19卒 本選考ES
技術職
19卒 | 北海道大学大学院 | 男性
-
Q.
当社でどのような仕事へ挑戦していきたいか
-
A.
私は貴社で金属箔に関する事業の開発や製造に挑戦したいと考えています。ものづくりに携わりたいという思いが強いので、基礎研究よりは開発や製造といった仕事に従事し、より高性能な金属製品を世の中に送り出すことに挑戦したいです。より精密で小さく、高性能な製品を作り出すにあたって自身の専門である金属腐食や電気化学インピーダンスで製品の耐久性評価などに貢献できると考えていますが、化学をバックグラウンドとして製品づくりに幅広く関わっていきたいと考えています。 続きを読む
-
Q.
自身の研究内容について
-
A.
現在、高度経済成長期につくられた橋梁を始めとする各種インフラ構造物が築後40年以上を経過して設計寿命を超えつつあり,今後の寿命予測や維持管理方法の確立が急務となっています。これに加え寒冷地では,塩化ナトリウムを主成分とした大量の融雪剤散布による塩害が構造物の寿命を著しく縮める危険性があり,深刻な問題となっています(これは飛来海塩粒子などに曝される沿岸部の構造物に関しても当てはまります)。コンクリート内部の鉄筋は建設時には水酸化カルシウムを多量に含むセメントの高アルカリ環境で不働態化していますが,二酸化炭素吸収による中性化や塩化ナトリウムなどの腐食性塩類の浸透による脱不動態化によって腐食が進行します。腐食により鉄筋に錆が生じると,体積膨張によってコンクリートが内部から破壊され構造体全体が急速に劣化することによって構造体の崩壊につながるため、鉄筋の腐食過程をモニタリングし脱不動態化を予見して適切な対処を施すことが極めて重要な課題となっています。本研究ではコンクリート内部の腐食環境ならびに鉄筋の腐食状況をモニタリングするための各種の手法を開発し,最終的に実際の大型構造物に適用することでこれらの維持管理や補修の際に用いる事のできる測定法として確立することを目的としています。具体的にはコンクリート内部環境のモニタリング法として,非破壊検査で電極の表面の劣化状態や電解質としてセメント抵抗を測定できる電気化学インピーダンス法や,電気抵抗から鉄筋の腐食量を見積もるレジストメトリー法といった電気化学的な手法を用いています。これらの手法によりコンクリート内の鉄筋を電極として扱うことで,この試験体内部の導電性リアルタイムマッピングの実現や,鉄筋の腐食進行状態における試験体全体での腐食過程の分布をモニタリングする実験などを行っています。 続きを読む