【20卒】ベネッセスタイルケアの冬インターン体験記（文系/体験型企業研究インターンシップwill ）No.5757（法政大学/男性）（2019/4/15公開）

片脚の不自由な利用者様の補助を体験した際、安心させるためのお声がけや、支えるための力加減等、配慮を欠かさない細かな神経を要求され、介護の困難とは肉体面にもまして人と接する難しさだと感じ、介護のイメージが大きく変わった。また、食品部門、ホーム部門などで子会社を持ち、業務を細分化していることを知ることも出来た。

業界研究をしていなかったため、ベネッセスタイルケアが総合介護を行っていると思いこんでいた。ホームでの介護か訪問介護かの差異にこだわりがなく、その点も訊けたと思う。

入社後はまず現場での介護に従事し、その後にホーム長やマネジメントケアといったキャリアアップに発展するというお話を伺った。企業理念である「その方らしさ」に寄り添う点を突き詰めて業務をなさっていることが具体的なイメージを伴って理解することができた。

インターンシップ参加後のケアが非常に丁寧で、選考や次のインターンシップについて小まめに連絡をとってくださった。ここまで参加者に対して待遇が手厚いのは、やはり業界が売り手市場だからだと思う。そういった意味で本選考は通りやすいのではないかと感じた。

お客様の「自己実現」に焦点を絞っている企業理念と、それに沿う形での業務を行っている点に感銘を受けた。介護と言えば訪問介護しか知らなかったため、ホームでの介護形式について学べたことも大きかったと思う。しかし「新卒」のカードを切っていいのかと問われれば、慎重にならざるを得ない。

インターンシップに参加後、自動的と言っていいほど次のインターンシップと選考の予約がその場で完了してしまうため、周りが動いてあれよという間に内定が転がり込んでしまう印象があった。

インターンシップ終了後にスマートフォンでアンケートを入力し、そのまま次のインターンシップの参加について訊ねられた。やはり人手不足なのだろう。

大学で福祉政策や社会保障法などを学んでいたため、そういった知識を総体的に使った仕事をしたいと考えて福祉介護関連の施設や企業、特殊法人では日本年金機構なども見ていた。いっぽうで映像系サークル活動の延長からエンタメ系で「ものづくり」に参加したいと考え、出版、テレビ、映画などの業界も中心に研究を行っていた。

業界では訪問介護などの低賃金業務で補完されている場面がほとんどであるなか、ベネッセスタイルケアのホーム介護はお客様が高所得者だった老齢の方が多く、企業理念である「その方らしさ」の現実化を比較的目指しやすい環境だと思う。その姿勢には感銘を受けたが、そんなスタイルケアにおいても実際の現場では実現が難しい場面が多いとも伺い、介護の困難さについて改めて考えさせられた。