【19卒】特許庁の冬インターン体験記（理系/技術系総合職）No.4285（東京大学大学院/男性）（2018/12/20公開）

残業時間は少ないようだが、短い時間で膨大な仕事をこなす地頭の良さが必要だと僕は感じた。語学全般が苦手だった私は日本語や英語の勉強が役に立つと実感した。特許庁と国立大学では求められていることが違い、それによって社風も事業会社とは全く違うということを体感できた。

自分の研究に集中して英語論文をスラスラ読めるようになっていれば、数学と物理に自信がある僕はこの仕事に魅力を感じられたと思う。

デスクワークが多く、朝7時から出社可能であり、通勤ラッシュも回避できる。同様にオフィスで働くため実際に社員が1日にどのような動きをしているのか、仕事のスピード感、会議の多さなども把握できたため入社したらどういう風に働くのかある程度イメージができた。

官庁訪問を受ける人は国家総合職の2次試験に合格している人ばかりである。僕の試験の順位がそれほど高くないのに加えて、インターンの参加学生や先輩社員を見る限り、東大の薬科学科や機械工学科など、成績のよい学生が多く進学する学科の出身者が多かったから。

正直社員とたくさん話して会社のことを知りたいからインターンに参加したのに結局一番話している時間が長いのは薬学部出身の女性官僚の後輩男子でそこはやっぱり微妙だった。しかし特許出願の拒絶理由の書き方が自由だと聞いて、任せられる書類に伴う責任感とやりがいを想像できた。

最終合格してから1年間就職活動を行わなかった場合、国家公務員として採用される意思がないとみなされて、最終合格が取り消しになる可能性があると人事院規則に明記されていたから。

そこではどういう軸で省庁を選んでいるか、なぜ特許庁にこだわっているのかなど面接で聞かれるような内容を聞かれた。

IT業界の中でも大きめの企業、具体的にはリクルート、ヤフー、楽天などの方が教育環境的にも整っていてのちのち転職もしやすいイメージがありファーストキャリアとしては適切だと感じていたので、これらの企業を志望していた。しかし、狭く深い事業を展開している外資系の企業は天才的な技術が求められるし、倒産などリスクが大きいと考えた。

私は社会貢献性の高い事業を運営している団体に就職したいと考えて、公務員総合職を強く志望している。私の専門科目は制御工学なので、国土交通省も検討している。また、私は家庭教師の経験から教育にも興味をもっているので、文部科学省も見てみたいと考えている。統計学が得意なので、総務省統計局で経済データの分析を行いたいとも考えている。