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【未知への挑戦、専門性の追求】【20卒】有限責任監査法人トーマツのアカウンティングアドバイザリーの本選考体験記 No.7395(一橋大学/男性)(2019/7/4公開)

有限責任監査法人トーマツの本選考における、説明会の参加からWebテスト、エントリーシート、面接、内定までの選考内容や注意すべき点などを公開しています。面接の実施時期や評価されたと感じたポイントなど先輩のアドバイスを見て、選考対策に役立ててください。

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2020卒有限責任監査法人トーマツのレポート

公開日:2019年7月4日

選考概要

年度
  • 2020年度
結果
  • 内定辞退
職種
  • アカウンティングアドバイザリー

投稿者

大学
  • 一橋大学
インターン
内定先
入社予定

選考フロー

企業研究

監査法人におけるコンサル、アドバイザリーがどのような業務を行うのかを説明できるようにすること。アドバイザリーは3部門に別れていて、アカウンティング、リスクアドバイザリー、パブリックとなっている。インターンから本選考まで一貫して、どの部門で働くのかを問われる。さらに、戦略コンサルティング、またはBIG4内の他のコンサル部隊と何が違うのか、監査法人内におけるコンサルの特徴を掴んで置く必要がある。監査法人内のアドバイザリーはより専門性が高く、入社後は部門によっては公認会計士、USCPAの資格の勉強が必須のところもあるために会計に関する基礎的な知識を知っているとインターンなどで有利かもしれない。(特にアカウンティング部門を希望するのならば)

志望動機

私は専門性を獲得し、ある分野においてプロフェッショナルになりたいと考えている。中でも、会計、財務を専門にしたい。というのも、大学のゼミや簿記の勉強の中で会計情報を用いながら、企業を客観的に分析していくことに面白みを感じたとともに、高度に専門化された分野の勉強は私の好奇心を常にゆさぶるためである。そして、貴社を志望する理由は大きく分け三つある。第一に、監査法人という第三者性は適切な会計、財務アドバイザリーを行う上で非常に重要であると思うからだ。私は、企業を適切な視点で公正な評価、分析するアドバイザリー業務を行いたい。そのため独立性があり、かつ監査の知見を蓄積した貴社のような監査法人である必要がある。第二に、貴社は数ある監査法人の中でも非監査業務の伸長と規模が圧倒的なグローバルファームであるからだ。専門性を兼ね備えたアドバイザーとして、将来的にはグローバル案件に携わる、または海外駐在を経験したい。そのため世界各国の拠点と連携を図れる貴社であれば、複合的なグローバル案件に関われる機会が多いと考えた。第三に、貴社の充実した人材育成制度に大変惹かれたからだ。財務や会計の専門知識がなくとも入社後にしっかりと育てあげてくれる監査法人は貴社以外にない。入社後は、貴社の育成制度をベースに自身のキャリア、そして専門性を高めるためにもUSCPAの勉強に励み、専門性を追求していきたいと考えている。

WEBテスト 通過

実施時期
2018年10月
通知方法
メール
通知期間
1週間以内

WEBテスト対策で行ったこと

市販の参考書を2週と、ネットにあるSPI対策サイトで練習をした。

WEBテストの内容・科目

言語、非言語、性格診断

インターン

実施時期
2018年11月

エントリーシート 通過

実施時期
2019年01月
通知方法
メール
通知期間
1週間以内

ESの内容・テーマ

志望動機、セールスポイント、入社後にやりたいこと、誰にどんな価値を提供したいか。

ES対策で行ったこと

一人だけOB訪問を行い、過去の選考について伺った。また添削を少ししてもらった。だが、OB訪問は直接に選考に関係はない。

1次面接 通過

実施時期
2019年01月
形式
学生1 面接官1
面接時間
30分
面接官の肩書
マネージャー
通知方法
メール
通知期間
1週間以内

評価されたと感じたポイントや、注意したこと

アカウンティングへの興味をゼミの内容や大学での留学で学んだことから示すことができた点が評価されたと感じた。監査法人のアドバイザリーでは専門性を高めていくことが求められるので、専門領域に興味関心があり、勉強していくやる気があるかが見られていると思った。

面接の雰囲気

個室において、一対一で面接を行ったため緊張した。面談は対話形式で淡々と進められるものだった。口調も物腰も大変柔らかい感じだったが緊張はした。

1次面接で聞かれた質問と回答

大学のゼミで勉強している内容

私は大学で企業財務を中心に勉強するゼミに所属している。企業財務とは企業がどのように資金を調達し、どう運用するか、そして経営の効率性と収益性を高めて企業価値をどうやって向上させるかを考える学問領域である。ゼミ内ではこれら分野の文献を輪読する他、企業の財務的意思決定の分析や研究などをしている。グループで研究を行った一例として、企業分割に焦点を当てたものがある。その研究テーマは、企業分割(事業売却やスピンオフ)は企業価値向上に貢献しているのか否かというものだ。研究の結論として、企業分割は短期的な株式市場においては、価値向上につながる有益な経営戦略であるとは認識されないが、将来の主力事業投資のための事業売却の場合には長期的に価値を向上させる戦略である、ということが分かった。研究に伴う具体的な調査方法に関しては、短期的に企業価値にどう影響を与えたかを知るために、日本企業30社の事業売却アナウンス前後の株価の超過収益率の平均を調べた後、30社それぞれの売却後数年に渡る株価と財務的な業績の推移を長期的な目線で分析した。中でも財務分析では、企業の発表した経営計画と売却の整合性や、主力事業の業績改善に注目した。以上のように、アカデミックな文献の輪読を通じて、専門的な理論や体系を学びながらも、それらを実際の今ある企業の行動に当てはめ、財務の視点から分析するという勉強を私は大学で中心に行っている。

学生時代打ち込んだこと

私が学生時代に最も打ち込んだことは、イタリアでの交換留学中にビジネスプランを考案するコンテストに参加したことである。そこで、私のチームは全50チームの中から入賞することができた。プランの内容は、中古時計を専門に扱うオンライン仲介業であった。ビジネス計画を立てる中で、仲介手数料をいくらに設定するかが大きな課題となった。当初、チーム内では競合他社の平均的な手数料にすることで話が落ち着いていたが、私はこの点に疑問を感じ、議論のやり直しと再提案を行った。その際、英語でチームメイトを説得することは大変苦労したが、個人で行った競合他社分析や収益予測などのデータを用いて、取引する時計の金額ごとに手数料を変化させるビジネスに変更した。そして、この一件以降、チーム内の誰かが疑問を持った時は、すぐに共有し、議論し直すことをルールづけた。批判的な目をチーム内で持ち、幾度も議論を重ねることは負荷のかかるものだったが、その後、チームとしての効率性と団結力は一層増し、最終的にはプレゼンテーションにおいて入賞することができた。また、チームメンバーは異なるバックグラウンドを持つ他の留学生であり、彼らをまとめて、効率的に課題に取り組む過程は困難の多いものであったが、コンテストで必ず優勝するという目標をモチベーションに粘り強く打ち込んだ。

最終面接 通過

実施時期
2019年02月
形式
学生1 面接官1
面接時間
30分
面接官の肩書
パートナー
通知方法
メール
通知期間
1週間以内

評価されたと感じたポイントや、注意したこと

アカウンティングへの興味を十分に伝えられたこと、さらに英語がある程度話せることを評価してくれたように感じた。

面接の雰囲気

前回のマネージャー面接と同様に一対一での面接であったため、雰囲気は割と重めではあった。しかし、面接が進むにつれ面接官とも打ち解けることができた。

最終面接で聞かれた質問と回答

自分の長所を説明せよ。

私の長所は底知れない好奇心とそれを原動力に何事にもチャレンジできる点である。具体的には、私は大学入学以前までは英語を一度も話したことがなく、日本語を母語としない人とは全く関わることはなかった。しかし、大学入学後、異文化に興味を持ち、勉強に本腰を入れ、約1年で英語をビジネスレベルに引き上げることができた。その半年後にイタリア留学を手にし、各国の留学生と共にイタリア語と金融の勉強を現地で行った。留学期間中にイタリア語を日常会話レベルまで習得したが、さらなる発展を目指して、現在はイタリア人などの観光客が多く利用するツアーガイドをアルバイトとして行なっている。このように、私は面白いと感じた物事に対して、熱中できると共に、立てた目標に粘り強く努力しながら、成し遂げる力があると自負している。また、未知なる環境においても、それを楽しみながらチャレンジしていく気概がある。

アカウンティングアドバイザリーに関する逆質問

監査法人の監査クライアントへのアドバイザリー業務は日本では今後禁止されていくのかどうか。2018年イギリスでは企業の会計監査からコンサルティングまで幅広く手掛ける巨大法人による寡占が、監査不信や会計不祥事の一因となっているため、監査と非監査事業の分離を求める指針を国が発表した。このことを踏まえ、日本においても監査法人内のアドバイザリー業務は今後、分離されるのか、されないのかをパートナーに伺った。この議題は監査法人内では持ちきりの話題であったらしく、面接官との話はかなり盛り上がった。日本においても巨額の不正会計問題が数年に一度発覚しているため、数十年後には完全に分離されるのではないかと考えた。
このような専門的な質問をすることにより自身の興味関心の深さを示すことができたと感じた。

内定者のアドバイス

内定後の企業のスタンス

内定後は一ヶ月半ほど内定受諾期間を設けてくれた。他の選考も継続して受けても良いと告げられ、応援してくれた。

内定に必要なことは何だと思うか

監査法人の中のアドバイザリー部門は就活生にはあまり馴染みがないかもしれない。企業研究や業界分析もネットなどにはあまりのってないため、インターンに参加することが最も重要であろう。また、専門性の高い職種につくことになるので、大学でその分野を学んでいる、もしくは独学である程度まで勉強していないと選考を突破するのは難しい。学歴に関しては早慶以上。1割くらいは中国や韓国の留学生がいた。国際性を高めようとする意図があるのかもしれない。

内定が出る人と出ない人の違いは何だと思うか

会計アドバイザリーへの興味と国際的な経験が評価されたように感じた。公認会計士資格の勉強していたわけではないが、ある程度の監査や会計に関する知識があったので業務への理解を示すことができた。また、会計アドバイザリーをする部署の中では英語を扱える人材があまり多くないと聞いたため、留学などの国際的な経験が際立ったのかもしれない。

内定したからこそ分かる選考の注意点

ESの分量が多く、600字のものが4つほどあった。面接官もしっかりと読み込んで、面接を行うのでESに書いたことを論理的に話せるように準備することが大事。また、面接はどれも一対一であるのでアイスブレイクから逆質問まで緊張せずに会話をする方が良い。選考にはインターン参加者のみが行けるため、秋、冬のインターン応募しなくてはならない。インターン中は特に選考はない。インターンの時期により選考、内定が出る時期が異なるので注意が必要である。

内定後、社員や人事からのフォロー

インターン中に社員と話す機会を多く作ってくれた。

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有限責任監査法人トーマツの 会社情報

基本データ
会社名 有限責任監査法人トーマツ
フリガナ トーマツ
設立日 1968年5月
資本金 10億7700万円
従業員数 6,851人
売上高 1388億1400万円
決算月 5月
代表者 國井泰成
本社所在地 〒100-0005 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号丸の内二重橋ビルディング
電話番号 03-6720-8200
URL https://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/about-deloitte/articles/audit/audit.html
NOKIZAL ID: 1130234

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