私は海外事業分野において都市計画に関わりたいと考えています。貴社の業務を通じて、日本だけでなく、防災・減災という面で世界の人の命を守ることに貢献したいと思っております。このことは多くの災害を経験し、乗り越えてきた日本しか出来ないことだと考えます。具体的には、都市計画の業務の中に含まれる防災計画策定調査や災害復旧・復興プログラム策定調査に関わり、減災を目指したハザードマップの作製に携わりたいと考えています。作成するものが発展途上国の住民の方にとって有意義なハザードマップである為に、以下の3つを必須条件とし、マップの作製に携わりたいです。1つ目は信用度の高いデータを提供するものであること。発展途上国向け洪水ハザードマップに関する論文において、カンボジアではマップ作製の為の基礎的なデータが不足していることが示されていました。その為、まず貴社の測量の技術を活かして正確なマップを作製する必要があります。2つ目は現地の方にとって身近なマップであること。私が留学したインドネシアの農村部では、信号機が無く、住民の方が交通整備を仕事として行っておりました。交通量を示すデータも持ちあわせたハザードマップならこの方々の仕事にも役立てられます。このように住民が災害時以外にも用いるものに出来れば、防災知識を普段から提供することが出来ます。3つ目は、行政と住民が減災対策の検討や建設場所の再考の際に用いられるようなものであること。例えば、危険度の高い地域への学校・病院やライフライン施設の建設を予定する場合などに用いられることを期待します。これにより、災害につよい街づくりに貢献することが出来ます。このような現地住民の将来まで考慮し、住民の目線や考えを尊重するハザードマップを作成することにより、住民の方に喜んでもらえ更に、長年に渡り業務を引き受けることが出来ます。このような現地住民に寄り添う業務を通じて、発展途上国の住民の命を災害から守るという社会貢献を行いたいと考えています。
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