
23卒 本選考ES
総合職
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Q.
・志望理由(当社のどの点に魅力を感じたか)400
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A.
貴社の4つある事業部の中でも特に保存剤事業部に大変魅力を感じ、志望しました。私は「趣味の旅行を通して多くの寺社仏閣や歴史的価値のある重要文化財を見てきたこと」、「○○祭の運営に8年間携わる中で、○○と呼ばれる山車の維持には費用や人手がかかることが分かったこと」、この二つの経験から日本が世界に誇る歴史的遺産や祭礼文化の継承を支えたいと考えるようになりました。そのためには、文化財や、祭礼に使われる山車などの美観を維持しつつ、腐食から保護する必要がありますが、貴社の木材保護塗料は姫路城や飛騨高山の町並みといった歴史的建造物や国宝の保護に使用されていることを知り、仕事を通じて自身の夢に携わることのできる貴社の保存剤事業を大変魅力的に感じました。貴社に入社できた暁には、専門である化学の知識を活かしてさらに機能を持たせた製品を開発し、貴社の利益と日本の伝統文化継承に貢献いたします。 続きを読む
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Q.
・学生時代に力を入れて取り組んだこと(ゼミ・研究室で取り組んだこと以外)400
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A.
地元の伝統行事である○○祭をより良い形で残すために、人と人とを繋ぐ「架け橋」となるべく尽力しました。祭の運営団体には10代半ばから60代までが所属し、それぞれが「良い祭」を目指して活動していましたが、過去には上下関係が厳しく若手が意見を言いにくいという課題がありました。そこで、私は若い世代の意見を取り入れてもらうために先輩方と積極的に交流し柔軟な関係を構築する一方で、後輩には気さくに話しかけ、それぞれの考えを話してもらいました。結果、後輩が抱えていた意見を先輩に伝えることができ、先輩からは「後輩の考えを伝えてくれて助かった」、後輩からは「思っていることが言いやすい」という評価を貰うことができました。この経験を通して幅広い世代で協力する難しさと、だからこそ得られるアイデアがあることを学び、人と意見交換できる関係を構築する力を身に付けることができました。 続きを読む
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Q.
・修論(卒論)テーマの概要 400
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A.
1000 nmを超える近赤外波長域は「生体の第二光学窓」と呼ばれ、生体組織での光の透過性が最大となります。この領域で発光する材料を用いることで、従来よりも10-100倍の解像度でバイオイメージングができるとされていますが、従来の無機材料では毒性が高いため、有機分子での開発が求められています。しかしながら、有機分子での開発には課題が多く、極めて稀です。この現状を受け、我々の研究室では「非晶性ポルフィリン」を用いた近赤外発光材料の開発に取り組んでいます。赤血球に含まれるポルフィリンは生体適合性が期待できるうえ、先行研究は非晶性ポルフィリンを2つ連結した二量体が1000 nm付近で発光することを見出しています。しかし、機能向上のために必要な発光機構が不明であるため、ポルフィリンを複数連結した分子を系統的に合成し、発光波長と高次構造の相関を検討することで、近赤外発光機構の解明に取り組んでいます。 続きを読む
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Q.
・研究計画の立案においてあなたが意識・工夫したこと 400
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A.
「目標を分割すること」を意識し、「事前準備を怠らない」工夫をしました。学会発表に向けて必要なデータ収集や外部機関での測定が必要な化合物の合成といった期限の決められた大きな目標を、2週間ごとの報告会へ向けた短期的な目標に分割し、1日の実験計画を考えました。余裕を持った実験を行うことで、トライ&エラーを繰り返さなければならない場合においても、期限内に目標を達成することができました。また、事前に実験で使用する試薬・反応によって生成する化合物の特性調査や操作のイメージトレーニングを行い、よりスムーズで安全な実験にするよう常に心がけていたため、限られた1日の実験時間で多くの実験ができ、実験計画に更なる余裕を持たせることができました。この2つの意識と工夫は、今後貴社の業務を遂行する上でも、期限内に、かつ着実に課題を解決することができるという点で役立てることができると自負しております。 続きを読む
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Q.
・研究の中で苦労したことおよびそれをどのように解決したか(その中であなたのオリジナリティは?)400
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A.
研究において、目的化合物を必要量合成することに苦労しましたが、何度も合成経路・条件等を検討し、常に上を目指す努力を重ねることで解決しました。実際に、研究をはじめた当初に用いた合成経路では目的化合物を単離することができず、別の合成経路を検討しなければならなかった際、幸い単離が容易な経路を発案し、目的化合物を合成することはできたのですが、収率が低く、十分な量を得ることができませんでした。この結果に対して、「常に上を目指す姿勢を持つべき」と考え、同じ経路を繰り返すことで追合成するのではなく、効率的な経路の再検討を行いました。まず、複数ある経路を整理するため、低収率である原因を解決できそうな経路を書き出し、メリット・デメリットを検討したのち、効率的かつ安価に合成できる経路を見つけ出し、論文調査や指導教員との議論を経て、その経路を実現させました。この結果、収率を3~4倍に向上させることができました。 続きを読む
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Q.
・研究活動を通して得た学び・気づき(新たに発見した強み等もあれば)400
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A.
私は研究活動を通して、理解できない現象や解決できない課題に対して、自ら調査することに加え、他人に助言を求めることができるようになりました。研究室に配属された当初は研究テーマについての知識がなかったため、研究中に観察される現象について自身で考察することができませんでした。そこで、まずは基礎知識を身に付けることが必要だと考え、関連する教科書を一から読み直しました。さらに専門的な知識を得るために、指導教員の助言をもとに論文や専門書を読み理解を深めたほか、多角的な視野で考察してみたいとも思い、異分野の研究室に所属する友人と議論し、アドバイスを求めました。このように私は研究を通して、他人の協力を仰ぎ、目の前の課題を解決する術を学びました。そしてこれは、日頃から交友関係を良好に保つことで臆せず友人を頼ることができるの「私の強み」であると自覚しました。 続きを読む