【紙から神へ】【20卒】三菱鉛筆の冬インターン体験記（理系/研究開発職インターンシップ（フェーズ3））No.7279（東北大学大学院/男性）（2019/9/25公開）

OfferBoxでオファーを頂いたため参加をすることにした。インターンシップ応募の時期では、まだ生きたい業界が決まっているわけではなかった。そのため、視野を広げるためにも参加しようと思った。また、自分に対して興味を持ってくれる企業なので気になり、尚更参加しようと思った。

インターン参加のオファーでインターンシップに参加した為、特にこれといった準備・対策は行わなかった。しかし、オファーを頂いた会社がどのようなものか気になったため、インターンシップ参加前には企業のホームページを一通り見ておいた。

会社の説明と先輩社員との交流

1日目にやったこと

（１）書き込むノートがついた発表用のスライドを渡され、会社の説明をメモを取りながら聞いた。
（２）会社の説明が終わったと二つのグループに分かれて先輩社員に質問をした。

なし

セルロースナノファイバーを含んだ良質なインクを開発した社員さんの「捨てる紙あれば拾う神あり」という発言が一番印象に残った。捨ててあったセルロースナノファイバーに関する書類に注目して事業化まで達成した社員さんの商品開発に対する執念がとても印象的だった。

今回のインターンシップはグループで何かを成し遂げるワーク型のインターンシップではなく、説明会に近いセミナー型のインターンシップであった。そのため、インターンシップ中に苦労した点や大変だった点は特になかった。
ただ、文房具業界や同業他社に関してもう少しリサーチしておけばより簡単に説明が理解できたとは思った。

社員さんのセルロースナノファイバーのインク開発に関する話から多くのことを学ぶことが出来た。商品開発の為に自ら動き、執念を持って仕事をすることの大切さを知ることが出来た。新商品の開発には失敗がつきもので障害が多く立ちはだかるが、その難題を社内・社外の人を巻き込んで成し遂げていくことの重要性を実感することが出来た。

インターンシップ参加前に三菱鉛筆のホームページで事業概要や商品の勉強はしたが、業界の動向や将来に関する勉強はしていなかった。加えて、パイロットコーポレーションやコクヨなどの同業他社の勉強もおろそかだった。そのため、上記のことをよく調べてからインターンに臨めばよかったと思った。

インターンシップの後半部分で先輩社員との交流会があった。そこで工場にある装置の話や工場付近の寮の話が出た。具体的に業務内容や休暇中の過ごし方などを話していただいたため、どのように会社で働くのかを具体的にイメージすることが出来た。
会社の製品開発の詳しい流れについて教えてもらったことも会社で働くイメージの鮮明化につながった。

三菱鉛筆のインク関連の商品説明でインクの粒径に関する話があった。そこで、自分が大学院で行っている結晶粒の粒径分析に関連する研究が役に立つのではないかと思った。上述のことから、業務内容と大学院での研究内容の関連性があるので選考において多少なりとも有利だと思った。

今回のインターンシップの参加を通じて商品開発の大変さやグループで協力し合って一つの商品を世の中に出す面白さを知ることが出来た。そこで、仕事内容に関して話す社員の方々の目が輝いていて仕事について楽しそうに話すので三菱鉛筆で働くことを魅力的に感じた。上記のことから三菱鉛筆に対する志望度が上がった。

三菱鉛筆のインターンシップフェーズ1では、二回目や三回目のインターンシップの参加紹介が主な特典で特に本選考に大きく有利であるというわけではない。
しかし、人事部や商品開発部の社員さんから具体的な情報を聞き出せるので情報収集や顔を覚えてもらうという観点からは有利になると思う。

インターンシップに参加したときには特定の業界に強い志望をしていたわけではなかった。その為、インターネットで調べた情報だけでなく、自分の目で見て考える材料をより多く集めるという目的もあって多数のインターンシップに参加していた。ただ、影響力が大きく、達成感のある仕事をしたいとは思っていた為、エンジニアリング業界や水関連の業界を見ていた。

インターンシップに参加してみて、インク・顔料の分野には熱力学や粒径分析の知識が使われるということが分かった。実際に自分は研究内容で結晶の粒径に関するテーマを行っていたため、三菱鉛筆の商品開発部門でも今まで学んだことを使えるのではないかと思った。そのこともあり、三菱鉛筆を始めとした文房具業界（パイロットコーポレーション、コクヨなど）も志望業界の選択肢に入った。