【新業態創造への挑戦】【18卒】日販グループホールディングスの夏インターン体験記（文系/総合職）No.2984（一橋大学/男性）（2018/4/10公開）

いくつか見ていた業界の中でも、出版業界を強く志望していた。そのため、就職先としてというよりも、就職したい業界の勉強のために参加したいと思った。取次業界は紙の出版市場において中心的な存在であり、参加することで出版業界全体のビジネスモデルが学べるだろうと思った。

本を直接作る出版社ではなく、その本を流通させる取次業界になぜ興味をもったのか明確に示せるようにした。

本屋と別の業種の店舗を組み合わせた新業態を考案せよ

1日目にやったこと

自己分析のやり方などの就活の基本的なことから、取次業界を中心とする出版業界の仕組みに関する講義、そして最後にグループワークの課題が発表され、1時間ほど話し合う機会があった。

2日目にやったこと

グループワークに引き続きとりくみ、模造紙にまとめて発表した。現場社員や人事からフィードバックをもらい、最後には懇談会がある。終始楽しげで、リア充的な雰囲気が漂っている。

現場社員、人事等

なし

あまり厳しいフィードバックはない。業界全体に閉塞感があるためか、社員の雰囲気がやさしめだからか、否定的意見は少なく、すべての班の発表を褒めるようなものであった。個人では、ロジカルさなどを褒めらた。

ESのみの選考であったためか、グループワークになれていないメンバーも多く、役割分担や議論の整理において、これまでのインターン経験を生かしながらチームをまとめ上げた。誰かが付いてこられなくなったり、言いたいことがいえなくなったりしないように、逐一情報共有と確認を行い、皆で納得して次に進むようにした。

業界への理解は相当深まった。紙の本が全盛であった時代には、取次のシステムはとてもうまく回っており、業界を２分する日販とトーハンは安泰であったことが伺えた、その反面、そのシステムが崩れた今、抜本的な経営改革が必要となっているが、有効打を打てていないことを痛感した。

特に準備は必要ない。最低限の本の知識さえあればあとは講義で吸収できる。しいて言えば、本屋+別業界（カフェ等）の事例をもっと見たり、足を運んでおきたかった。

基本的にはお客様対応のインターンだったため、実務とは一定の距離があるように感じた。課題でやったような革新的な新業態の開発もやろうと思えばできるだろうが、実際に人手がいるのは書店営業や仕入れであり、数字を見る仕事がメインになると思われる。そうした場面をうまく想像することはできなかった。

取次業界への理解が深まり、自分の中で志望動機等の作成が盤石なったと感じたことや、参加学生がそこまでハイレベルではなかったため、この中でなら十分戦えると思ったこと。出版社の本選考ほど特殊な経験や特異なキャラクターが求められるようでもなかったため、堅実に準備すれば内定が出ると思った。

業界としては厳しい立場に置かれていることは再認識したが、社員の人柄や本を扱えるという環境、勤務状態のホワイトさなどから、楽しく働けるであろうことが想像できた。そのため、第一志望群には入らなくとも、入社を現実的に考える程度には志望度が上がった。

昼食の際に一緒にご飯を食べた内定者から、インターン参加者限定の早期選考があると訊いていたため。インターン中の評価がどれくらいチェックされているのかはわからなかったが、参加するだけでかなり早期に内定への道が開ける。

コンテンツ、IT、銀行などを見ていた。コンテンツ業界、中でも出版業界のなかのひとつとして日販で学べることがあるだろうと思い参加した。私自身、出版業界が不況となっていて、コンテンツの質が低下していっていしまうことへの懸念が大きく、それを改善できるような企業に入るためのヒントが欲しかった。IT企業も、そういった文脈の上で見ていた。

出版業界への思いが強くなった。自分が働いていく上で、興味のある分野や、何とかしたいと思えることを仕事にしたほうが、何倍も働く意欲が湧くであろうことが想像できた。このインターンは参加したインターンの中では最も楽しく、自分が自分らしく働けるような気がした。そのため、他業界は受けつつも、やはり何かしらの形でコンテンツに関われる仕事を目指したいと決意した。