【未知の技術を解き明かせ】【22卒】オムロンヘルスケアの冬インターン体験記（理系/商品分解ワーク）No.12433（富山大学大学院/男性）（2021/1/20公開）

開発系の職種を見据えて、実際に手を動かせるインターンに参加したかった。血圧計を分解し、不良点を発見するプログラム内容であったため、開発系の部署の方ともコミュニケーションを取ることが出来る、またアピールできると考えたから。

理系特化型スカウトサービス"Labbase"経由でオファーが来た。対策としてはプロフィール(ポートフォリオ的な部分)を充実させた。きちんと電子回路を理解していることを示すため、学会の受賞経験や研究内容について記述した。

オムロンヘルスケアの家庭用電子血圧計を分解し、あらかじめ設定されているいくつかの不良を発見するプログラム。自宅に(家庭用電子血圧計の)正規品、不良品、分解用工具一式が送付されてくる。

1日目にやったこと

会社概要についての説明をして頂いた。その後、家庭用電子血圧計に関する講義を受け、電子血圧計分解のワークに入った。家庭用電子血圧計の分解ワークでは、開発の先輩社員がZoomのブレイクアウトルームに入ってくださりディスカッションしながら不良点を探した。最後に、不良点を全体で報告し、終了という形だった。

なし

基本的に商品分解ワークの答えにつながるようなフィードバックはなかったが、作業をしながら社員の方とざっくばらんに話すことが出来た。印象的だったのは社員の方が仕事とはこうあるべきというようなお話をしてくださったこと。

商品分解ワークを行うにあたって、不良点を探す際に回路図や仕様書を確認する必要があった。ただ、今回はオンラインでの開催であったため共有画面で確認しながら行ったが画面が小さく確認し難かった。また、先輩社員の方や他のインターン生と話す時間は作業の時間と並行であったため、作業に集中するか話すかの配分が難しかった。

オムロンヘルスケア株式会社の雰囲気を理解することが出来たのは非常に良かった点だと思う。雰囲気としては非常にいい意味でのんびりしたものを感じた。ただ、仕事の進め方や考え方は割合、旧態依然的な社風を感じた。医療機器というものを取り扱うこともあり、会社のビジョンに共感できる人ではないとミスマッチは起きやすいのかなと感じた。

基本的に商品分解ワークで発見する不良点は、ハードウェアに関するものであったため、電子回路の復習をしておけば、もう少し多く不良点を発見できたのではないかと感じる。

マインドセット的な部分や技術的な部分に関してお話を伺うことが出来たが、Webだと実際のワークスタイル的な部分のイメージが難しかった。加えて、ビジョンに対する意識が非常に高く、個人的には社風が合わないと感じた。ただ、今後オンライン/オフラインでの説明会に向けたフックとしては非常に良い機会だと思う。

他社の実習系インターンと比較して、爪痕を残しにくいスタイルではあったと思う。個人的にはあまり手ごたえはなかった。ただ、今回のインターンシップをきっかけに企業研究を深めることは比較的しやすいので、無駄ではなかったと思う。ただ、今回の参加者に対して人事側が非常に細かく調査している感じはあったので(事前の提出情報を読み込んでいる)有望な人には別途連絡が言っているかもしれない。

業界理解、職種理解に関しては事前に調査をしていたため、今回のインターンシップで新たな発見は特になかった。今回参加して、大きく理解が深まった部分としては社風の部分。ここが少し自分と合わないなと感じ、志望度が下がった。具体的には、企業理念に対して強いコミットが求められる部分。昭和感が残る人間関係の雰囲気。ただ、これはサンプル数が非常に少ないため、社風を正確に示しているわけではないとは思う。

有利になるかならないかでいうとなるとは思う。アンケート回答後、説明会の日程調整の連絡が来た。また、インターンでかなり技術的な部分の話に触れることが出来たので、開発職・研究職を志望する場合1つのフックになるのではないか。

本インターンシップに参加する直前の志望業界は、総合電機メーカー、医療機器メーカーである。今まで参加した長期インターンシップの影響もあり、総合電機メーカーの医療関連を取り扱っている部署に行きたいと考えていた。また、自身の大学での専攻の関係から医療機器にも強く関心を持っており、内資の医療機器メーカー(テルモ、オリンパス、日本光電など)を視野に入れていた。

今回のインターンシップを通して、医療機器業界の特徴(雰囲気的なものを含む)をより深く理解することが出来た。自身のキャリアを、医療機器に特化させなくても良いのではないかと考えるようになった。それよりも幅広い分野のテーマを色々な角度で捉えるような仕事に気持ちが揺らいだ。今後は、総合電機メーカーを中心に見ていきたいと考えている。