◇発端:私が、放送サークルの副代表を務めていた際、普段の会話から運営を行う役職者と一般メンバーの間に、「活動に対 する考え方」という点で相違があることに気が付きました。私は、団体の雰囲気と活動の質は比例すると考え、その 解決を目指しました。
【課題:運営を行う役職者と一般メンバーの間に「活動に対する考え」に乖離がある】
☆目標(1):考えの乖離を解決する
☆目標(2):今後そのようなことが起きないよう、後世に残るシステムの構築
案:不満や意見があれば、すぐに運営に発信できる制度を! ➡意見投書制度を設置して、風通しの良い団体を作る
Q.そもそも両者の考え方に乖離があるのに、どのように投書に至った思考プロセスを共有するの か?
戦略:(1)価値観が文面でも伝わりやすいようにするため、投書の内容には意見だけでなく、そう思う背 景や改善案の記入を条件とする
(2)投書を運営内で議論する際、いち運営としてではなく、投書した人の立場から意見を見るよう にする。投書内容に複数の解釈ができる場合には2つ以上の仮説を立て、運営側の意見を比較 しつつ、事柄に対しての考え方がどう違うのかの把握に努めた。
(3)議事録を作成し、メールで全体配布。投書内容に対して、運営側がどうアプローチし、どういうプロセスで改善案を作成したのかを掲載することで、意見投書を行った側にも、運営の価値 観や視点を共有できるように
【結果】
(1)例年は運営主導で決められていた運営方針に第三者の意見が加わり、練習の質やメンバーの 活動意欲が向上 →その年に複数のメンバーが放送の全国大会入賞を果たす
(2)現在も制度として運用されている
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