私は特に研究に対して熱心に取り組みました。私はウニの一種であるタコノマクラが緑色の色素を分泌するという特性に興味を持ち、その産生組織について研究していました。しかしこの種は先行研究が非常に少なく、近縁種に見られない特性でもあったため、色素の産生が確認される幼生の特定段階でも私の予想に反して色素産生組織の発見には至りませんでした。そこで海洋生物を対象とした細胞生理学や組織学の論文に一ヶ月で数十ほど目を通し、産生組織を発見するための方法を模索、数ヶ月に渡って様々な方法で実験を重ねました。その結果、色素産生細胞とみられる細胞を新たに発見することができました。現在はこの色素産生細胞と予測される細胞の役割や特性について調査していますが、この細胞は様々な刺激によって見かけ上消失するというあまり類を見ない特殊な性質を持っているため、遠心分離による単離ができないなど調査する上で大きな障害となっています。しかし、私がこれまでの研究経験で学んだ「諦めずに物事を続ける大切さ」、そして「学んだことを自分なりに工夫することの大切さ」を活かし、多角的な視点で方法を模索し諦めることなく研究を最後までやり遂げたいと考えています。そして貴社においても同様にこうした志を持ち、周囲と連携しながら絶えず工夫そして研鑽し、より良い製品を届けられるよう挑戦していきたいです。
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