換などを通じて対処していくべきであると考えております。災害については、ここ数年毎年のように大規模な災害が発生しており、農業分野に甚大な被害をもたらしています。こうした問題に対し、補助金を通じて支援していくことも重要ですが、予想される災害に対してあらかじめ対策を取ることも重要であると感じております。
2次面接 通過
- 実施時期
- 2020年09月
- 形式
- 学生1 面接官5
- 面接時間
- 30分
- 面接官の肩書
- 各部署の部長クラス
- 通知方法
- 直接
- 通知期間
- 即日
評価されたと感じたポイントや、注意したこと
最終面接であったため,もう一度評価をし直すというよりかは,最終的な意思確認の場であるような気がした。そのため,質問も定型的なものが多く,優しかった。農林水産省で働きたいという意欲を見せれば大丈夫だと思います。
面接の雰囲気
前回の面接とは違い,最終面接であったため,雰囲気はピリッとしていた。また,横並びでずらっと人が並んでいたので緊張した。しかし,実際話してみると笑ってくれるなど比較的穏やかな雰囲気で面接ができた。
2次面接で聞かれた質問と回答
前回の面接を終えて今回の面接まで時間が空いたけれども,心境の変化などがあったら教えてください。
私は農林水産省で仕事がしたいと思い,前回の面接に参加させていただきました。そこで,職員の方や,何より将来同期になるであろう人達と話をしたことで一層志望度が高まりました。職員の方からは農林水産省でしかできない仕事や,職員同士の仲の良さ,働きやすさなどの魅力を語っていただき自分が入省した後のビジョンを明確に抱くことができるようになりました。また,同期になりうる人との会話からは,自分の知らない農業の知識やそれに対する意見などを聞き,非常に勉強になりましたし,自分の意見に対してもアドバイスをもらったりと,とてもいい人ばかりで,将来一緒に働きたいと思わせてくれるものがありました。全国転勤があるから,そこはよく考えてねと言った言葉を前回頂いて,多くの人の意見を聞くなど迷いましたが,やはり農林水産省で働きたいという思いが強かったため,今回の最終面接に参加しました。
学生時代に頑張ったことを教えてください。
私は野球部の活動に力を入れて取り組みました。私は途中から入部したため,本来であれば下級生がやる雑用の仕事を自ら率先して行うことで仲間に認めてもらおうと努力しました。その結果,すんなりと仲間と打ち解けることができました。また,チームの目標として全国ベスト4というものがあり,それに向けて練習していました。これは先輩たちが全国ベスト8という成績を残し,先輩達を超したいという気持ちからたてた目標ですが,練習試合でも勝てず,目標達成は厳しいように思えました。原因として一部の人のみがその目標に向かっていて,他の人はそうではないといったところがあげられました。そこで,もう一度チームでミーティングをして,目標を定めました。結局目標はそのままの全国ベスト4で決定しましたが,意見としてアドバイスや注意をお互いにしあうということになりました。その結果,チームとしてまとまりを見せ,徐々にではありますが,チームが勝てるようになりました。最終的に全国大会ベスト4という目標は達成できませんでしたが,勝利よりも素晴らしいものを得た気がします。
最終面接 通過
- 実施時期
- 2020年10月
- 形式
- 学生1 面接官3
- 面接時間
- 20分
- 面接官の肩書
- 農政局の職員
- 通知方法
- メール
- 通知期間
- 1週間以上
評価されたと感じたポイントや、注意したこと
人事院面接ということで,官庁訪問よりは楽な面接でした。相手方も面接が主な仕事ではない人だったので,決まったところのみを評価しているように感じました。
面接の雰囲気
まず,今日はどちらからお越しですか?といった質問をして緊張をほぐしてくれた。質問も定型的で穏やかに進んだ。
最終面接で聞かれた質問と回答
国家公務員を志望する理由を教えてください。
私が国家公務員を志望した理由は,日本の農業問題に関心を持ち,それを自らで解決していきたいと考えたからです。私の祖母が農家ということもあり,小さいころから農業が身近な存在としてありました。そういったことも影響してか,大学は農学部に進み,農業に対する知識を蓄えました。そこで,元々興味を持っていた農業というものが,現実としてどういった問題を抱えているのかを知りました。このままでは,自分の好きな日本の食べ物を後世に残せなくなってしまうのではないかという恐怖のようなものを感じ,自分の力でそれを変えていきたいと思うようになりました。これを達成するためには,県庁の方でもできなくはないですが,農林水産省の方がより影響力の大きい仕事ができると感じ志望しました。
研究を通して大変だったことを教えてください
私は現在研究室のみならず,世界でもあまりやられていない研究をしています。そのため,研究方法が未確定で何度も何度も失敗を繰り返しています。しかし,何回も無条件に失敗してよいわけではなく,予算も限られているため,最小の実験回数で実験結果が得られるように努力しました。また,教授とのディスカッションは週に何度も行い,そのたびに次までにやるべき課題を出され夜遅くまで残ったり,土日も関係なく学校に来たりなどとても大変でした。しかし,この経験を通じて,最後までやりきることの大切さや,自ら考え行動することの大切さを学びました。また,頑張っていた姿を教授に認めてもらえた時はとてもうれしかったです。こうした経験を入省後に活かしていきたいと考えております。
内定者のアドバイス
内定後の企業のスタンス
内定を出すという条件に他の内定先を全て断る,これ以上就職活動を続けないという誓約書を書かされました。
内定に必要なことは何だと思うか
国家公務員を志望するには相当な熱意が感じられるものが無ければ厳しいような感じがします。理由としては,省庁によっては激務でなかなか家に帰ることすらもままならないというところがあるからです。また,給料も民間企業と比較してもよいものとは言えません。それでも公務員になってやりたい仕事がある人が志望するべきであると感じました。学歴に関しては,同期も含め高い人しかいませんでしたが,面接受けるにあたり,人事院の試験さえ受かっていれば誰でも受けられるので関係ないと思います。
内定が出る人と出ない人の違いは何だと思うか
同日に面接を受ける人が,待合室でグループを作って待ち時間にみんなで話す形でした。そこで,孤立していた人は落ちていたので,初対面の人とでも臆せず話そうとする人が評価されるのかと思いました。(待合室は評価の対象にはならないが,人物像として面接で伝わってしまう)
内定したからこそ分かる選考の注意点
面接をしてくれる人と,全国で行われる説明会の人とが同じ場合が多かったです。そのため,同期にはもうすでに面識があり,その人がどういった人なのかを知っている人がいた。そういった人はみんな内定をもらっていたので,説明会に参加することは必須条件だと感じました。
内定後、社員や人事からのフォロー
特になかったが,内定をもらったその日に,同じく内定をもらった人との懇親会があった。
内定後入社を決めた理由
入社を決めたポイント
- 会社のブランド・知名度
- 社員の魅力・実力
- 福利厚生・手当・働きやすさ
- 会社の事業内容・サービス・やりたいことが実現できる
入社を迷った企業
伊藤ハム米久プラント株式会社
迷った会社と比較して農林水産省に入社を決めた理由
まず,待遇面では明らかに農林水産省の方が良かった。将来を見通すと,食品市場は日本の人口減少と共に衰退していくのではないかと考えた。また,純粋に農林水産省に入り,解決したい問題があり,その仕事がしたいと思ったから。同期に関しては,どちらも非常に優秀で,楽しそうだなと感じたが,農林水産省の方が,自分の将来のビジョンや入省してからやりたいことを明確に持っており,この人と仕事をしたら自分も成長することができると感じた。
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農林水産省の 会社情報
会社名 | 農林水産省 |
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フリガナ | ノウリンスイサンショウ |
本社所在地 | 〒100-0013 東京都千代田区霞が関1丁目2-1 |
URL | https://www.maff.go.jp/ |
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