21卒 本選考ES
総合職
21卒 | 早稲田大学 | 女性
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Q.
【志望職種】および【志望動機】(志望職種が複数ある場合は第3志望まで可)
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A.
【志望職種】編集【志望動機】①まず、ミステリーを軸とした貴社の書籍群に、度肝を抜かれながらもひどく感動した経験がある。例えば高2の頃。終わりが見えない苦しみの末に、緩和病棟で息を引き取った祖父。その遺体を目の前に、生きてきた事実と死にゆくことの重みが余りにもかけ離れている現状を直視できず、ただただ辛いと思う自分がいた。そのときに出会ったのが『虐殺器官』と『ハーモニー』。無我夢中になりながら立て続けに読んだ。ミステリー、SF、ヒューマンドラマ、様々な要素が絡み合っている濃厚な世界観に酔いしれると共に、技術革新の加速度が増す混沌とした現代を魅力的にも否定的にも取れる描き方で風刺した作者に「辛くていいんだ。何故ならそれが現実だから」と宥められた気がした。②また、表現者を支えたいという気持ちが強くある。学園祭運営の広報制作チームに所属していた私は、公式パンフレットや屋外ステージにおけるパフォーマンスプログラムのPR広告をデザインしていた。祭当日には、自分が手がけたポスターの前で足をとめた親子が「これ何?」「面白そうだから行ってみる?」と会話する様子を偶然見つけたりもした。その過程で、最前線に立つ表現者たちを裏側から支え、第三者に感動体験を提供する遣り甲斐を実感。以上の理由から、今度は私がコンテンツの発掘者兼研磨師となって日常生活に驚きを潤いを与える作品を生み出し、読み手の心を刺激したい。 続きを読む
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Q.
【読書量】および【読書傾向】(月平均読書量/好きな作家や作品を出来るだけ沢山挙げてください
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A.
【月平均】単行本:7冊、文庫:5冊、雑誌:10誌【ジャンル】①エンタテインメント50%…恩田陸先生『三月は深き紅の淵を』『黒と茶の幻想』『六番目の小夜子』『中庭の出来事』『ユージニア』、三浦しをん先生『格闘する者に○』、伊坂幸太郎先生『砂漠』 ②社会派・事件モノ25%…塩田武士先生『罪の声』『歪んだ波紋』、乃南アサ先生『凍える牙』 ③ミステリ・サスペンス・ホラー15%…東野圭吾先生『夢幻花』『人魚の眠る家』『マスカレード』シリーズ、綾辻行人先生『十角館の殺人』『どんどん橋、落ちた』『Another』シリーズ、笹沢左保先生『セブン殺人事件』、有栖川有栖先生『ダリの繭』『作家の犯行現場』、米澤穂信先生『インシテミル』、エラリイ・クイーン『Xの悲劇』、トマス・ハリス『羊たちの沈黙』 ④SF5%…伊藤計劃先生『虐殺器官』 ⑤その他5%…桐野夏生先生『OUT』、小川洋子先生『注文の多い注文書』、道尾秀介先生『光媒の花』 続きを読む
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Q.
【企画】または【作文】(編集、営業、プロモーション志望者は企画(出版企画、販売企画、宣伝企画等どんな企画でも可)/その他の方は作文[テーマ:早川書房でやりたいこと])
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A.
【企画】恩田陸先生に、文字のフォントを題材としたミステリー作品集を書いていただきたい。互いの魅力を増長し合う“フォントと小説の関係性”に私は惹かれている。装丁家・奥定泰之さんによる「装丁と文学」講義がきっかけだ。そこで、文字の印象と物語の展開を連動させ、臨場感と没入感があふれる作品を手掛けたいと考えた。実現できれば、「マンガは読んでいて楽しいけれど、書籍は文字ばかりで重苦しい」と口にする同世代の知り合いにも、新たな本の楽しみ方を提供できるかもしれない。具体的には、文字のデザインを人間の性格や特色に重ね合わせる。そのために、フォントを擬人化し、密室劇と掛け合わせる。恩田先生には、「フォントを味わう」をコンセプトに文筆活動をされている正木香子先生とタッグを組んで作品を構想していくことを提案させていただく。(例:「うつくし明朝オールド」…祖母がくれた梔子色のバレエシューズを、薄汚れた今でも毎日大切に履き続けている、亜麻色の髪の毛の先が少しだけカールした中学生の柔和な女の子。/「公団ゴシック(高速道路ゴシック)」…かけている眼鏡の位置を17秒に一度は直す癖があり、周囲の物事を全て素数で表象しようとする七三分けの社会人。/「精興社書体」…都合が悪くなるとすぐ欠伸のふりをするくせに、人前に立つときは妙に凛々しくものを言う正体不明の若者。)以上が、不可解な形で非日常にのまれていく登場人物の心理描写に長け、「生まれ変わったら一度でいいからなってみたい」と公言されている先生に是非とも依頼したい企画だ。物語の舞台は学校寮、就活合宿、シェアハウスを選定し、映像化を意識した場面設定とする。巻末には、祖父江慎さん、水戸部功さんなどの著名なブックデザイナーとの鼎談の様子を収録。文字が人に化ける奇妙なミステリーによって読者の心を躍らせるだけでなく、“フォント”という小説表現の裏側の魅力発信につながれば幸いだ。 続きを読む