18卒 本選考ES
技術職
18卒 | 広島大学大学院 | 男性
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Q.
ゼミ・研究室卒論テーマ
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A.
私は、材料物性化学研究室に所属しています。当研究室では、熱電変換材料、有機薄膜太陽電池、色素増感太陽電池、リチウムイオン電池などに関する研究が行われており、その材料開発から物性評価、デバイス評価まで一貫して行っています。その中でも私は、色素増感太陽電池に関する研究に携わっています。 続きを読む
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Q.
志望動機
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A.
私は化学の力を活かしたモノづくりを通して人々の快適な暮らしに貢献したいと考えています。そんな中、貴社は応用範囲が広い炭素材料事業を中心に幅広く事業を展開しており、国内外トップシェアの材料も多く持っています。そのため、貴社でなら様々な場面で人々の暮らしに貢献できると考えられ、魅力を感じました。また、若手のうちから責任のある仕事を任せてもらえる社風があることから、是非そのような環境の中で技術者として成長したいと感じ、貴社を志望しました。 続きを読む
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Q.
ゼミ・研究室で学んできたこと(ご自身の専攻・研究分野等)について記載してください
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A.
私の現在の研究テーマは、「色素分子の吸着形態と色素増感太陽電池(DSSC)の光電変換特性の関係性の調査」です。DSSCは、現在実用化されているシリコン太陽電池と比較すると、低コスト、柔軟、色彩豊かなどの利点があり、次世代の光発電システムとして期待されています。しかし、変換効率が低いなどの課題があり現在実用化には至っていません。このDSSCは、有機色素、電解液、二酸化チタン電極、白金電極で構成されています。その中において、色素は、光を吸収する役割があり、DSSCの性能を左右する重要なもので、一般的に吸着基にはカルボン酸基を有しています。色素は、この吸着基を介して二酸化チタンに吸着します。当研究室の以前の研究で、色素の吸着量が少ない場合には、吸着基がカルボン酸の色素は二酸化チタン表面上で傾いた状態で吸着しているのではないかと考えられる結果が得られました。色素が傾いて吸着していると、色素から二酸化チタンへの電子注入がうまくいかず、DSSCの変換効率が低下すると考えられます。しかし、この色素の傾きに関する詳細な調査はほとんど行われておりません。そこで、私は、DSSCにおける色素の吸着状態を明らかにすることを目的に研究を行っています。そのために、吸着基にヒドロキサム酸基を有する色素の合成を行っています。吸着基にヒドロキサム酸基を有する色素は、吸着基にカルボン酸基を有する色素とは異なる化学様式で二酸化チタンに吸着します。そして、私は、学部時代に合成した、吸着基にリン酸基を有する色素や当研究室で以前に開発されていた、カルボン酸基を有する色素を用いたDSSCの光電変換特性等を、ヒドロキサム酸を有する色素を用いたときと比較します。色素は吸着基ごとに異なった化学様式で二酸化チタンに吸着するため、二酸化チタン表面上での色素の傾きも吸着基ごとに異なると予想されます。用いる色素分子の主骨格は同じであるため、色素の吸着基の違いによるDSSCへの影響を調査することができます。この影響を色素の吸着形態と関連付けて考察していきます。上述したように、色素の吸着形態はDSSCの変換効率に影響するため、色素の吸着形態を明らかにすることはDSSCの変換効率の向上につながると考えられます。私は研究を通して、有機合成から太陽電池の評価まで一貫して行う知識・技術を培っています。現在、色素の合成は9割方進んでおり、終わり次第比較検討を行う予定です。色素を一から合成し、高純度の最終物まで完成させることで、一つ一つのことをやり遂げる力が身についています。 続きを読む