大学の30人規模のフラダンス部での経験だ。全体の踊りが揃わないという課題を練習方法の改善によって乗り越え、イベントに向け踊りの質を向上させた。
3年次に、高校生から社会人の54チームが参加するイベントに向けた練習中、団体演技では揃った動きが重要であるが、先生に「これでは披露できない」と言われる程まとまりがなかった。コロナ禍でステージ経験がない後輩らにはこの貴重なイベントで堂々と踊ってほしい、また観客を満足させるステージにしたいと思い、これらを目標に4ヶ月後の本番に向け部の底上げを図った。
そこで課題を「個人のレベル差」、その原因を「1対1の指導不足」と考えた。そのため1日2時間週3回の練習で「メンター制度の導入」「OG数名の協力者の獲得」を提案し、効率的に個人の課題克服に注力した。前者に関しては、上級生の3年生7人が指導者の側に立ちそれぞれ担当する後輩に対し踊りの指導を個別に行った。後者については、3年生ではカバーしきれない部分もあったため、指導力を補うために自身が先輩に個別にメッセージを送り、協力を仰いだ。承諾を得るために「なぜ先輩の協力が必要か」という理由の論理的な説明と「イベントを絶対に成功させたい」という自身の熱意の両方を伝えることを意識した。
結果本番では演技に統一感が生まれ、先生に成長を褒めてもらった上、観客の方々に「息の合った踊りですごく綺麗だった」と言っていただいた。
続きを読む