18卒 本選考ES
ディレクター職
18卒 | 京都大学 | 男性
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Q.
自己PR
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A.
幼い頃、父親の仕事の都合で海外に5年間滞在していた経験を生かすべく、大学では国際交流に力を注いだ。そんな私の強みは、行動力と柔軟性だ。国内外問わずどこへでも足を運び、現地の人と打ち解けられる。ケニアへボランティアに赴き、オランダへ留学し、世界30カ国をヒッチハイクで巡るなど、海外の見聞を広めることに努めた。異文化に直面して学んだのは、自らを柔軟に構えることだ。自分の価値観を通して相手を見るのではなく、ありのままの姿を受け入れる。現地へ足を運び、取材することが欠かせない仕事場で、この強みを生かしたい。 続きを読む
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Q.
学生時代に特に力を入れた学んだ科目
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A.
歴史哲学。今日に至るまでの歴史を顧みると、そこにはある種の価値判断を含んだ歴史観がある。それは、啓蒙主義に基づく西欧型の近代化の一途を辿ることが絶対だという進歩史観だ。人間の理性によって富を生み、人権を守るという考え方がもたらせた恩恵は計り知れないが、この歴史観は中東問題や途上国の貧困、地球温暖化、過疎化などの諸問題を生み出す要因も作ったと思う。本来は多元的な世界史を、一元的な歴史観で統一しようと試みてきたことに疑問を抱く。 続きを読む
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Q.
学業以外に力を入れたこと、それから得たこと
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A.
ボランティア通訳に力を注いだ。私が所属していた学生団体は、「人と出逢う旅」を理念に、日本の文化体験を通じて外国人観光客と地元の人々をつなぐ機会を提供していた。通訳チームのリーダーを任された私は、外国人の満足度を上げることを心掛けた。文化体験の後に街を案内したり、一緒に食事したり、別れ際に折り紙をプレゼントしたりするなど、様々な工夫を凝らした。相手に満足してもらうには、見返りを求めずに相手のために尽くすことが大切なのだと学んだ。 続きを読む
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Q.
当社を志望する理由を具体的に
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A.
NHKの番組に感銘を受け、人の心に残るようなドキュメンタリー番組を作りたいと思うようになった。3年前に観た『映像の世紀』の衝撃は今でも忘れない。この作品を観て、社会関心が高まり、専攻を変える初めのきっかけとなった。NHKの番組は、ただ勉強になるだけではなく、好奇心がかき立てられたり、番組のテーマに関して深く考えさせられたりする趣向が凝らされている。『映像の世紀』のように、番組1つで視聴者の生き方や考え方に影響を与えうる力を持っている。番組作りの姿勢に共鳴する御社で、ディレクターとして働きたい。 続きを読む
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Q.
最近関心を持った出来事
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A.
欧州のテロ事件だ。犯行の多くに関与したとされる移民の子孫らの中は、社会にうまく適応できず、アイデンティティの問題で悩む若者が多い。また、テロの巣窟があったベルギーでは、移民やその子孫の失業率や貧困率は、ネイティブよりも遥かに高いというデータがある。罪なき市民を無差別に殺傷するのは許し難いが、彼らの残虐性だけに着眼していては、全体像は見えてこない。何がホームグロウン・テロリズムを生み出す土壌を造ったのか、その社会的要因を追及するのが大切だ。 続きを読む
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Q.
印象に残った放送番組
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A.
『知の巨人たち』の三島由紀夫の回。日本について顧みるきっかけとなった留学中にこの番組を観て、衝撃を受けた。三島由紀夫の虚無的な思索は悲観的ではあるが、どこか日本の現状を的確に示しているところがある。「豊かさと共に広がる虚無」という表現が印象的だった。豊かな暮らしを追い求めていく一方で、日本人としての意識や国民精神が薄れつつあったのが戦後の日本だったと思う。そして、その延長線上に今がある。三島由紀夫のメッセージには、現代日本を生きる人々にも通ずるものがあると感じた。 続きを読む