【革新的な書店リノベーション】【20卒】日販グループホールディングスの夏インターン体験記（文系/総合職）No.3661（早稲田大学/女性）（2018/9/26公開）

出版・放送などマスコミ業界が第1志望だから。中でも出版関係の企業でインターンを開催している企業は少ないため。そこで書籍の取次業界で最大手の日販に応募してみた。取次業界に対する知識を増やしたいという気持ちもあった。

手書きのESでは、自分の個性が出るように学生時代の経験を書いた。また、本を取り扱う企業なので、読書・本に対する情熱をESで表現するようにした。

実在する書店のリノベーション施策を考えて発表せよ

1日目にやったこと

まず午前中は、人事部の社員によるインプットがおこなわれた。本の取次に関する業界説明、日販の会社説明、業務内容の説明が中心だった。また、チームでのアイスブレイクとして自己分析のワークもあった。
午後はリノベーション推進部の社員からプレゼンのテーマ発表がされ、チームで議論し始めた。１チームに1人メンターがつき、相談しながらアイデア出しを行った。

2日目にやったこと

引き続き案を議論してブラッシュアップしていった。時間がなかったため、模造紙制作担当と発表原稿制作担当に分かれてワークを進めた。
プレゼン発表後、審査員からフィードバックがあり、結果発表が行われた。
午後は社員との座談会、チームでの振り返りをした。

リノベーション推進部の社員／人事部の社員

図書カード

クライアントへの提案は、「数値」が大切だと審査員からフィードバックを受けたこと。アイデアに革新性やおもしろさがあっても、やはり事業として「数値」的な観点があることが大切だと言われた。そして学生に足りていないものは、ビジネス的な数値の視点だなと感じた。

グループで同意を得ながら、質の高いアウトプットを産む難しさを感じた。
というのも、チームでの議論が煮詰まって迷子になることがしばしばあった。プレゼン内容のコンセプトやアイデア出しで、うまく意見がまとまらず、議論が難航した。メンターの社員が丁寧にアドバイスをしてくれて助かった。1日目終了後、ファミレスに集まって話し合いもした。2日目も発表まで時間がなかったため、作業を分担してなんとか発表することができた。

参加して学べたことは、2点ある。１つは、日販が取次にとどまらず、幅広い事業展開をしているということ。出版流通事業だけでなく、リノベーションやコンテンツ、雑貨など様々な事業を行っていたのが新鮮だった。もう１つは、斜陽と言われる出版業界にも、まだ再興の可能性があるということだ。日販もCRMを中心に、出版文化再興にむけて仕掛けていると知り、希望が持てた。
また、参加してよかった点は1点。インターン中、とても丁寧にアイスブレイクワークをしてくれるため、和気あいあいとワークを進めることができた。社員もやさしく親切な人が多かった。

２つある。１つは、出版業界に対する予備知識をもう少し身につけておくことだ。出版の中でも取次業界、委託制度、再販制度などについて、さらに知識があるとよかった。もう１つは、ビジネスに対する、数値的・具体的な観点だ。クライアントに対するプレゼンでは、やはりビジネス視点が大切だと感じた。

理由は2つある。１つは、日販の多岐にわたる業務内容についてインプットを受けたためだ。取次・雑貨・コンテンツ・エンタメなど、想像以上に社員の活躍の場が広いと感じた。
もう１つは、社員との座談会の中で、様々な部署の業務内容について話を聴けたためだ。実際にどのような仕事をしているのかや、配属部署の変更に関してなど、具体的に話を聴けた。

内定直結のインターンではなく、長期インターンへの選抜措置なども特にないから。
ただ、日販の事業内容への理解は深まるため、本選考の際にその点では有利になるかもしれない。実際、入社4年目の人事部の社員も、学生時代に夏季インターンに参加したと話していた。

理由は２つある。日販の事業内容に対する理解が深まったため。そして、出版流通事業にとどまらず、幅広い事業を手掛けていると知り、魅力的だと感じたため。
もう１つは、社風の良さだ。社員みなが和気あいあいとしている雰囲気が親しみやすかった。本好きが多い環境もいいなと思った。

特に本選考での優遇などについては聞いていないため。もしかしたら今後、インターンシップ参加者限定イベントなどに招待されるかもしれないが、現段階ではそれらも聞いていない。

もともと出版・放送などのマスコミには強い関心を寄せていた。ただ、出版業界と言っても出版社や編集者などの仕事しか見ていなかった。取次会社の存在は一応知ってはいるものの、具体的にどのような仕事をしているのか、イメージが湧かないでいた。日販・トーハンが業界最大手だということを一応知っている、という程度だった。

インターンシップに参加したことで、日販が取次以外にも様々な事業を手掛けていると知り、魅力的だと感じた。取次以外にも本に携わる様々な活躍の場が設けられている。やはり自分は本が好きなので、出版に携わる仕事に対する憧れは強まった。また、それまで視野に入れていなかった取次会社もアリかも、と思えた。やはり業界の中で大手だという要素は安心感につながるとも感じた。