私は大学3年生次、NTTドコモ様の協力で行われた「NTTの通信システムを使った新規事業コンペ」にて優勝という目標を達成することができませんでした。そして、それはお世話になった先輩との最後の活動であり、その活動を優勝で飾れなかったため非常に悔しい思いをしました。これが私の経験した失敗です。この新規事業コンペは青山学院大学・立教大学・学習院大学・千葉商科大学・東洋大学、この5大学の合同で行われ、課題の発表から3か月後に中間資料を送付し、その1か月後にNTTドコモ本社にて発表するという順序で行われました。私たちのチームは農業に注目し、セキュリティ面の不備と生産効率の低さという問題を取り上げ、セキュリティ面=カメラ、効率化=AIという発想のもと、その問題を解決するカメラ型の通信サポートシステムの事業を提案しました。しかし、その提案は独自性の面で評価を落とし、優勝はなりませんでした。私はこの失敗の原因を単純すぎる発想(セキュリティ面=カメラ、効率化=AI)によるものと考え、どうしたらその発想から抜け出せるのかを考察しました。その結論として、私は新規事業を考えるためにはあえて周り道をして、知識を蓄えることが必要であると考えました。つまり、一つゴール(セキュリティ面の不備と生産効率の低さの解決)に向けて発想を最適化しすぎたことが新たな発想を阻害することにつながったと考えました。例えば家庭のセキュリティシステムや、工場の効率化の最先端技術などを知っていたら、それを農業という視点で新たな発想に生かせたかもしれません。その可能性を広げるという意味で、回り道が必要であると考えました。発想には多くの知識やロジックが必要で、その積み重ねは日々の探求心や何気ない回り道から生まれるものであると学びました。私は以上の経験を生かし、確かなロジックと回り道も視野に入れた柔軟な発想力をもって仕事にコミットしていきたいと思います。
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