16卒 インターンES
インターンシップ・プログラム(コンサルタント型)
16卒 | 早稲田大学 | 男性
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Q.
現在の研究テーマとその取り組み内容。
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A.
私の専門テーマは「中東における予防外交レジームの形成」です。予防外交とは、紛争を未然に防ぐための手段です。レジームとは、体制や制度的枠組みを意味します。したがって、中東において予防外交の制度的枠組みがこれまで形成されようとしてきたか研究しております。中東では紛争が途絶えておりませんが、紛争におけるアクター全員が紛争による問題解決を志向しているとは考え難いです。PLOのアラファト議長はイスラエルとの対話路線を進み、オスロ合意によって和平協定を成立させました。私は中東外交史を紐解きながら、予防外交を打ち立てようとする動きがあったのか調査します。そして、今後の中東における予防外交の枠組み形成の可能性を模索したいです。私はこれまで大学で国際政治学をメインに勉強してきました。国際政治学を勉強したいと思った原点には、紛争のない世界を構築したいという想いがあります。専攻テーマを決めるにあたって、今一度原点に立ち返って考えてみたとき、その想いに最も関わる国際政治のテーマは「予防外交」だという結論にたどり着きました。紛争を未然に防ぐ手段としての予防外交が、現実に紛争が多発している中東に通用するのか研究します。 続きを読む
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Q.
大学/大学院での研究内容と今後のキャリアプラン
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A.
私の研究内容は「中東における予防外交レジームの形成」というものです。レジームとは、ある分野に関する制度や枠組みのことを指します。予防外交とは、戦争や紛争を未然に防ぐための外交政策です。中東では現在でも紛争が多発しています。その対立軸はアラブ対イスラムであったり、スンニ派対シーア派であったりと複雑になっています。このような状況で、中東において紛争が終わる展望はありません。しかし、だからといって紛争当事国や当事者が全員好戦的なわけではないのではないかという仮説を立てました。これまで中東では途切れなく紛争が勃発してきましたが、その最中には武力に頼らず、外交による平和的解決の枠組みを提唱する人もいたのではないかと、中東外交史を紐解いています。最終的には、そういった戦争を未然に防ごうとする動きを予防外交レジームという一つの枠組みとして体系化するのが私の研究の課題です。私がこのような研究内容を選んだのは、「世界から紛争をなくしたい。仕返しの連鎖を止めたい」という思いから来ています。私の父は会社の同僚を9.11の同時多発テロで亡くしました。その話を聞いて、紛争やテロが他人事に思えなくなるようになりました。一人の死が沢山の人の悲しみを生む。ならば、紛争で沢山の人が亡くなったときにはどれだけの人が悲しむのであろうか。このように思って、紛争が世界から消えることを願うようになった次第です。したがって、将来は紛争後の平和構築活動に関わったり、途上国の生活水準向上のために開発プロジェクトを手掛けたいと思っています。具体的なキャリアプランとしては、まずシンクタンクで勤務し、その後JICA等の国際機関で勤務したいです。シンクタンクは途上国支援の案件などを広く扱っております。例えばインドの電力供給の安定化や、都市整備などを、官庁や国際機構などと協力して取り組んでいます。将来自らが先頭に立って途上国支援を行うためのトレーニングの場として最適であると考えました。シンクタンクで鍛えたあと、実際に国際機関で自分がプロジェクトを担う側に立ちます。シンクタンクでコンサルタントとして鍛えた問題解決能力を駆使して、平和構築や経済発展の支援活動を行いたいと思っております。 続きを読む
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Q.
本プログラム/ポストの志望動機(上記1.を踏まえ、本ポストに参加する意義等を具体的に記述してください)。
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A.
今回志望したポストは、フィリピンやベトナムにおける交通計画に関するプロジェクトです。私にとって、本ポストに応募する意義は2つあります。一つは、私が将来関わっていきたい途上国の生活水準上昇にダイレクトに関わるプロジェクトだからです。交通網の改善、発展は人・モノの動きを活発化させ、生活水準の向上に直結するのです。私は将来開発が遅れている地域、特に紛争が収まらない地域での生活水準向上に関わっていきたいと思っております。フィリピンやベトナムはそういった地域と比較すると紛争もなくある程度開発が進んでいる状態です。始めから何もないところで交通網を作り上げていくのはなかなか想像つかない大変な作業なので、将来そういった地域の開発をするための第一歩として、フィリピンやベトナムの交通網の改善について学びたいです。2つ目の意義は、開発コンサルタントという仕事について学べるということです。開発コンサルタントは途上国のどういった部分に問題点を見出し、それに対してどのようなアプローチで解決策を絞り出すのか学びたいです。そうすることで、将来自分か実際に開発や支援を行うときに、何から手を付けたらいいのかわからないという状態にならなくて済むでしょう。そういう意味では、現地の協力者や、開発への反対者に対する接し方についても学べることを期待しております。また、途上国開発では、実際に計画を立てる官庁の方もいれば、それを支援する国際機関の方、それから計画を実行に移す業者の方まで様々います。その中でも、開発コンサルタントはそういった途上国開発の計画から実行という上流から下流まで、全部を見渡すことができます。開発の様々な側面を見て最善の策を決定する開発コンサルタントの仕事を知ることで、開発に関して広い視野を持てるようになります。そして、このように開発コンサルタントとして様々な開発に関わる方を見ることで、自分が開発に関してどういった側面で将来貢献したいか定めることができると思いました。最後に、今回のインターンシップを通じて、開発はその国の人々の本当の幸せにつながるのか考えたいと思います。先進国の形を押し付けているだけではないのか。開発の意義とは何なのかについても考えたいです。 続きを読む