【未来を創る政策立案】【23卒】経済産業省の夏インターン体験記（文系/1weekインターンシップ）No.19787（非公開/非公開）（2022/2/25公開）

社会に大きな影響を与えることができる仕事に就きたいと思い、公務員やコンサルティングファーム、シンクタンクを中心に見ていた。当初は、特に国家公務員に興味があり、学校の就活課で経産省のインターンを見つけ、興味があったので応募した。

ESのみであるので、事前に経産省の採用パンフレットを読み、どのような政策を扱っているのかを調べた。また、経産省の説明会にも参加して情報収集をした。

国家公務員ということで、なぜ民間企業ではないのかという点を重視されていると感じた。

マクロ的、ミクロ的、それぞれの視点から見た政策立案

まず、実際に政策立案にあたる官僚の方から、政策の目的を教えて頂く。その後はグループに分かれ、政策のボトルネックを探し、それに対する政策を立案する。

政策を立案するにあたっての情報の取捨選択。何を優先して政策を立案するのが良いのかについての考え方。

日本がよりよい社会になるための政策を立案せよ/特定の技術を浸透させるための政策を立案せよ

前半にやったこと

50年後の日本をよりよくするためという、かなり抽象度の高いお題を実現するための政策をグループワークで議論することにより、立案する。3日目に発表の場があり、そこで各班がプレゼンテーションを行い、質疑応答に移る。

後半にやったこと

水素燃料を普及させるにはどうすれば良いかという、かなり具体性のある課題に対して、グループワークで議論し政策を立案する。前半と同様、最終日に拡販がプレゼンテーションを行い、質疑応答の時間がある。

プレゼンのお題を実際に担当する課長補佐

なし

グループワークで議論する時間の中で、1時間だけ集中して職員の方が相談に乗ってくださる機会が前半後半1回ずつある。それ以外にも、分からないことがあれば適宜職員の方に質問できる環境ではあった。フィードバックでは実際に政策立案に携わっている方ならではの視点を提供して下さるが、客観的な事実に加えて個人的な経験も政策立案の参考にしているというフィードバックが印象的だった。

前半はかなり抽象的なお題であったため、まず何を「より良い社会」と定義するかについて、かなり苦労した。方向性が決まってからも議論が発散しがちでなかなか進まなかったため苦労した。後半も同様に議論が発散する場面が多々あったため、思うように進まないところがあり大変だった。

あまり発言に積極的ではない学生も一定数いたので、どの班も一部の人が主体的に進めていたような印象である。ただし、中央省庁の中でも人気な官庁という事もあって、主体的な人はかなり目立つ。おとなしいイメージの人が多い省庁もあるが、経産省の場合は相当アピールする必要があると感じた。

経産省は特に熱い想いを持っている職員が多く、国家公務員としての矜持をとても強く感じることができ、民間企業と公務員の違いをより肌で感じることができた。また、省庁の中でも、政策を立案することが主な省庁と、調整業務が主な省庁があるようで、省庁の違いを理解することができた点も良かったと思う。

日本の経済社会が抱える問題点を自分なりに整理して、それに対して解釈を与えておくとグループワークをより有効に使えるのではないか。

インターンのプログラムの中で、実際に民間企業のお話を聞く機会などがあり、それを参考にしながら政策を立案したため、よりリアリティをもって職務を疑似体験できた。また、各日終了後に職員の方と雑談をする機会があり、それに参加することで、ネットではわからない情報を多く集めることができた。

経産省は中央省庁の中でも5大省庁であり、かなり学生からの人気が高く、かつ優秀な学生が多く集まる。実際に、インターン自体も参加人数が多い割には、全体のレベルは比較的高かったように思える。加えて、経産省の理念には心から共感できる部分も多い一方で、少し自分とずれているように感じた。また、組織の風土がかなりガツガツしたように感じた点も、自分とは合わないと思った。

他の省庁のインターンシップに参加してから国家公務員に興味を持ったが、やはり縦割りであるという部分は否めないと思った。特に、経産省は扱う政策が非常に幅広く、興味をそそられるが、個人として関与できる部分は、かなり小さいように感じた。また、総合職だと数年で異動があるが、大学院まで進学し自分の専門性を活かしたい自分としては、その点も微妙に感じてしまった。

国家公務員になるためには、国家公務員試験を受けなければならないが、大多数が未受験のため、まず試験を突破する必要があるから。また、インターン以外にも説明会が多数開催されており、インターンに参加しなくても、ある程度の情報収集は可能。

社会に大きな影響を与えることが出来る業界として、国家公務員やコンサルティングファーム・シンクタンクを志望していた。その中でも、自分は公共性や公益性も軸に就活をしていたので、特に国家公務員と三菱総研などの公益性の高いシンクタンクに興味をもっていた。それに加えて、夏の時期はとにかく多く業界を見たいという思いから、金融業界なども見ていた。

国家公務員に関しては、以前に別の省庁のインターンに参加して非常に興味を持ったが、今回のインターンに参加して、やはり縦割りであることや異動が多く自分の専門性を磨けるか疑問に思った事などが気になってしまったため、やや志望度が下がった。また、経産省は比較的自由に政策を立案できる方だが、省庁によってはシンクタンクが基礎的な調査や立案を担うところもあるようであり、国家公務員に対する自分のイメージと少し違う気がした。