バドミントン漬けの中高6年間を経て、大学では一転、アカペラサークルに飛び込み、そこで代表を務めました。サークル員は100人超ですが、パフォーマンスはそれぞれのバンド名を持つ数人の単位です。ストイックに音楽性を追求するバンドもあれば、楽しむことを第一にするバンドもあり、それらをまとめるのは容易ではありませんでした。ただ、皆に共通する思いは、コロナ禍で学園祭という晴れの舞台がなくなる中、独自のライブを実現したいということでした。そもそも私が代表を務める前の年は、飛沫による感染が心配で、練習はリモートのみでした。醍醐味である生の声のハーモニーを実感できず、所属意義を失っていた者も多く、辞めたいという相談も増えていました。そこで同期と何度も話し合い、感染対策を徹底したガイドラインを作って大学に提出し、許可を頂くことに奔走しました。その甲斐あって、対面活動を再開できた後は、ライブイベントの会場確保と集客のためのSNSでの情報発信など、準備は多忙を極めましたが、その上で実現したライブはサークル員の目標意識を高め、その結果、半分以下まで落ち込んでいた活動の参加率を8割以上に戻すことができました。
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