18卒 本選考ES
技術系総合職
18卒 | 京都大学大学院 | 男性
- Q. 研究概要
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A.
水分解光触媒の微視的な反応機構を調べている。光触媒による水分解は持続可能な水素社会を実現するために有用であり、その素過程の解明はデバイス開発に必須である。ところが光触媒研究の多くは巨視測定であり様々な粒子を平均化した情報しか得られない。そこで、単一粒子に着目するために顕微鏡を用い、分光分析と組み合わせることで光エネルギーの伝達役であるキャリアの性質をμmオーダーで評価することを試みた。その結果、キャリア寿命に場所依存性があることを明らかにした。この結果に関して学会での報告実績もある。現在はその発展としてキャリア伝達速度の測定を試みており、この手法を確立することでデバイス性能を評価する新たな指標になるのではと期待を寄せている。微視測定は調整がシビアで少しのズレが結果に大きく影響する。時にはトラブルの原因が分からず頭を悩ませたが、仲間と議論し、可能性を一つ一つ調べることで問題を解決した。 続きを読む