18卒 本選考ES
制作職
18卒 | 早稲田大学 | 女性
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Q.
志望動機
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A.
他社では無い、自分たちの選択で経営、制作に取り組んでいる貴社で、私はテレビだけでなく、日本で認知度はあまり高くないがメリットの多い短編映画を広めたい。多くの人に、作家性のある短編映画の良さに気付いて貰い、それをきっかけに多くの映画に触れて貰いたい。更に、ドラマでその短編映画のサイドストーリーを放送したり、関連させたバラエティ番組を作る等して普及率を上げたい。また、貴社制作作品は今までにない斬新な内容のものばかりだと感じられたのも、志望させて頂いた理由の一つだ。映画は人々の行動にきっかけを与えることができる。私は貴社で、こだわり溢れる映画を多くの人々に作って届ける架け橋のような存在になりたい。 続きを読む
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Q.
日頃からおかしいと感じていること
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A.
私は、自分も含めた人間という存在が最もまともなようで最もおかしいと感じている。人の身体が個体としてこの世に存在し、そして必ず死を迎えることに疑問を持っている。体内には細かい神経や細胞、物質が数え切れないほど詰まっており、それが欠けると病に冒され死に繋がる。また、この個体に感情というものが備えられているのもおかしい。この”感情” ”気持ち”の根本は何でできているのか、見当もつかない。 続きを読む
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Q.
今まで生きてきた中で忘れられない人
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A.
小学生の頃、家族と買い物に出かけると、40代ほどのある見知らぬ男性と偶然4回会うことが続いた。特に危害を与えられたというわけではないが、目が合いついその方を見てしまうと、何度も笑いながら勢いよく振り返られ、それが非常に気味悪く怖かったため、トラウマになり一時期は出かけることでさえ拒んだ。家族と一緒の時にしか会ったことはなかったが、今でもその光景が鮮明に思い浮かび、忘れたくても忘れることができない。 続きを読む
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Q.
『これまでで一番最高の日』というテーマで自由に論じなさい。
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A.
今日人生で最悪の日だ。僕は思った。ママがいない。 僕が目を覚ますと、壁にかかった時計が示す時間は9時12分。学校では1時限目が始まり既に42分経っている。15年間、大好きなママが7時半前には起こしてくれていた。なぜ今日は起こしてくれなかったのだろう。もしかして具合が悪くて倒れているのではないか。飛び起きてリビング、トイレ、風呂場と家中をくまなく探したがママの姿は何処にもなかった。いつもは、キッチンのすぐそばの食卓に置いてあるトーストとスクランブルエッグとママ特製スムージーが今日はない。僕は震える手で携帯を操作し、ママを呼び出す電話マークを押した。すると、プルル♪と、カーテンが閉まり薄暗い室内に、けたたましく鳴り響いた。僕は不安から思いの外驚き、『ひゃっ』と叫んでしまった。ママの水色の水玉模様のカバーが付いたスマートフォンが棚にちょこんと置いてある。ママは携帯も持たずにどこかへ行ってしまったのだろうか。だが、玄関を見るとママの靴は全て揃っていた。仕事用の黒いスニーカー、近くのスーパーに買い物に行くときに履くサンダル、そして僕が半年前のママの誕生日に買ってあげたパンプス。まさか裸足で出かけるはずはないと思いながらも、アパートの外へ出て走り出す。近くのスーパー、ガスト、公園。それでもママはいない。そうだ、ママは早めにパートに行ったのではないか。ママがパート先の本屋に行くのはいつも10時過ぎだが、今日は急にお店から呼び出しがあったのかもしれない。だから朝ごはんも作る時間も、置き手紙を書く時間も無くて、携帯も忘れて出かけてしまったのだ。靴も昨日新しい靴を買っていて、僕はそれに気付かなかっただけだ。すぐに僕は、家に戻り本屋へ電話をかけたが、電話に出た店長のおじさんは、ママは来ていないと言う。 絶望した。僕の一番大切な人がいなくなった。いつも一緒にお風呂に入り手を繋いで買い物に行くママが消えた。僕は初めてママに怒りが湧いた。どうして僕を1人にするのだ。僕が産まれたときから父はおらず、祖父母は他界している。ママが彼女でも作ってみたらというから仕方なく作った彼女も、ママと一緒に寝ていると知ると逆上し、「別れてやる!」と騒ぎ立てた挙句、僕が抵抗しなかったことが面白くなかったのか、僕がマザコンだということを校内に広め、出来立ての友人には距離を置かれるようになった。それでも僕にはママがいればそれで良かった。ママの肩を揉む、テレビを観て笑い合う、そんな時間が僕にとっては幸せだったのだ。それなのに、僕は本当に1人になってしまった。頭がおかしくなりそうだった。いや、もうおかしかった。夢中で部屋の窓を拳で割り続けた。手に真っ赤な血が滲み、その赤はぽたぽたと白い絨毯へ落ち沁みていった。手が痛かった。本当に痛かった。痛くて痛くて仕方なくて目をぎゅっと閉じた。 『龍二時間よ』 今日は人生最高の日だ。 続きを読む