私がこれまでの人生で最もチャレンジングだったと感じるエピソードは、高校で、部活動に全力を注ぎながら、東京大学現役合格に挑んだことです。私はバスケットボール部に所属しており、週六日ハードな練習を三年の夏までしていました。三年生になると副キャプテンを務め、試合ではエースとして出場するようになりました。勝敗の決まるシュートを任されるようになるなど、試合での責任が大きくなればなるほど、プレッシャーもかかるようになりました。そのプレッシャーに負け、挫折した経験もありますが、練習に一切妥協せず、自分に自信を持つことができると考え、ひたすら練習に励みました。このような経緯もあり、三年生になってからは特に忙しく、夜は帰宅が9時、朝は6時から朝練といったかなりハードな生活をしていました。しかし私は高校二年生の時点で東大受験を決めていたため、どんなに疲れていて時間がなくても、毎日集中して短時間で勉強をするようにしていました。引退するまでは勉強の絶対量が明らかに足りておらず、他の東大志望者に大きく後れを取っていました。三年秋に部活動を引退した後は、ひたすら勉強し、月350時間以上の勉強を継続しました。結果東大には1点届かず、早稲田大学に入学しましたが、とても充実した日々だったと感じます。この経験を通じ、成長した点は二点あります。まずは、学業面で得た成長は、自分の考えに自信を持てるようになれたということです。東大合格と自分の現在の学力を冷静に測り、受験当日までの道筋を立てていた私は、たとえ誰に志望校を落としたほうが良いといわれても、自分の進路を変えませんでした。結果的に自分の考えがあっていたことが分かり、目標は達成できませんでしたが、ある程度正しい見通しと正しい努力をできたということに安心し、自分の考え方に自信を持てるようになりました。部活動で得た成長は、周りの人に信頼され、活躍を期待してもらえること、そしてその期待に応えることの素晴らしさを実感したことです。この喜びは忘れがたく、私の人生観に大きな影響を与えていると感じます。
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