【未知への挑戦、保険の舞台】【23卒】明治安田生命保険相互会社の冬インターン体験記（理系/職務体験型internship アクチュアリーコース）No.24587（東京大学大学院/女性）（2022/4/22公開）

アクチュアリー志望で就活を進めていたので，４大生保のひとつである明治安田生命は強力な選択肢の一つであり，職員との会話等を通して雰囲気を知りたかったため．また他社との比較材料にする観点でも，社風や強みを把握しておきたかった．

インターンの選考はESのみだったので特別な対策はしなかったが，会社の公式ホームページを閲覧して商品の特徴を大雑把に把握しておき，ESではその特徴と自分の将来やりたいこととの共通項をアピールした．

ESのみだったため選考の過程で思考力等は問われないので，ガクチカで熱意と人柄をアピールすれば通過できると思う．特に人柄を重視している印象があった．

死亡保険のプライジング計算体験/安全係数，保険期間などをいじって適正な保険料を目指す保険設計演習/社員座談会

プライジング体験は事前に配布されたExcelシートを埋める形式のグループワーク．保険設計演習も同じ班でのグループワークだった．座談会は６人ほどの職員とそれぞれのブレイクアウトルームで話した．

死亡保険の保険料設定の仕組みと，アクチュアリーに求められる意志決定

生命保険業界の仕事とアクチュアリー業務を理解する/アクチュアリーの職員が働く様子を見学する/アクチュアリーの職員との座談会

1日目にやったこと

午前中はまずzoom上で動画を流しての部署紹介があり，その後グループ別にブレイクアウトルームに分かれて1時間ほどプライジングを体験した．社員の方はいたが基本は学生のみで話し合って進める形式だった．午後は1時間ほどで商品設計のグループワークをし，その後2班ずつ集まって発表会．最後に1時間半ほど座談会があった．

アクチュアリー職員

なし

グループワーク・発表会後のフィードバックでは，一筋縄ではいかない保険設計の難しさとアクチュアリー業務の重要性を教わった．事前の審査を細かくして健康な人のみ加入できるようにすれば保険金支払は抑えられるが，審査費用がかさむので細かければよいというわけではないとのことだった．

アクチュアリー業務に関して，またExcel操作に関しても理解レベルの異なる学生とのグループワークだったので，正直自分が期待していたような高レベルな演習にはならず，一番知らない人に合わせたペースで進めることになり，結局最後まで完了出来なかった．知っている人にとっては手持ち無沙汰な時間を作ってしまいもったいなかったと思う．

自分の班では自分だけがアクチュアリー業務についてある程度の知識を持っていたので，午前・午後ともグループワークを主導した．ついてこられなくなる班員が出ないように非常に気を遣った．

知らない人に教えるという行為を通して基礎的な知識を自分の中でも再確認できたこと，リーダーシップを発揮してチームメンバーの状況を把握しつつ進める体験ができたことは貴重な経験になった．また職員の方々の雰囲気を実際に会話して知ることができたのは良かった．

事前にExcelシートを使った演習があることは予告されているので，使ったことがない人は練習しておくべき．アクチュアリー業務に関しては知識がなくても参加できるようになっているが，知っているに越したことはない．

このインターンでの業務体験は，知識がない学生も対象にしていることもあって本当に基礎的な部分のみを抽出した簡易的なものであり，アクチュアリー業務の醍醐味を感じることはできなかったので，自分の数理的素養を活かして専門的な業務に取り組むイメージは付きにくかった．

他社のアクチュアリーインターンと日程が被っていたこともあるが，他社と比較して学生のレベルがやや低めだったため，自分がいつも以上にリーダーシップを発揮してグループワークを進めることができたから．人柄重視とはいえ，チームメンバーに気を遣いつつも知識を発揮していく様子が好印象に映ったようだった．

インターンの最初にあった部署紹介動画がzoom上では上手く再生されなかったり，時間配分が大雑把だったりと，準備不足な様子が各所に見られて，新卒採用にあまり力を入れていないように感じてしまった．だた座談会では非常に有用なお話をしてくださり，職員は優秀な方々だと感じた．

実際に3月頭に面談の連絡をもらっため．また優秀者だけでなくインターン参加者全員が，一般の締め切りより早い締め切りを提示されなるべくその日までにESを出すようにと言われるので，参加しただけでもある程度の優遇はあると思う．

アクチュアリー志望で，生保・損保ともに視野に入れていた．特に4大生保とメガ損保3社の志望度が高かったが，順位は明確ではなかった．志望理由は，自身の業務を通して社会課題の解決に貢献したいという思いがあり，保険業界の社会的影響力の大きさ，社会貢献性の高さに惹かれたため．保険会社の中でもアクチュアリー職は数理的素養が活かせる点で特に社会貢献できると思った．

明治安田生命とかかわりを持ったのは冬のインターンが初めてだったので参加以前はイメージがなかったが，参加後は保険業界の中でも特に穏やかでおっとりした雰囲気であること，業務内容は他社と大差ないが会社としては営業職員の多さという強みを持っていることを知って特徴を理解できた．志望業界に変化は生じなかったが，企業の志望順位を決める上で役立った．