【技術力×機械系、魅力の舞台】【23卒】三菱鉛筆の夏インターン体験記（理系/機械系3daysインターンシップ）No.20898（非公開/男性）（2022/3/23公開）

OfferBox(逆求人サイト)でメッセージが届いたことでこのインターンシップを知った。名の知れた企業だったことと、オファーの「技術力が高く、機械系が活躍する場がある」旨の内容に心を惹かれたため参加を決めた。

オファー文には計画性、行動力、改善力といった、自分が自己PRとして書いていた内容に興味を持ったと書かれていた。

参加条件は「機械系専攻の学部・修士・博士」であることと、「３日間すべて参加できる」こと。参加前に説明会兼面談の場を設けられ、３日間参加可能かどうかの確認がなされたが、それ以外には確認されることはなかった。

サインペンに関する課題解決型グループワーク

1.会社説明
2.グループ分けされ、郵送されてきたサインペン(他社製品)の問題点を話し合い、発表
3.新製品のサインペンに求められる条件を達成できるペン先の考案、発表
4.ペン先の生産上の問題点の解決方法の考案、発表
5.座談会

製品開発における企画から生産までの一連の流れ

サインペンの課題解決

1日目にやったこと

午前中は会社説明が行われたのち、ZOOMのブレイクアウトルーム機能を用いてグループ分けをされた(このグループで3日間活動する)。グループ内でオンラインホワイトボードであるMiroを用いて自己紹介等のアイスブレイクをおこなうよう指示される。その後、事前に郵送されてきていたサインペンの課題点を各自で考えたのち、チームで話し合い発表をする。
午後からは新製品のサインペンに求められる条件が提示され、これを解決できるペン先を考案することになる。個人ワーク及びグループワークで明日の発表に備える。

2日目にやったこと

午前中は前日に作成した発表資料を用いて、チームごとに技術者の前で発表。フィードバックを頂いたのちに次の課題(サインペン生産上の課題)が指示される。
午後は個人ワーク及びグループワークをおこない、明日の発表に備える。

3日目にやったこと

午前中は前日に作成した発表資料を用いて、チームごとに技術者の前で発表。フィードバックを頂いた。実際に販売されたサインペンがインターン期間中に届くため、このタイミングで開封して企業の工夫の結果を知ることができる。
午後からは座談会。各チームに順番に技術者の方が回ってくる。

生産技術部や研究開発職等、技術者が中心

なし

発表には必ずフィードバックがおこなわれ、技術者として働く社員の考え方を知ることができる機会が多い。発表内容に関して過去の経験等からくるしっかりとした意見を頂けるため、きちんと発表を聞いて、理解してくださっていることが分かる。

オンライン上のホワイトボードを通じて話し合うため、発声するタイミングをつかみにくい部分があった。また、基本的に指定された時間内ですべての作業を終わらせる必要があるため、チームメンバーの進捗具合の確認がしにくい点に苦労した。しかし、次第に画像をすぐに共有できるなどMiroの利点を存分に活用することができるようになっていった。

4名1チームで動くため、チーム内で話し合う機会が非常に多い。しかし、他のチームになった人とのやり取りはほとんどない。発表時に学生からも質問ができるため、同じ機械系でも様々な研究をおこなっていることが分かった。

筆記具の開発という、普段の研究や学業では触れることのない世界に触れることができた。企画から生産までの流れを追体験する形のため、製品が世に出るまでの機械系技術者の仕事を具体的にイメージしやすい。また、現場で働いている技術者の視点から自分たちの発表に対してフィードバックをしてくれるため、今の自分の考え方が技術者の目で見るとどう思われるかが分かってよかった。

基本的に必要な知識は課題提示時に教えられるため、必須な準備はいらないと思う。ただ、サインペンの機構をはじめから知っていれば、考えられる解決策は増えると思う。

技術者が何を考えて、どのように課題を解決していったのか？がチームの発表のたびに伝えられるため、実際に働いた際にどのように動くことになるかが想像しやすかった。技術者の方とのやり取りが多いため、オンライン上であっても社員の空気感を知ることができた。

社員との座談会にて、技術職の中では化学系は倍率が高いが機械系は低いと伺った。しかし、参加していた学生の発表を聞く限り、全体的にレベルが高そうな雰囲気はあった。もともと採用人数が少ないため、いくら倍率が低くいといっても限度がありそうだと感じた。

参加した結果、そこで働く際に、どのような仕事をすることになるのか？どのような流れで製品が生み出され、それにどう関わることになるのか？を知ることができた。そのため、自分が働くときの姿をイメージしやすかった。何ができるのか、が知れたため、そこでしたいことをはっきりさせることができた。

インターンシップへの参加によって、12月の時点で本選考のESを提出できるようになった。しかし、早期に選考を進められるというだけで、なにか優遇されているというわけではなさそうだった

ものづくりの企業で設計職がしたいと考えていたが、特に業界を決めているわけではなかった。逆求人サイトで様々な業界を知っていこうと考えていたため、企業の大小に関わらず面談やインターンシップのオファーには積極的に参加していた。コロナの影響もあり、オンライン上で完結するイベントが大半だった点が追い風になっていたと思う。

この企業でのインターンシップに参加した結果、これまで意識してきていなかった筆記具業界でも自分のやりたいことができるのかもしれないと思うようになっていった。また、一般の客がいるB to Cの完成品メーカーでのものづくりをすることの魅力を知ることができたため、部品メーカーよりも完成品メーカーに心を惹かれるようになっていった。