ファッション誌を年間4000部発行する学生団体で、三年次に60人が所属するデザインチームのリーダーを務め、2つの新しい挑戦を行ったことで、退団人数を減少させたことです。
コロナ禍で会議がオンラインになった結果、チームの関係が希薄になり、周りの人から「辞めたい」という言葉を耳にするようになりました。人数縮小により多様性が失われ、雑誌を通じての提案に新しさがなくなる可能性があると考え、退団人数を減らすことを課題に置きました。課題点を考えたところ、会議がオンラインであることに加え、編集作業を主に幹部で行っていたため、全員が制作にやりがいを感じていないことが挙げられました。
そこで、全員が編集に関わり、ともに成長できる環境づくりをすることを目標とし、二つの施策を行いました。一つ目が、対面とオンラインを併用した定期的な勉強会の開催です。チーム間で協力してデザインソフトを学ぶことで、全体のスキル向上と関係構築を図りました。二つ目が、意見交換をする場の設定です。匿名で案を交換できる仕組みを導入し、デザインに対し言語化して意見を発する機会を作りました。こうしてチーム全体で編集作業に関わる体制を整えたことで、全員が制作に対して積極的に取り組むことができました。その結果、「辞めたい」と話していた人を継続させることができ、例年に比べ退団人数の昨年対比50%減を実現しました。この仕組みを継続させたことにより、個性的でクオリティの高い誌面が完成しました。
この経験を通して、リーダーとして方向性を示しつつ意見を聞き受け入れたことで、周りを巻き込み、共通の目標に向かって団結を促す力を得たと考えています。
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