【未来を編集する舞台】【23卒】光村図書出版の冬インターン体験記（文系/編集開発職）No.29057（非公開/非公開）（2022/7/26公開）

教育業界に興味があり、編集という仕事にも魅力を感じたため。このときは他にも興味のある業界はあったが、教科書という教育への関わり方をはじめ、企業HPから伺える社風、1dayインターンシップという参加のしやすさにも魅力を感じ応募した。

事前に教科書出版の競合他社を含む、教育系や出版系の企業のHPやインターンシップ情報を調べ、業界の全体像やニーズを把握し、言語化できるようにした。抽選のインターンの場合でも適当なESでは通過できないと先輩やキャリアアドバイザーから聞いていたため、ESには力を入れた。実際にインターンでは、社員の方々が参加した学生のESに目を通されていることが伺えたためきちんと対策すべきだと思う。

小学校国語6年の模擬教科書編集会議のグループワーク

会社概要や編集開発職の業務内容の説明の後に、グループワーク。最後にグループごとの見解を発表する時間もあった。

教科書という特殊な出版物における、編集開発職の心得や考え方。

小学校国語6年の教科書のうち、指定された文学教材（物語）の一つについて、次回の教科書でも掲載を続けるか否か。

1日目にやったこと

業務説明の中で、教科書編集の独自性や心得について社員の方からお話を聞けた。模擬編集会議のグループワークでは、自由に議論でき、フィードバックも多くもらえた。なお、事前に教科書は送付されており、そのうちの3つの教材を読んでおくよう指示があった。当日はグループごとに違う教材が指定され議論を行った。

編集開発職の社員

なし

グループワーク中は社員の方1名が司会としてついており、グループの学生全体に向けたフィードバックも多くもらえた。学生の意見を否定せず受け止めながらも、学生に足りない視点をフィードバックで補って頂けた。特に、時代や子どもたちを取り巻く社会や環境の変化にも考慮することが大切という点は非常に印象深かった。

実際に教科書で学ぶ子どもたちの視点に立って考えるのは難しかった。小学校6年生という時期の子どもたちに何を学んでほしいのか、国語が苦手な子、得意な子にとってどういった受け止め方をされるか、他の教材との兼ね合いはどうか、など正解がわからないことは面白くもあり大変だった。

どの学生もそれぞれ自分の考えを持っていて、意見の交換により、新しい気づきがあり会議をすることの重要性を学べた。

業務説明の中でも、教科書編集職の独自性として、文部科学省の検定や学習指導要領に沿った厳密な教材づくりが求められていることが非常に印象的だった。グループワークでは、子どもたちの視点に立つことの重要性と難しさを体感でき、教科書編集のやりがいや心得の一端を学ぶことができた。

指定された教科書の教材を読み込み、考察しておくだけではなく、他の教材も読んで教科書の構造全体を把握し、その意図を考えるところまでしておけば発言に活かせたかもしれないと感じた。

企業概要や編集開発職の業務説明を聞くだけではなく、模擬編集会議の体験がメインで行われたため、具体的な想像がしやすかった。また、業務説明の中で一日の仕事の流れの一例や、教科書が出来上がるまでの過程、教材の見つけ方、作り方など幅広くお話が聞けたため、イメージがしやすかった。

教科書編集は自身が想像していた以上に大変で、教科書作りに対して編集開発職ひとりひとりが非常に高い熱量をもっていなければ務まらないと感じた。編集職という職種や出版業界自体も人気が高く、言語化能力や熱意が高い人が集まると考えられ、自身の教育業界に漠然とした関心があるという意識ではマッチしないのではないかと感じたから。

教科書編集の難しさと同時に、やりがいや面白さを実感したことと、社員の方々の雰囲気が非常に穏やかで働きやすそうな印象を受けたため。業界も絞り切れておらず、エントリーする企業も揃えられていなかったため、面白さを感じたのだからまずはエントリーしてみようと考えた。

インターンシップ参加について、事前に採用選考への影響が一切ないことがナビサイトに明記されていた。また、インターンシップの最中にも参加者が選考で有利になるという旨の話はされなかった。

志望業界を絞りきれておらず、教育業界、IT業界、インフラ業界などの業界で企業を探していた。教育業界は、人の成長に貢献できること、IT業界は、将来性と新たな価値創造、インフラ業界は、安定性と社会に広く貢献できることに惹かれていた。また、もともと出版業界は志望しておらず、教育業界を探す中で教科書編集の企業に興味を持った。

事前に調べていた企業HPで働きやすそうな環境と面白そうな業務内容だと思っていたが、インターンで実際に社員の方々の話を聞き、体験をすると、面白いが想像していた以上に大変そうな仕事だと感じた。もともと編集職はやりがいは大きいがハードな仕事だという印象があったが、教科書という特性上、厳密さが求められる部分が多く大変だと感じた。そのため、就職活動では教育業界の中でも出版系以外の企業をメインに探すようになった。