「観客の想定と映画内容との差」を縮めたいと考えたことから、本事業に関心を持った。昨年○○〇を鑑賞した際、事前宣伝との2つの違いに衝撃を受けた。1つ目は宣伝時の中心人物が物語にほとんど出演しなかったことである。主要人物としてプロモーションされていた○○の本作出演時間は、全〇〇分のうちたったの〇分間であった。もちろん「売上」向上に注力した宣伝は必要だが、観客の期待を大きく裏切る演出だと感じた。2つ目は物語構成における重要な情報が観客に把握されていない点である。本作はシリーズ化を前提とした構成であったが、事前宣伝ではこの構成が全く触れられず、鑑賞後、腑に落ちなかった。原作や過去作品のファンが多いことからシリーズ化に関する説明を省いたことは想像できるが、観客の大半がコアな映画ファンではない、という点から考えると、事前に伝えるべき情報であると思う。以上の2点は宣伝によってもたらされた悪影響である。本来作品内容のみで評価される映画が、意図的な宣伝演出によって、評価が下げられてしまうのではないか、と思った。そこで、自身が一般客の目線に立ちながら必要とされるべき情報を宣伝することで映画の正当な評価を守ることともに、観客のミスマッチを防ぎ満足度を向上させたいと思い、宣伝部の志望に至った。貴社はテレビシリーズの映画も多いため、シリーズ視聴者以外の観客導入が常に課題であると思う。その中で自身の客観的な視点を活かし、効果的な宣伝づくりに貢献したい。
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