私が学生時代に最も力を入れたことは塾講師のアルバイトで、初めて中学受験対策を行った事です。
私のアルバイト先の塾は、塾長が1人、アルバイトは私含め2人で交代で働いていました。入ってから2年以上経ち、今も続けています。その塾は受験対策ではなく、学校授業の進度に合わせた小・中学生を対象にした個別指導塾でした。しかし、以前から通ってくれていた小学五年生の女の子が中学受験をしたいと伝えてきました。
私の中学受験の経験を活かせる自分しかできない仕事で、生徒の役に立ちたいと思って中学受験対策を始めることに挑戦しました。
最初に生徒の志望校の過去問題を分析し、中学受験特有の解き方を使う事、自分で考えて説明できる力が必要だと考えました。
自分が昔使っていた問題集はほぼ全ての分野を網羅しており、解説もしやすい為その問題集を勧め、使う事にしました。
まず中学受験の算数の問題は習っていないとわからない特殊な解き方が必要なので、その解き方を問題集に沿って教える事から始めました。ただ解答を読み上げるのではなく、適宜自分でポイントを整理したプリントを作って理解しやすく工夫しました。
そして自分で考える力を養うために、答えを教えるのではなく、解き方を覚えたら自分で考えさせるような質問、例えばどこが違うのか、などを聞いて、できるだけ自立して勉強する姿勢を身に付けさせました。
ある時は勉強が嫌になり、解こうとしない時もありましたが、興味を引いてもらえるような質問、例えば今食べたい物を聞いてそれを使って説明をしたり、休憩時間に積極的にコミュニケーションを取って仲を深め、塾に来るのが楽しいと感じてもらえるように努力しました。
その受験結果はまだわかりませんが、生徒自身から「今日はこれをやってくる」と自ら勉強しようという気持ちを持ってもらえることができました。
ここで得た、目的に向かって試行錯誤を繰り返し手段を考える経験はきっと仕事の中で活かせるだろうと考えました。
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