【学生の人数】1人【面接官の人数】3人【面接官の肩書】現場管理職クラス【面接の雰囲気】笑顔を保ち、気さくに、テンポよく話を進めようとしていた。おかげでつい本音が漏れてしまった。どちらかというと、私の中の序列が時計メーカーC=時計メーカーS>この会社であるものをメーカーC=時計メーカーS=この会社になるように、製品の共通点を挙げるなどして誘導している気がした。【(研究内容を踏まえて)弊社のグループではタービンブレードも作ってますが、そちらは知っていますか。】グループ会社で製造していることは知っています。ただ、日本においては政治的理由により独自に航空機用タービンエンジンを作れる状況ではないので、国内外において販路が見込めている自動車部品を作っている御社を志望させていただきました。私の関わってきたプロジェクトが実用的になるのも50年後くらいと予想されているので、今は航空機に従事することもないかと考えています。また、自動車の方が生活に身近であり、将来自分の家族に自分の仕事を伝え安くもあります。【(時計の歯車が好きとのことでしたが)弊社でもたくさん歯車を使っていますがどうでしょうか。】ここで少しでもこの会社の製品にすり寄る回答をすれば、違った結果になったかもしれない。このときは、第一希望の時計メーカーの最終結果待ちだったのである。「時計の歯車は回っているところが見れるのですが、変速機の歯車は箱の中で、回っているのが見えないのが残念ですね。回っている音を聞くのは楽しいですが。」これでは入る気があるかと捉えられたのだろう。ロビーに展示してあるカットモデルなどを引き合いに出し、変速機の歯車も大好きだと言っておけばよかった。【評価されたと感じたポイントや注意したこと】ほんとに来る気があるのかな、と試す質問がいくつかあった。他の質問は1次面接と同じ内容であった。私の場合、「第一志望ではない」ことを明言したうえでの最終面接であったため、少しでも第一志望と同等の扱いを私にしてもらえるように誘導していた。しかし、「時計メーカーに落ちたら行きます」という態度を隠さなかったため、双方の熱が冷めたように感じた。「先に内定が出たほうに行きます」といった、本当の第一志望と対等に扱うそぶりをみせれば、1次面接と同様に通った可能性もある。
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